働き方改革が叫ばれている中、場所に縛られない働き方として注目を浴びている「リモートワーク」。

一部企業の柔軟な働き方がメディアに取り上げられることもあり、検討している企業もあるでしょう、

ただリモートワークという働き方に関しては、まだ自分の会社に必要ないと感じている人もいるようです。マイナビが今年6月に実施した調査によると、会社員の調査対象者のうち、51.3%が「必要ない」と回答しました。

今回は全社員リモートワークを推奨している株式会社knitで、どのような会社員にリモートワークが向いているのか、またどのようなWebサービスやツールでその働き方を実現しているのかを紹介します。

参考:
リモートワーク/在宅勤務は必要? 会社員503名に聞いてみた

リモートワークが向いている人

主体的な人

リモートワークはオフィスワークに比べて、やはりコミュニケーションの量自体は劣ってしまうため、情報を自ら取りにいくことが求められます。また、自ら発信できる人でないと、情報のアップデートが遅くなり、場合によってはパフォーマンスに影響します。

自ら必要な情報をかき集めていく、疑問はすぐに聞くことができる、そういう人でないとリモートワーク環境の職場は居心地が悪いと思ってしまいます。

成果目標を意識できる人

リモートで働くということは、監視の目がないので、サボろうと思えばいくらでもサボれます。ただリモートワークで問題なく働いている人はサボるよりも目標達成の方に重きを置くので、サボって楽しようという発想があまりないのかなと思います。

そのため、いかに数値などわかりやすく見える目標を設定し、モチベーションを維持できるかが鍵になります。

周りを気にしすぎない人

リモートワークだとチャット上でのやり取りとオンライン上でのミーティングがコミュニケーションの基本となります。

その中で、自分の発言が他の人の発言を遮ってしまうのではないか、他の人が先にそう言っているから意見は引っ込めておこう、他の人はこの時間にもチャット上で発言しているから、自分もまだ仕事をしようなど、他人の動向を気にしすぎると、自分のペースで仕事がしづらくなったり、意見を伝えることができなかったりし、働きにくさを感じてしまいます。

リモートワークがワークにするために必要なサービス

では実際にリモートワークを会社として、こうした点を解決し、チームとしてうまくワークさせるためにどうすれば良いのでしょうか。
より主体的にリモートワークができるように、筆者の働いている会社で導入しているWebサービスやツールを紹介します。

コミュニケーションツールChatWork、Slack

今や多くの会社で導入されているChatWorkとSlack。メールでのやり取りよりもスピーディーかつオープンにメッセージのやり取りが可能です。Slackはカスタマイズ性が高く、特にエンジニアにとって使い勝手がいい、ChatWorkはメッセージをそのままタスク化でき、タスク管理がしやすいといった特徴があります。両ツールとも社内だけでなく、社外のユーザーともチャンネルが開設できるため、クライアントとのやり取りにも活用しています。

オンラインミーティングツールZOOM

リモートで働いている際に重要になってくるコミュニケーション。
どうしてもテキスト上のやり取りだけでは伝わりきらないことを相談するのに使用しているのがZOOMです。

少人数でのオンラインミーティングならば、チャットツールのSlackやChatWorkでも同様の機能を使うことができますが、感覚的に4人以上のミーティングとなるとZOOMを使用しています。

大人数でも通信が安定しているのが最大の特徴であり、ストレスなく、オンラインミーティングを行うことが可能です。
またURLを発行すれば、招待された側はユーザー登録なしで利用可能であり、すぐにミーティングが可能です。

タスク管理ツールTrello(トレロ)

会社におけるリモートワークでは、社員の行動を把握するのがオフィスワークに比べて手間がかかります。どんなタスクを誰が抱えていているのか、進捗状況はどうなっているか、簡単に把握できるのがTrelloです。

タスクをカードに記載し、リスト化できる掲示板のようなUIのタスク管理ツールです。使い方がシンプルでわかりやすく、学習コストがあまりかかりません。複数人で共有でき、それぞれのタスクの進捗状況もドラッグ&ドロップで簡単にステータスを変えることが可能です。タスクごとにコメントができるため、Trello上のみでやり取りが完結できるのも魅力です。

個人のメモとしても使え、無料で使えるにもかかわらず、とても使い勝手のいいサービスとなっています、

PCワークの総合ツールG Suite

G SuiteはGoogleが提供するオフィスツールで、GmailやGoogle カレンダーをはじめ、オンライン上で共有できるドキュメント(ワードに相当)やスプレッドシート(エクセルに相当)といったツールが使用できます。

個別のツールは個人でも利用可能ですが、特に複数人でデータや情報の共有をするのに優れており、企業での利用が主となっています。

ファイルごとにアクセス権限をつけることが可能で、その中でも閲覧者、編集者といった権限も選択可能です。特に筆者の会社のように、外部と資料をやり取りする場合、閲覧制限をかけられるのはセキュリティの観点からも重宝しています。