会議資料や営業提案の資料など、ビジネスパーソンであれば、グラフ作成が必要となる場面は多いでしょう。

そんな時に役に立つのがExcelのグラフ作成機能です。

今回は、Excelでグラフを作成する方法を解説します。
新入社員の方や今までExcelにあまり触れたことがない方は、この機会にビジネスで必須となるグラフの作り方をマスターしておきましょう。

目次

  1. Excel(エクセル)でグラフを作成する方法
    1. 表を作成する
    2. 表を選択する
    3. 挿入から「グラフ」を選択する
      1. (1)棒グラフ
      2. (2)円グラフ
      3. (3)折れ線グラフ
      4. (4)散布図
      5. (5)その他のグラフ
  2. グラフの列と行を入れ替える方法
    1. グラフをクリックして選択した状態にする
    2. 「グラフのデザイン」から「グラフの種類の変更」を選択する
  3. 複数のグラフを組み合わせる方法
    1. 折れ線グラフに変更したい項目を選択する
    2. 「グラフのデザイン」から「グラフの種類の変更」を選択する
    3. 折れ線グラフを選択する
    4. 完成
  4. エクセル グラフの作り方を習得し分かりやすい内容を

Excel(エクセル)でグラフを作成する方法

1.表を作成する

Excelでグラフを作成するには、まず表を作成します。
この時、グラフにしたい表は基本的に長方形になるようにしておきます。

スクリーンショット_2017-10-26_19.09.08.png

ここでは、上記のようなテストの点数表を想定してグラフを作っていきましょう。

2.表を選択する

スクリーンショット_2017-10-26_19.14.38.png

グラフにしたいデータの範囲を選択します。
複数のセルを選択する際は「Shift」キーを押したまま方向キーを押すと選択範囲が広がります。

3.挿入から「グラフ」を選択する

範囲を選択したら、上部のタブから「挿入」を選択します。
挿入の中にあるグラフのアイコンをクリックすると自動でグラフが作成されます。

スクリーンショット_2017-10-26_19.20.14.png

では、挿入できるグラフにはどのようなものがあるのでしょうか。

スクリーンショット_2017-10-26_19.27.02.png

(1)棒グラフ
(2)円グラフ
(3)折れ線グラフ
(4)散布図
(5)その他のグラフ

Exceの操作画面には、上記のようにグラフごとにアイコンが描かれています。
それぞれのアイコンをクリックすると、自動でその図に合わせたグラフを作成できます。

ここでは代表的な4つのグラフを紹介します。

(1)棒グラフ

スクリーンショット_2017-10-26_19.38.15.png

棒グラフは項目の量を比較する際に用いるグラフです。

例えば、上記のグラフの場合、各人の学期ごとの点数の差がわかるようなグラフになっています。売り上げの推移など、時間経過とともに変化する数値を表す時に利用しましょう。

参考:誰が見ても一瞬で伝わるレポート資料の作り方|ferret フェレット

(2)円グラフ

スクリーンショット_2017-10-26_20.14.40.png

円グラフは複数の項目の割合を表す際に利用するグラフです。

例えば、上記のグラフは学生が学校で過ごしている時間の割合をグラフにしたものです。
他にも、売り上げの構成比やアンケートにおける回答の割合などを表す際は円グラフを活用してみましょう。

(3)折れ線グラフ

スクリーンショット_2017-10-26_19.38.24.png

折れ線グラフは項目の推移(変化)を表すためのグラフです。

例えば、上記のグラフでは、各人ごとの点数の推移を表しています。これをみると、2学期に点数が下がってしまった日下部さんが、3学期にはむしろ1学期よりもいい点数をとっていることがわかります。

参考:
誰が見ても一瞬で伝わるレポート資料の作り方折れ線グラフの使い方をマスターする編|ferret [フェレット]

(4)散布図

スクリーンショット_2017-10-26_20.04.10.png

散布図は、項目同士の関係性を把握するのに利用するグラフです。

例えば上記のグラフの場合、国語の点数と理科の点数を加味した場所にそれぞれの人の点が打たれています。点は右肩上がりに集まっており、理科の点数が高い人は国語の点数も高い傾向にあるのがわかるでしょう。

(5)その他のグラフ

Excelには、普段あまり業務に用いないものの、株価のグラフや等高線グラフ、レーダーチャートなどがあります。株価は棒グラフに加えてローソク足チャートと呼ばれる、その時点での株価の動きを知るために適したグラフを作成できます。等高線グラフはある商品の売上ピークが何年の何月頃かが分かる山の3Dグラフのような物です。レーダーチャートは、中心から放射状に軸が広がっているグラフで、特定の商品の特徴などを各パラメーターに数値化して表現することができます。ただ、基本は先ほど紹介した4種類のグラフになるので、まずはそれらのグラフを自在に扱えるようにしましょう。

グラフの列と行を入れ替える方法

例えば、以下の画像は黒沢さんと白峰さんの学期ごとのテストの点数とクラスの平均点を表にしたものです。そのままグラフを作成したら、右のように学期ごとの点数になってしまいました。

スクリーンショット_2017-10-26_20.37.50.png

これを黒沢さんと白峰さんそれぞれの成績の推移を表すように修正してみます。

1.グラフをクリックして選択した状態にする

グラフをクリックしてください。グラフの元となったデータが入った表に枠が表示され、選択状態になります。

2.「グラフのデザイン」から「行/列の入れ替え」を選択する

上部タブ「グラフのデザイン」から行/列の入れ替えを選択してください。

スクリーンショット_2017-10-26_20.41.52.png

グラフの列と行を入れ替えると、行に羅列していた項目と列として羅列したいた項目が入れ替わります。
例えば上記の場合、紫色で囲われている行と、赤色で囲われている列が入れ替わります。

スクリーンショット_2017-10-26_20.46.49.png

先ほどまで学期ごとに並んでいた棒グラフが人名ごとの推移を表すグラフとなりました。

複数のグラフを組み合わせる方法

クラスの平均点の推移に黒沢さんと白峰さんの点数の推移を折れ線グラフで重ね合わせるように変更してみましょう。

学期ごとの推移が土台となるので列と行を変更して、先ほどのグラフに戻します。

スクリーンショット_2017-10-26_20.53.40.png

1.折れ線グラフに変更したい項目を選択する

グラフの中から、折れ線グラフに変更したい項目を選択します。
ここでは黒沢さんの推移を折れ線グラフに変更するので、青色の黒沢さんの棒を選択しましょう。

スクリーンショット_2017-10-26_20.58.24.png

2.「グラフのデザイン」から「グラフの種類の変更」を選択する

項目を選択した状態のまま「グラフのデザイン」から「グラフの種類の変更」を選択してください。

スクリーンショット_2017-10-26_21.01.50.png

3.折れ線グラフを選択する

「グラフの種類の変更」を選択すると、以下のように変更できるグラフの種類が表示されます。
「折れ線」の中から「直線」をクリックしましょう。

スクリーンショット_2017-10-26_21.03.31.png

以下のように折れ線グラフに変換されました。

スクリーンショット_2017-10-26_21.03.43.png

4.完成

同じ要領でもう1人の白峰さんの点数の推移も折れ線グラフに変更します。

スクリーンショット_2017-10-26_21.06.45.png

完成したグラフからはクラス平均の推移に合わせて2人の成績が上下しており、かつ2人の成績はほぼ同じだということがわかります。

参考:エクセルでグラフを作成する方法。棒グラフ・折れ線グラフ・複合グラフも簡単!|Udemy メディア

エクセル グラフの作り方を習得し分かりやすい内容を

Excelでは、数値が入力された表を選択するだけでグラフを作成できます。折れ線グラフ・棒グラフ・円グラフ・散布図といった種類から選択できるので、表現したいデータに合わせて設定するようにしましょう。
また、Excelだけでなく同社のPowerPointやWordでも、Excelの機能を使ってグラフを挿入できます。ぜひグラフを活用する際は、今回紹介した手法を使って、分かりやすいわかりやすい内容へと仕上げていきましょう。

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