Webマーケティングにおけるセッションは、ユーザーがあるWebサイトにアクセスしてから離脱するまでの一連の行為を指します。1回アクセスすることを「1セッション」と呼びます。セッション数は、アクセス解析における最も基本的な単位です。

目次

  1. セッションとは
  2. セッションの数え方
  3. セッションとPV(ページビュー)の違い
  4. かつては「訪問」と呼んでいた
  5. 用語の使い方

セッションとは

もともと英単語の「session」は、人が集まって作業を行うことや、会議や講演が始まってから終了するまでの、一連の時間の区切りを指します。
コンピューター用語としては、プログラムが作動してから終了するまでの一連の動作を、1つの「セッション」と呼びます。

Webマーケティングにおけるセッションは、ユーザーがあるWebサイトにアクセスしてから離脱するまでの一連の行為を指します。1回アクセスすることを「1セッション」と呼びます。
セッション数は、アクセス解析における最も基本的な単位です。

セッションの数え方

ユーザーがWebサイトにアクセスした際には、主に以下の様な流れになります。

1.何らかのきっかけでWebサイトを見つける
2.Webサイトを見始める
3.何ページか見る(もしくは見ない)
4.他のサイトに移動する(離脱する)

この、「あるWebサイトを見始める」から「他のサイトに移動する」までの一連の流れが、セッションです。
セッション数をカウントする際には、以下のことに注意する必要があります。

  • 同一サイト内で、別のページに移動しても、セッションは途切れない
  • 同一サイト内でも、30分以上立ってから別のページに移動したら、別のセッションとなる
  • サイトを離れ、もう一度そのサイトにアクセスした場合は、別のセッションとなる

セッションとPV(ページビュー)の違い

セッションと共に把握しておきたい、アクセス解析の指標として、PVページビュー)があります。
PVとは、あるサイトのページが開かれた回数です。

<例1>
13:00 あるWebサイトの、aというページにアクセス
13:10 aから、同一サイト内のbに遷移
13:20 bから、aに戻り、その後サイトから離れる

例1の場合、1セッション、3PVとなります。ページaが2PVページbが1PVです。

<例2>
13:00 あるWebサイトの、aというページにアクセス
13:10 aから、同一サイト内のbに遷移
13:50 bから、aに戻り、その後サイトから離れる

例2の場合、bからaに戻るときに30分以上が経過しているため、2セッション、3PVとなります。

かつては「訪問」と呼んでいた

セッションという呼び方は、技術上は厳密な表現ではありますが、一般には馴染みの薄い言い方です。ですので、2013年まではセッションのことを「訪問」と呼んでいました(さらにその前は「セッション」でしたが)。これですと、ホームページに訪問する、といったようにイメージしやすいですよね。

しかし、最近のスマートフォンの普及から、アプリGoogleアナリティクスで計測できるようになりました。そして、アプリにおいては、「ページ」という概念が存在しないため(スクリーンと呼んでいます)、それらとの整合性をとるために、セッションという呼び名に変わったようです。

アプリを公開していない企業や個人にとっては、セッションは今まで同様「訪問」の意味でとらえて、問題ありません。

用語の使い方

「うちのホームページ、最近、セッション増えてる?」
(ホームページのアクセスは最近増えてるか?)

「ユーザーはうちのホームページを、1セッションにつき、平均何ページくらい見ているのか、わかるか?」
(1回の訪問でユーザーが平均何ページ見たか?)

セッションが多いわりに、売上に結びついてないな・・・」
(アクセスが多いのに何で売れないんだ?!)

このように、ユーザーが訪問してくれたことに対して、さまざまな事象を引き合いにだすことが多い用語です。Googleアナリティクスにおいて、最も基本的で、最頻出用語と言えますので、しっかり覚えたいものです。