こんにちは、株式会社ブレインパッドでソーシャルメディア分析を担当している福江です。

2018年も残すところ約1ヶ月となりました。この時期になってくると1年の振り返りに関する話題をSNS上でよく見るようになります。

そんな中で年末の定番の話題といえば、その年話題になった言葉を選ぶ、ユーキャンの「新語・流行語大賞」があります。11月7日にノミネートの30語が発表され、12月3日に年間大賞が発表となります。

ちなみに昨年の流行語大賞は何だったか覚えていますか?2017年の年間大賞に選ばれたのは「インスタ映え」と「忖度」でした。

この結果に納得!と思う方もいれば、自分の体感としてあまり流行っていなかったと違和感を覚える方もいるかと思います。

実際の流行語大賞は選考委員によって選ばれますが、今回の記事ではTwitterの投稿数という定量的なデータをもとに、ノミネートされた30語の中から独自に2018年流行語大賞を決めていきます。

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2018年Twitter投稿数が最も多かった流行語はどれだ!?

TOP 30位~11位

まずは公式にノミネートされた30語のツイート数を調べます。
具体的な設定条件は以下の通りです。

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※ノミネートされた30語は公式ページを参照
非公開アカウントからの投稿、リツイートは対象外

公式にノミネートされた30語を見てみると、オリンピックやサッカーW杯などが開催されたことが影響しているようです。そのためスポーツの分野の言葉が多く「(大迫)半端ないって」、「そだねー」、「金足農旋風」、「もぐもぐタイム」、「翔タイム」などが候補に挙がっています。

それでは早速ノミネートされた30語の中から投稿数順に30位~11位までを見ていきましょう。

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※ダサかっこいい/U.S.A. は「ダサかっこいい」のみで集計  仮想通貨/ダークウェブ は両方の キーワードを含む投稿を集計 丸括弧内の表記については同義語の場合はいずれかを含む投稿を集計 それ以外の場合は省略

投稿数をみてみると、同じノミネート語の中でも大分差があり11位の「悪質タックル」は30位の「なおみ節」の200倍以上の投稿がありました。

全米オープンを制した大坂なおみ選手の活躍は大きな話題となりました。しかし、Twitterで使われる言葉という観点でみると、単語自体の使い勝手の良さなども影響してくるため、必ずしもブームの盛り上がりに投稿数が比例するわけではないようです。

同様に29位の「災害級の暑さ」も今年の夏を象徴する出来事でしたが、思ったより投稿数は伸びませんでした。

TOP 10位~1位

それでは続いて10位~1位の言葉と投稿数をみていきましょう。

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今年ノミネートされた30語の中で最もTwitterで使われた言葉は、短編動画共有SNSの「TikTok」でした。

投稿数は約496万件で、2位に100万投稿以上の差をつけています。

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時系列で投稿数の推移を見ると2018年の中でも右肩上がりで投稿数が伸びています。
TikTokで投稿した動画をシェアする場としてTwitterが使われることが多いため、今回の候補の中でもTwitterとの相性が特に良かったのも理由かもしれません。

2位は「(大迫)半端ないって」がランクインしました。この言葉自体は2009年に当時大迫選手と対戦した滝川第二高の中西選手のコメントが発祥で、今年のロシアワールドカップの影響から大流行しました。

言葉としての使い勝手がよく、様々な派生パターンが生まれたのも投稿数が伸びた理由かと思われます。

3位はテレビドラマの「おっさんずラブ」、4位には働き方改革の一環として議論を呼んだ「高プロ(高度プロフェッショナル制度)」がランクインしました。