サービスのコンセプトを決定

価値マップをベースにして、重要なキーワードを抽出します。「チーム」「今がわかる」「忘れない」「シンプル」「安心」「大丈夫」「楽しい」などです。ここから文章を構築し、下記のコンセプトが完成しました。

「”今”が見える安心感」

= 「プロジェクトの今、チームの今がわかる、今がわかれば、未来も読める、チームのために今を見る」
見える = 「頭の中、現在の進捗状況、タスクを持っているメンバー、すべてのことが見えることの重要性」
安心感 = 「忘れてもいい安心感、忘れないという安心感、誰にでも使いやすい安心感、プロジェクトの、チームの今が見えるから、Jootoがあれば安心」

・インタビューの内容をまとめ、KA法を使ってユーザーがサービスに求める本当の「価値」を発見する。
・具体的なターゲット像をイメージするためにペルソナを作成する。
・現在、サービスとして提供できてない価値からユーザーの課題を見つける。
・価値マップと、見えた課題からサービスとしてあるべきコンセプトを決定する。

参考:
タスク・プロジェクト管理ツールJooto(ジョートー)

4. 情報設計フェーズ

カスタマージャーニーマップの作成

実際のユーザー像と、ユーザーの求める価値がわかってきました。価値マップとインタビュー結果をベースに、ペルソナがどのような行動をとるかのマッピングを行いました。

通常カスタマージャーニーマップは、サービスの購買行動に至るまでをマッピングすることが多いのですが、今回はツール利用価値を上げるという目的のリニューアルなので、Jootoに登録後の行動を対象としました。

作成にあたっては、ユーザーの行動時の思考や感情も想像します。これによりユーザーの行動が見えるようになるため、最適な画面遷移や配置要素の指標となります。

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マネージャーのカスタマージャーニーマップ

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プレイヤーのカスタマージャーニーマップ

加えて、その思い・考えを良い方向に導くために、「検討ポイント」も追加しました。この「検討ポイント」と上記で設定したKPI Driverを照らし合わせ、リニューアルで注力すべきポイントにフォーカスしました。

例)
プレイヤーの思考 :「思いついたらすぐに書き出したい」
検討ポイント : タスク作成の仕方、入力項目の完結さ
影響するKPI : タスク数、ログイン頻度

ワイヤーフレームの制作

現バージョンの要素を分解し、ジャーニーマップをもとにおおまかな遷移設計を行い、その遷移をベースにワイヤーフレームの制作を行いました。

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タスク作成時の画面のワイヤーフレーム

2カラムから1カラムの設計に。情報の流れを1本にすることで、目線が迷わず適切に操作できる設計にしました。プレイヤーの思考「思いついたらすぐに書き出したい」を実現させるための一例です。

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ヘッダー情報の整理。各機能への導線

導線の整理をすることで、知りたい “今” を見つけやすくする思想をとりました。まず、自分のための情報か、プロジェクト全体の情報かを分けるための導線ヘッダーに設置し、いつでもどこからでも切り替えられるように。

ダッシュボード(自分のための情報エリア)では、マネージャー/プレイヤーそれぞれが見たい情報を設置し、プロジェクト(プロジェクト全体の確認エリア)では、タスク俯瞰用のボードとスケジュール確認用のガントチャートを設置しました。

・ユーザーの行動と思考を知るためにペルソナを使って、カスタマージャーニーマップを作成する。
・ジャーニーマップを参考に、最適な遷移と画面設計を行う。