良いマーケターが生まれる条件とは?

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飯髙:
僕の友人にもLGBTの方が居て、そういったプロモーションを見ると本当に不快感を示していた。確かに、理解して考えていかないといけないことですよね。

最後に聞きたいのですが、今後どうしたら良いマーケターが生まれると思いますか?

清水 氏:
まずは、マーケティングの捉え方を変えることかなと思います。

西井さんもおっしゃっていたけれど、マーケティングって地味で泥臭いことを当たり前にやることが殆どなんですよね。意外とそれが楽しかったりもする。でも、現状はマーケティングっていうのが想像以上に若い人たちに伝わっていないって感じます。

大きな企画とか商品開発とか、CMみたいなマスプロモーションのようなイメージが先行しちゃうんですよね。マーケティングの概念って経営の中でも上流の概念だったりするので、現場とのギャップは生じやすいかもしれません。ある意味では「人生を生き抜く」のもマーケティングだったりします。もちろん「営業」だってそうですしね。それくらい大きな概念。

なので、最近学生とかにアドバイスしているのは、進路で悩んでいるならマーケティングが学べる会社に入るべきだって伝えているんです。身につければとても万能で、「ポータブルスキル」だよと伝えています。

飯髙:
確かに、マーケティングは様々なものに関連して考えられますからね。

清水 氏:
そうそう、例えば、「彼氏できないんですよね」っていう女の子がいるとして、可愛くて性格も良いのに彼氏ができないと。じゃあ、インプレッションが足りないよねと。じゃあどうするか、接する人数を増やすために合コンに参加したり、友達を増やすみたいなものをKPIにする。

これは恋愛に限らず、転職活動における求職者と企業の関係性にも同じことが言えますよね。そう考えると、何をするにもマーケティングが活きてくる。そして、常に色々なものをマーケティングだって捉えられる人は良いマーケターに育っていくと思います。

あとは、やっぱり世界中を旅してほしいですね(笑)僕らTABIPPOは旅を広めている会社なので。自分の世界を広げて、世界の多様性を受け入れられる日本人が増えてほしいなと思ってます。

飯髙:
人生のあらゆる出来事をマーケティングで考えられるから面白いよね(笑)
本日はありがとうございました!

参考:
株式会社TABIPPO | 旅で世界を、もっと素敵に

まとめ:多様な価値観を受け入れられる「旅」をしよう

TABIPPO 清水 氏は、自身の世界一周という「体験」から、旅と旅人が持つ価値を見出しました。「体験を重視し多様性を受け入れる」という旅人が持つマインドセットは、トレンドの移り変わりの激しいマーケティングという領域において適応可能なマインドセットです。

これはマーケターが自身の価値を高めるためにも、優秀なマーケターを採用したい企業の担当者にとって参考になるのではないでしょうか。もちろん、旅が必須というわけではありません。

知識だけにとらわれず自ら新しいサービスや商品を体験し、利用ユーザーの価値観を受け入れるというマインドセットが優秀なマーケターとして定義できるはずです。

Photo by 青木勇太