誰が見ても一瞬で伝わるレポート資料の作り方
株式会社ロックオンの松本です。
データを解りやすく伝えるのにもっとも良い手法が「グラフ(絵を用いた)表現」だと言われています。
だからだと思うのですが、最近はBIツール界隈も急速に盛り上がりつつあります。BIツールで作成したグラフを用いたプレゼンは「データプレゼンテーション」と言うそうです。
一方で、もっとも伝えたいことを、もっとも解りやすく伝えるには、どのような「グラフ表現」をすれば良いのか、ということを簡単にまとめたサイトは少ないことに気付きました。
無ければ作ろう!ということで、今回からしばらくはグラフ表現の「ポイント」をお伝えしていきます。
今回は、「棒グラフ」の使い方をを紹介しますので、ぜひマスターしましょう。
何を伝えたいときに棒グラフを使うのか?
棒グラフは複数の項目の「量」を比較するために用います。大きい・小さい、を感覚的に把握できることが棒グラフの特徴だと言えます。
棒グラフを用いる状況は大きく分けて2つあります。
1つ目は、ある時点における複数の項目を比較して、大きいか小さいか把握したいときです(これを横断面データと言います)。例えば、ECサイト上での1週間での商品5点の販売個数を比較したいときは棒グラフを使います。
2つ目は、ある項目における時間経過を比較して、大きいか小さいか把握したいときです(これを時系列データと言います)。
通常、時間の経過による変化を見る場合は折れ線グラフを用いるのが鉄板なのですが、ここで見るべきは変化よりも、どの年が一番大きいか、或いはどの月が一番少ないかといった比較を指します。
例えば、ECサイトの1年間の売上を見て、どの月の売上が良くて、どの月の売上が悪いかを把握したいときは棒グラフを使います。
いかがでしょうか?棒グラフの使い方、順を追えばそんなに難しいことでもありません。「量の大小を比較」するなら棒グラフと覚えて下さい。
もっとも解りやすく伝わる「棒グラフ」の作り方
棒グラフはエクセルで簡単に作れます。が、その仕上がりはもっさいです。
見るべく文字も多く、表したい表現も多様で、これではどこに目の焦点を合わせればいいのか解りません。
初期設定のままだと、手を抜いているのがバレます。そこで、不要な部分は削除、改めるべき部分は修正してしまいましょう。
削除しよう
1 :補助線は不要
2 :グラフを囲う枠線は不要
3 :グラデーションや影などは不要(3Dは「論外」です)
4 :タイトルは不要
変更しよう
1 :軸タイトルをグラフに重ねて余白を作らないようにしましょう(左上に移動させて下さい)
2 :項目名のフォントは「メイリオ」+「UI」を使いましょう(※このフォントが一番見やすいです)
3 :項目名のフォントサイズは大きくしましょう(12~14が理想です)
4 :グラフの色も解りやすくしましょう
このような修正を施すことで、以下のような、見やすい「棒グラフ」に変身します。
データの理解を助ける要素以外は全て排除することで、グラフはもっとも伝わりやすくなります。
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