日本版MITラボを作り、研究者の可能性を最大化させる

飯髙:
LabBaseを続けていく中で、最終的にどのような世界を作っていきたいと考えているのでしょうか。

加茂氏:
弊社は「研究者の可能性を最大化するプラットフォームを創造する」というのをビジョンにしています。

そのために、グローバルで事業を進めていくと決めています。例えば、世界中の研究者が研究論文を書く時も、研究費を取る時も、研究所内での交流もLabBaseのサービスを使うという世界を描いています。研究プロセスのあらゆるところに弊社のサービスを入れて課題解決していきたいですね。それによって、圧倒的に効率が上がったり、いいアイディアが生まれたりして、科学の発展が加速してる状態を作っていきたいです。

あとは日本版のMITメディアラボを日本にも作っていきたいなと思っています。

僕たち自身が日本国内でいえば研究シーズに最も近い存在、環境になっています。どこの研究室でどういう研究をやっているかを全部把握しており、次に社会変えるような種というか、ダイアモンド的なシーズもまだまだ多く眠ってるはずです。それをちゃんと吸い上げながら一緒に開花させて、僕ら自体がその種を育てていくっていうことをしたいですね。

研究者は資金不足や、資金そのものを取るための資料作りで時間損なわれているとか、研究にフォーカスしきれていないんですよね。なので、そういった課題を全部取っ払って、研究者のパフォーマンスを最大化させるということをしていきたいですね。

まとめ:研究環境の最大化を目指すPOL

日本の研究環境のパフォーマンスを最大化を進めるPOLの加茂 氏にお話を聞きました。

学生ならではの事業を進め、多くの人を巻き込みながら事業をさせていく手法はマーケティングに繋がります。ただマーケティングをするのではなく、研究者というコミュニティを通じて社会貢献していく彼らの動きは今後も注目されていくでしょう。