企業のTwitter運用で、「認知度や知名度が思うように上がらない」「売り上げにつなげる方法がわからない」と悩んでいるSNS運用担当者の方は多いのではないでしょうか?

この記事では、参考にできるTwitter運用の成功事例を紹介します。企業アカウントの運用ポイントについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 企業がTwitterアカウントを運用するメリットとは?
  2. 販売促進につながるTwitter運用の成功事例3選
  3. ブランド認知度を向上させるTwitter運用の成功事例3選
  4. ユーモア溢れる投稿が特徴的なTwitter運用の成功事例3選
  5. BtoBマーケティングのTwitter運用の成功事例3選
  6. 企業アカウントのTwitter運用のポイントとは?
  7. 成果につながる企業アカウントのTwitter運用を実現しよう

企業がTwitterアカウントを運用するメリットとは?

企業がTwitterアカウントを運用するメリットは以下の3つです。

  • 商品・サービスの販売促進
  • ブランド認知度の向上
  • ユーザーのファン化

Twitter上では誰もがフラットにつながることができます。ユーザーにとって情報の発信元が「知り合いか」「企業か」はあまり関係なく、有益なコンテンツと判断されれば、フォローされて拡散される文化が根付いています。

では、ユーザーに有益なコンテンツであると判断されるために、企業はどのようにしてTwitterを運用すればよいのでしょうか?

ここからは、Twitter運用に成功している企業の事例を紹介します。

販売促進につながるTwitter運用の成功事例3選

Twitterで商品やサービスのプロモーションを展開し、リードの生成に成功している事例です。

ローソン

●店舗に足を運びたくなるO2Oキャンペーン実施

ローソンは公式TwitterアカウントNo.1の企業です。2023年1月現在でフォロワー数は740万人を超えています。

1日のツイード数は平均5〜10回。年間を通して店舗に足を運びたくなるO2Oキャンペーンを2つの軸で展開しています。1つめはスイーツをフックにした懸賞キャンペーン、2つ目はアニメやアイドルとのコラボキャンペーンです。

スイーツ好きも推し活ファンもエンゲージメントが高いため、フォローが解除されにくいという特性を持っています。

スナックミー おいしいおやつの定期便

●UGCを活用してエンゲージメント率向上

スナックミーは、1,000億通り以上の組み合わせから月1〜2回のペースで8種類のお菓子の詰め合わせが届くサービスです。

同社はユーザーが思わず写真や動画を撮りたくなるパッケージを開発してUGCを生成。さらにそのUGC取りこぼすことなくリツイートしています。

また、企業側はあえてシンプルな商品画像を投稿しています。

ユーザーは公式のリツイートによって、いつもより「いいね!」やリツイートが増えるため、より積極的に投稿するようになりさらなる相乗効果が生まれています。

TwitterはInstagramとは対照的に、凝った写真をアップする人は多くありません。ユーザーが真似しやすい写真を使うことで、気軽に投稿できる環境を整えています。

ユニクロ

●問いかけから始まるターゲットに最適な導線設計

ユニクロは、問いかけから始まる内容を定期的にツイートしています。

「Q どれを着まわしたい?」「Q 何番のコーデが好き?」など、自然なコミュニケーションからターゲット層に複数のコーディネートを提案。ユーザーは気になるコーデやアイテムがあったとき、リプライもしくはECサイトに遷移します。

圧倒的な商品数を誇るユニクロならではの施策であり、ユーザーの反応は今後の商品展開にも活用できます。

ブランド認知度を向上させるTwitter運用の成功事例3選

Twitterでリードを獲得するには、まず商品やサービスの認知度を上げなければなりません。

ここでは、認知度の向上に成功している事例を紹介します。

沢の鶴【公式】さわぁ~の つぅ~る

●記念日やトレンドと一緒に商品訴求

ブランドをより身近に感じてもらい、購買のタイミングで想起してもらうために、日本記念日協会の認定した記念日に合わせて商品訴求しています。

また、最近トレンドになっているキャンプやアウトドアをテーマにしたキャンペーンにも成功しています。
Twitterキャンペーンは認知度向上にも有効です。

日光みそのたまり漬・上澤梅太郎商店

●豊かな朝ごはん動画で身体も心も癒される

上澤梅太郎商店は、日光産の自然栽培の大豆とお米で醸した味噌や、地野菜の「日光みそのたまり漬」を作っている創業400年を超える老舗です。
ツイード数は2〜3日に1回。同店が運営する朝ごはん専門店「汁飯香の店隠居うわさわ」で提供される豊かな朝ごはんの動画をツイートしています。

同じコンテンツをコンスタントに投稿することでファン獲得につなげています。

(有)ゴフクヤサン・ドットコム

●新しい着物文化を発信

ゴフクヤサンドットコムは、自社開発のテキスタイルプリンターと最新のシミュレートシステムを使用して着物や帯を製作している会社です。

現代アートのようなユニークな着物画像を投稿をすることで、着物ファンだけでなく、おしゃれが好きな人にも楽しめるアカウントになっています。

ユーモア溢れる投稿が特徴的なTwitter運用の成功事例3選

公式でありながら堅苦しくない、中の人のセンスで成り立っている事例を紹介します。

SHARP シャープ株式会社

●表現力の高さとユーモア溢れる投稿

シャープ公式アカウントは、いわゆる宣伝やPRがメインとなる企業アカウントとは異なり、中の人(山本氏)の体温や人格を感じるユニークなツイードが人気です。

企業アカウントに新たなスタイルをもたらしたパイオニアでもあります。

ただ、中の人のセンスとシャープの認知度によってユーザーとのコミュニケーションが成立しているため、一般的な企業がこの域に達するのは難しいでしょう。

みんなのハンズさん

●情報発信よりもコミュニケーションを重視

東急ハンズ公式アカウントは、Twitterをコミュニケーションの場として活用することを第一の目的としています。

中の人はプライベートもツイートしています。Twitter投票でフォロワーとの親近感を醸成しています。

わかさ生活 広報部

●中の人が動画に登場

わかさ生活公式アカウントです。中の人は2020年に新卒入社で就任。同社のマスコットと一緒に馬の被り物をして出演しています。

「いいね!」やリプライも積極的に行っており、音楽番組のコーナーや楽曲に合わせてリアルタイムにツイートしています。

サービス精神旺盛のツイートで根強いファンを獲得しています。

BtoBマーケティングのTwitter運用の成功事例3選

企業のTwitter運用は一般消費者向けのイメージがありますが、BtoBマーケティングにおいても有効です。

株式会社石井マーク

●面白くてためになるツイートが満載

石井マークは、防災や防犯、設備分野の標識を作っている会社です。標識や工具、ピクトグラムを模したキャラクターで有益性重視の情報を発信しています。

業界あるあるでクスッと笑えるポイントを作りながらも、安全に真剣に向き合う姿勢が伝わってきます。

フセハツエ業

●ニッチ商材が有益なコンテンツ

フセハツエ業は日本のモノ作りを支えるバネメーカーです。精密かつ高速のばね加工に「目が離せない」「ずっと見ていたい」などのリツイートが集まっています。

ニッチな商材がそれだけで有益なコンテンツになる好例です。

デル・テクノロジーズ株式会社法人向けテクニカルサポート

●一貫したコミュニケーションが問い合わせのハードルを下げる

デル・テクノロジーズは、法人向けのサポート窓口としてTwitterを運用しています。
朝に「今日は何の日」とサポート窓口について、営業終了のタイミングでSNSのサポート時間や土日祝日の対応についてツイートしています。

また、パソコン操作に役立つ情報やトラブルシューティングについても定期的に発信しています。

出勤時間・退勤時間に合わせてツイートすることで、問い合わせのハードルを下げることに成功しています。

企業アカウントのTwitter運用のポイントとは?

ここまで成功事例について紹介してきましたが、自社のTwitterアカウントの運用状況はいかがでしょうか?

企業のTwitterアカウントを成功に導くポイントは以下の5つです。

  1. 最適なベンチマークアカウントの選定
  2. ターゲットアカウントへのリーチ強化
  3. ターゲット層に有効な投稿時間の特定
  4. エンゲージメント率の高いコンテンツの運用
  5. データドリブンなPDCAサイクルの構築

それぞれについて説明します。

1.最適なベンチマークアカウントの選定

すでに成功している企業アカウントを検証し、成功要因を特定しましょう。
ベンチマークアカウントを選定する流れは以下の通りです。

●フォロワーのプロフィールから属性を分析する

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対象アカウントのフォロワーのプロフィール文をデータ化して、どのようなフレーズが多く含まれているか分析します。それにより、自社のターゲット層が含まれているか判断できます。

●有益性重視のアカウントかチェックする

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中の人のセンスに頼ったアカウントは、フォロワー数は増やせても、商品やサービスに対するエンゲージメント率の向上にはつながらないケースが多いです。そのため、有益性重視のアカウントをピックアップしましょう。

2.ターゲットアカウントへのリーチ強化

どんな良質なツイートコンテンツであっても、届けたい人に届かなければ意味がありません。ターゲットとするアカウントにツイートをリーチさせるためには、定量データに基づいた戦略設計が必要です。

定量データに基づいた戦略設計の流れは以下の通りです。

●ツイート数よりも「いいね付与数」が多くなるよう設計する

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同じ属性の公式アカウントを比較したとき、いいね付与数が多い企業ほど、リーチ効率が高い傾向にあります。効果的な運用をするために、ツイート数よりもエンゲージメントの多い運用を意識しましょう。

●成果直結のインフルエンサー施策を展開する

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サービスと親和性の高いインフルエンサーを選定することで、高いエンゲージメントとリーチが狙えます。

3.ターゲット層に有効な投稿時間の特定

ターゲット層にツイートが届きやすい時間をチェックしましょう。
理想的なツイートのタイミングを決定する方法は以下の通りです。

●エンゲージメント率の高いキーフレーズを特定する

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まず、エンゲージメント率の高いキーフレーズを特定しましょう。
キーフレーズとエンゲージメントの相関図マップを作成することで、どんなキーワードを含めればエンゲージメントを獲得しやすいのか、ツイート作成の参考にできます。

●ベンチマークアカウントの曜日・時間別ツイート数を分析する

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次に、ベンチマークアカウントの曜日・時間ごとのデータを抽出して、時間帯によってどのような法則があるのか、また平日と休日でどのような傾向の違いがあるのかチェックしましょう。

成果につながる企業アカウントのTwitter運用を実現しよう

成功事例から、Twitterの運用には魅力的なキャンペーン、好感の持てるコンテンツ、ブランドアイデンティティなど、さまざまな要素が必要であることがおわかりいただけたかと思います。

もし今、「エンゲージメント率が上がらない」「ターゲット層にコンテンツが届かない」「運用レポートがただの結果報告になっている」などの課題を抱えているなら、正確な市場分析とそれに基づくターゲティングが必要です。