「失敗を恐れる理由がない」一歩目を踏み出す“行動の源泉”とは

9067_005a.jpg

飯髙:
澤さんは「緊張はしないが油断もしない」という言葉に非常に自信を感じるのですが、澤さんの「自信」はどこから生まれるのでしょうか?

澤 氏:
それは、失敗を恐れる理由が無くなってきていることですね。失敗しないと思って失敗すると凹みますよね。でも、失敗は起きることが前提にあり、自分自身は失敗によって壊れないと思ったら、それが自信になるのだと思います。失敗というのは、学びですから。

私のチームには、「失敗したことが無い」とシレっと言うメンバーがいます。失敗はしないけれど、「結果が想像と違ったことは何回もある」と言うんです。失敗という言葉は使わず、全て「学び」と捉えているんです。

飯髙:
「失敗を恐れる理由がない」からこそ自信につながるんですね。僕は、自信があるとは決して思っていないため、数多くの打席に立つことを意識しています。打席に立たずして人生を終えたくないんです。

もちろん、クローズさせるビジネスも過去にはありましたが、今手がけているferretや、過去に作ったサービスが売却された話を聞くと、それが結果的に自信になりますね。何かを始める手前の段階で自信があるわけではないんです。打席に立つことを恐れないことが大切だなと。そこの一歩目が踏み出せない人もいますよね。

澤 氏:
どんな行動を起こしても、何を引き受けても大したことにはならないだろうと考えています。先日、ハードディスク業界のイベントで海外の方々と英語でパネルディスカッションを行う機会がありました。

急遽依頼が来たので、とりあえずやることにしたんです。すると、登壇者は日本人以外の人ばかり。そして、全て英語。同時通訳もなく、英語を使ってアドリブで話すことになりました。

私は英語がある程度喋れるのですが、ネイティブではないから気の利いたことは喋れない。なので、ほかの登壇者が喋っているのを聞いて、スマートフォンの辞書で単語を調べ、ノートに書き出して会話に参加しました。

私は、ソフトウェア業界の人間なので、ハードディスク業界とは異なる視点で話すことができました。必ずしも成功とはいえませんが、オーディエンスにも、ほかの登壇者にも喜んでいただけたので良かったなと思っています。何も情報がないままでも、「とりあえず安請け合いする」ことは意識してみると良いのではないでしょうか。
  

まとめ

伝えることが苦手と感じる原因として、澤 氏は「教育」を挙げました。日本の教育は、相対的に知識のレベルは上がるものの、自分の言葉で発信する機会が少ないため、それが伝える事の苦手意識につながってると言えるでしょう。

また、澤 氏は、伝える事への苦手意識を克服するためには、成功体験の積み重ねと失敗の修正が大切と述べています。失敗や緊張を恐れるあまりに行動できないと感じているのであれば、両者の会話から行動を起こすためのヒントになるのではないでしょうか。