オピニオンリーダーとは集団や組織、コミュニティ内で、他の人たちと地位や立場に特に違いがないにも関わらず、意見や意思決定に関して、強く影響力をもっている人物の事を言います。オピニオンリーダーに対して、影響を受ける側の人をフォロワーと呼ばれることがあります。

また、スタンフォード大学の社会学者であるロジャース博士が提唱した著名な"イノベーター理論"においては、さらに特別な意味を与えられています。

イノベーター理論では、革新的な新技術(イノベーション)が社会に普及する際には、イノベーター(革新者 全体の2.5%)、オピニオンリーダー(アーリーアダプターとも呼ばれる。初期採用者 全体の13.5%)、アーリーマジョリティ(前期追随者 34.0%)、レイトマジョリティ(後期追随者)、ラガード(遅滞者)の順に受け入れられていく、とされています。

そして、初めの二つの層であるイノベーターとオピニオンリーダーを合わせた全体の16%が、普及の鍵を握ると考えられています。その中でも特にオピニオンリーダーは、次に続くアーリーマジョリティに対して、商品のベネフィットなどを説明する重要な役割を担う層として捉えられています。

使用例

「今度の新商品のマーケティングは、ちゃんとオピニオンリーダーに受け入れられる施策をとっているんだろうね」
「オピニオンリーダーを対象にリサーチを掛けたいんだが、対象者の絞り込みはできる?」
「オピニオンリーダーが他の層に与える影響を先に調べるべきです」