株価と決算から見る デジタルマーケティング市場【2023年9月編】低調なマーケットの中でSpeeeとインテージHDの株価が大きく上昇
連載「 株価と決算から見る デジタルマーケティング市場 」の2023年9月版です。
9月の株式市場を大きく動かしたニュースと、日本の上場デジタルマーケティング企業26社の中で大きく株価が動いた会社にフォーカスして、その背景を検証します。
自社をとりまく業界の状況を、ぜひチェックしてみましょう!
目次
2023年9月の株式市場を大きく動かしたニュース
主要な国の株式市場は下落
9月は世界的に長期金利が大きく上昇したことを受けて、主要な国の株式市場はほぼ全て下落しました。米国の株式市場も米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの観測や、政府機関の閉鎖懸念から米長期金利が大幅に上昇したことを受けて、NYダウは3.5%下落しました。
米国はこれまでの大幅な利上げに伴う景気抑制効果から、経済が減速する可能性が高くなってきています。一方で雇用は安定しており、個人消費が減退しておらずインフレも鈍化していることから、不況(マイナス成長)は回避できるというのがメインシナリオだと考えられます。
引き続き大きなリスクは中国の景気で、ゼロコロナ政策終了で今年の前半は底堅かったですが、先月もお伝えした様な不動産市場の低迷や海外景気の減速、若年層の雇用悪化の影響で景況感は悪化しています。
日本市場は緩やかに景気回復
日本はインバウンド消費の回復、設備投資の増加、供給制約の緩和に加え、底堅い米景気を背景とした輸出増で緩やかな景気回復が続く見通しです。
日本の株式市場は中旬までは上昇傾向でしたが、そこから米国株式市場の下落を受けて値を崩し、結果2.3%下落しました。デジタルマーケティング企業26社の平均はマイナス1.7%でした。
2023年9月に株価が大きく変動した会社
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