最近、難しい内容や伝わりにくい内容をマンガでわかりやすく説明する「漫画でわかる」シリーズの本が増えています。

そのような影響もあり、「自社でもマンガを広告に使ってみたい」と検討されている企業も増えてきているのではないでしょうか。

しかし、いざマンガを有効活用しようとしてはみたものの、「社内で作るノウハウがない」「外注するにしても依頼方法がわからない」などの疑問や不安がたくさんあると思います。

普段日常的に目にするマンガですが、実は膨大な情報やノウハウが凝縮されており、制作には多大な工数がかかります。

今回は、実際に株式会社シンフィールドのマンガ制作方法を紹介しながら、「そもそもマンガはどうやって作られているのか」について詳しく解説していきます。

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マンガ制作のプロセス

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1.ヒアリングシートのチェック

シンフィールドでは、マンガ制作前に必ずクライアント様と打ち合わせをして、ヒアリングシートへ記入をお願いしています。

ヒアリングシートには、

  • 商品・サービスの特長や強み
  • 競合情報
  • ターゲットの情報

などを記載してもらい、その情報をもとに商品・サービスの内容を理解・分析し、マンガ制作に活用します。

つまり、マンガを制作する前に商品・サービスについてはもちろん、競合やターゲットについて、深く理解しておく必要があるということです。

商品・サービスの内容を理解するスキルとヒアリングシートを読みつつ、下記に並べた項目を明確にしていくことがポイントとなります。

・これはどんな商品・サービス?
・どんなときに便利?
・どんなメリットがある?
・この商品を使わないとどうなる?
・誰が具体的にどの場所でどのように使う?

上記の項目に1つひとつ答えていくことで、理解や分析が深まっていきます。

2.シナリオ素材集め

続いて、シナリオの素材となる情報を収集します。新たにメモ帳を用意し、そこに情報を書き込んでいきましょう。

再度ヒアリングシートを読み直し

・競合比で優れている点
・訴求ポイント
・ターゲットが抱えている悩み
・自社商品・サービスを選ぶ理由

などをメモ帳に書き込んでいきます。

また、商品・サービスのホームページランディングページを熟読し、重要点をすべてメモしていきます。

3.主人公の設定

商品・サービスの内容理解と素材集めが終わったら、主人公を設定します。

 例:「お手軽さが自慢のダイエットパンツ」を訴求するマンガの場合

【1.ターゲットの年齢層、購入比率が高い性別、職業などを設定】
20代。ぽっちゃり体型。
飽きっぽい性格なのでコツコツ系のダイエットには不向き。
運動は苦手。

【2.商品の“強み”が最大限活かされる主人公の“目的・願望”を設定】
強み:手軽さ(履くだけ)
主人公の目的・願望: コンプレックスな下半身を細く見せたい

4.シナリオの大まかな流れを制作

次は、シナリオの流れを制作します。
シナリオ制作のポイントは、頭に浮かんだことをベタ打ちでひたすら書いていくことです。
今までの工程で理解した内容と主人公の設定をもとに、頭に浮かんだシナリオをメモ帳に書き留めていきましょう。

なお、この時点でセリフや細かい描写を考える必要はありません。

例 : 自身の太い下半身に悩んでいる女性
→具体的に何ができないのか
→イケメンがスラっとした脚が好きなんだと話しているのを目撃してしまう
→そんな時に履くだけで痩せるパンツを発見・購入
→数か月後、下半身が痩せて悩みが解決する

「イケメンがスラっとした脚が好きなんだと話しているのを目撃してしまう」などのように、頭に浮かんだ流れをここではあまり考え過ぎずに書くことがポイントです。

同時に、話の流れの中で登場した主人公以外の人物設定も行っておくと良いでしょう。
※なお、上記シナリオにおいて薬機法や景品法は考慮していません。

5.コマ割りを決める

シナリオの流れをコマに割り振っていきます。

例: LP用マンガ2ページ分にコマを割り振る場合

1コマ目:太い下半身に悩む女性(主人公)
2コマ目:細めのズボンがはけないと悩む
3コマ目:脚を出したファッションが楽しめないと悩む
4コマ目:そばを食いながら好きな人が好きなタイプについて同僚と話す。
5コマ目:スラっとした綺麗な脚の人はいいよな~とランチで好きな人が話しているのを聞いてしまう
6コマ目:どうにかしないと!とスマホで調べる
7コマ目:筋トレだと筋肉ついてしまう。エステは高いな~と悩む
8コマ目:商品登場
9コマ目:特徴・メリットの紹介
10コマ目:数日後、使っている感想と途中経過
11コマ目:スッキリした主人公!感動している
12コマ目:自信もついてファッションも楽しめるようになりました!
13コマ目:好きな人から褒められる!素敵になったよね~
14コマ目:そのまま食事に誘われる。商品に出会えてよかった!

商品・サービス訴求のマンガをWeb用に制作する場合、1ページあたり多くても8コマ以内に収めるように制作します。基本的には6コマ以内に抑えると読みやすいマンガになります。

6.セリフに落とし込む

コマ割りした中に、セリフを落とし込んでいきます。集めたシナリオ素材をセリフの中やコマの中で使い、ターゲットに訴求しましょう。

先ほどの例に、実際にセリフを入れてみます。

1コマ目 
主人公:私の悩みはこの太い下半身・・・そのせいで損なことばっかり・・・
※下着姿になって自分を見て悩んでいる様子

2コマ目 
主人公:くっ・・・これ以上あがらない・・・! ※ズボンがあがらない様子 

3コマ目 
主人公:可愛い服が着られていいなあ・・・※可愛い子をみて羨ましがる様子

4コマ目 
好きな人の上司:「〇〇はどんな女の子がタイプなんだ?」
好きな人:「そうだなぁ~」

5コマ目
好きな人:
(ここでアップ+テロップで名前紹介)「スラっとした綺麗な脚の人はいいよな」

6コマ目 
主人公:「これは本気でどうにかしないと・・・!」

7コマ目 
主人公:「う~んでも筋トレだとムキムキになりそうだし、エステは高いし・・・お?」

8コマ目
主人公:「え!履くだけで痩せるの!?これ一つで〇〇もできちゃうのか!」

9コマ目 
主人公:「お腹から太ももまでしっかりカバーできるスパッツっていうのもいいな~」

10コマ目
主人公:「しゃがんでも全然平気!体にすごくフィットしてる!」

11コマ目
主人公:「こんなにスッキリするなんて・・・すごい!」

12~13コマ目
好きな人:「〇〇さん、少し雰囲気変わったよね 前よりも素敵になったというか・・・」
主人公:「そうですか~?ありがとうございます。」

14コマ目
好きな人:「○○さんともっと話したいし・・今度2人で食事でもどうかな?」
主人公:「えっ!?も、もちろん!」

7.見直し・修正

シナリオが出来上がったら必ず見直しを行い、シナリオを修正します。
以下のチェック項目を参考に見直しをしてみましょう。

  • 誤字脱字がないか
  • 訴求ポイントがきちんと入っているか
  • シナリオの流れに違和感はないか
  • はじめてマンガを読んだ人にわかりやすく伝えられているか
  • セリフは長すぎないか(意味を変えずにいかにセリフを短くできるかがポイント)

8.一晩寝かせる

完成したシナリオはそのまますぐに提出するのではなく、一晩寝かせると効果的です。

翌日シナリオを見直すと、前日までは完璧と思っていたシナリオでも不思議と修正点が出てきます。そこを修正し、クライアント様に確認し完成となります。

9.マンガ家さんへ依頼する

完成したシナリオをマンガ家さんへ送り、実際のマンガ制作を依頼します。

マンガ家さんは決められたシナリオをもとにマンガを制作を開始するので、マンガ家さんの力量でクオリティに大きな差が生まれることがなく、希望したタッチで望み通りのマンガが制作できます。

この時、具体的なシナリオをマンガ家さんに渡さなかった場合、こちらが意図したマンガを制作することは非常に困難になります。

まとめ:具体的なシナリオ制作をマンガ家に伝える

ここまで、マンガ制作のフローを紹介してきました。

実際に、マンガ家さんに依頼するまでに決めなければいけないことは山ほどあり、上記の工程依頼することは容易ではないでしょう。

しかし、発注者側でどのようなマンガにしたいのかを具体的にマンガ家さんへ伝えることは、意図したマンガを作るための重要なポイントになります。

マンガマーケティングを実施する場合は、本記事の制作フローを参考にしてみてください。