プロダクトアウト・マーケットインとは?誤用されがちな両者を解説
Webマーケティングの基本概念である「プロダクトアウト」・「マーケットイン」を、ご存知でしょうか。
単純に「プロダクトありき」「マーケット(ユーザーニーズ)ありき」という認識になりそうですが、実際は単純に区別できるものではありません。
今回は、なんとなく理解したつもりになってしまいがちな「プロダクトアウト」・「マーケットイン」について解説します。「プロダクトアウト」「マーケットイン」について全く知らなかったという方も、自信を持って答えれるないという方もこの機会にしっかり理解しておきましょう。
1.プロダクトアウトとは
プロダクトアウトの一般的な定義は、会社の方針や作りたいもの、作れるものを基準に商品開発を行うことを指します。プロダクトを作ってから、どのように販売していくかを考えるスタイルです。
参考:情報システム用語事典:プロダクトアウト(ぷろだくとあうと) - ITmedia エンタープライズ
2.マーケットインとは
マーケットインの一般的な定義は、プロダクトアウトとは反対に顧客の意見・ニーズを汲みとって製品開発を行うことを指します。モノを作れば売れる時代ではなくなり、競合と簡単に比較されてしまう今、「プロダクトアウト」は時代遅れな考え方であり、いかに「マーケットイン」の概念に基づき、顧客の満足度を高められるかどうかを重視するべきだという風潮が強まっています。
参考:情報マネジメント用語辞典:マーケットイン(まーけっといん) - ITmedia エンタープライズ
3.今の時代はプロダクトアウトよりマーケットイン?
2013年、SONYはスマートフォンに外付けするタイプのレンズ型カメラを発売しました。その製品に対し、経営コンサルタントであり起業家の大前研一氏は「ユーザーのニーズを無視し、技術ありきで製品開発したプロダクトアウトの会社」だと批判しています。
参考:ソニー「はじめに顧客ありき」でなく「はじめに技術ありき」 - Infoseek ニュース
このケースを見ると、「プロダクトアウトはユーザーのニーズを考えない企業がやること。そうではなくユーザーを優先したマーケットインを行うべき」という風に捉えることができます。実際、「プロダクトアウトからマーケットインへ」という論調は一時期声高に叫ばれていましたが、果たして本当にプロダクトアウトは悪なのでしょうか。
プロダクトアウトの代表的な企業としては、先に例で挙げたSONYや、世界的大企業であるAppleなどが挙げられます。時代を変える革新的なプロダクトを制作する企業はほとんどが「プロダクトアウト」タイプに分類できます。これらの製品は従来なかった製品であり、ユーザーに意見を聞いても作れるものではありません。プロダクトアウトは悪かというと、決してそんなことはないのです。
4.プロダクトアウトもマーケットインも、根底には「ユーザーニーズ」がある
マーケットインが顧客のニーズ志向でプロダクトアウトはそうじゃない? そんなバカな
「顧客のニーズを無視して企業側の意志のみに基づいて製品開発が行われる」というのは、継続不可能なモデルではないでしょうか。それはプロダクトアウトではなく、ただ「企業の思い込みで作るもの」であり、マーケティングを介さずに開発に乗り込んでしまっている状態です。
Web担当者フォーラムの編集長である安田氏は、「マーケットインは顕在化した顧客のニーズに、プロダクトアウトは潜在的な顧客のニーズに対してアプローチするもの」という論を展開しています。
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- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
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- フレームワーク
- フレームワークとは、アプリケーションソフトを開発する際によく必要をされる汎用的な機能をまとめて提供し、アプリケーションの土台として機能するソフトウェアのことです。 元々は枠組み、下部構想、構造、組織という意味の英単語です。アプリケーションのひな形であり、これを開発に利用することで、大幅な効率の向上が見込めます。
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