プレスリリースによって自社商品の認知拡大につなげたいが「発信できるようなネタがない」と悩む担当者の方は多いのではないでしょうか。

この記事では、広報のネタになる社内の情報の見つけ方取材につながる企画の考え方を解説します。

解説するのは、数多くの企業の広報活動を支援する桑子英里氏です。

プロフィール

桑子 英里 氏
株式会社トークナビ 広報アナウンサー
日本テレビ系列局の青森放送に13年間在籍し、テレビ・ラジオともに情報番組や報道番組まで幅広く担当。2013年日本テレビ系列アナウンス大賞(テレビ部門)北海道・東北ブロック優秀賞受賞。東日本大震災で災害報道を経験し「心に寄り添う」ことを軸に活動。 現在は、トークナビの「女子アナ広報室」の一員としてリリース取材・作成を担当し、企業の想いや魅力を引き出すことを心がけている。放送局在籍時に長年、情報番組MCを担当していたことや番組企画経験もあることから、企画書リリース作成を得意としている。

この記事で分かること

・広報のネタになる社内の情報の見つけ方
・取材につながる企画書の作り方
・メディアとの関係性を構築する方法

目次

  1. 社内からニュースを発掘する方法
  2. 取材につながる企画書を書くためのポイント
  3. メディアとの関係性を構築するアプローチのポイント

社内からニュースを発掘する方法

ferret :
プレスリリースなどで情報発信をしたくても、ネタがなく悩む担当者の方は多いと思います。
どのように情報を見つければよいのでしょうか。

桑子:
広報活動をするにあたって「新商品・新サービスがないと情報を発信できない」と考える方も多いですが、実はそうではありません。

弊社で支援している企業では、新商品などのリリースがなくても毎月1本は必ずネタを作って、メディア露出を実現できています。

ニュース性の高い情報を社内で見つけるためには、商品・サービスそのものだけではなく、その周辺に注目することがポイントです。

➊ 最近のトレンド情報に注目する

テレビや新聞、Webニュースなどで扱われているトレンド情報に注目すると、社内のニュースを見つけやすくなります。

例えば……最近のトレンドトピックと絡める

  • AI
  • (物流・運送業界の)2024年問題
  • 人材不足
  • 物価高
  • 子育て支援

これらに関連する情報があるかという視点で社内を見ると、ニュースを発掘できます。

弊社では、クライアント企業の広報担当者にニュースに注目してもらった上で、月に1回の打ち合わせの中でニュースを発掘するという作業を共同で行っています。

❷ 季節にマッチした切り口を考える

季節にマッチした情報は、ニュースになりやすい切り口のひとつです。

例えば……夏に「熱中症対策」という切り口の企画

農業用のモニタリングシステムを開発している企業の例では、に自社の農業用IoT製品を活用しているスイカ農家を紹介するという企画を考え、テレビ取材が決まりました。

しかし取材の当日には、暑さにより例年







メディアへのアプローチ用の企画書例