決済代行サービスを導入するデメリット

【デメリット1】手数料の支払いが負担になってしまう

決済代行サービスの導入には、手数料の支払いが負担になってしまうというデメリットがあります。

決済代行サービスの月々の費用には月額利用料の他に、1回の決済処理に対して発生する手数料などが含まれており、手数料は決済額に応じた手数料と決済時に発生するデータ処理の手数料の2種類あるのが一般的です。

売上から月額利用料や手数料などが差し引かれた金額が利益として残るシステムのため、売上額や客単価によっては手数料の支払いが負担となり、利益が減少する、赤字になるといったケースも少なくありません。

【デメリット2】決済代行サービスとトラブル発生の可能性がある

決済代行サービスとのトラブルが発生する可能性があるのも、導入するデメリットの一つです。

顧客のクレジットカードや銀行口座などの情報を決済代行サービスに預けることになるため、セキュリティ体制が万全でないと個人情報流出のリスクが高まります。

何より、顧客とのお金のやり取りを外部の会社に任せるということは、信頼できる決済代行サービスでないと安心して利用できないでしょう。

決済代行サービス比較のポイント

【比較ポイント1】必要な決済方法に対応しているか

決済代行サービス導入の比較をするには、まず必要な決済方法に対応しているかというポイントの確認が失敗しない必要です。

株式会社ジェーシービーの調査によると、2017年のクレジットカード保有率は85%、電子マネーの保有率は84%と高めであることがわかっているため、どの決済方法を導入すれば良いか迷っている方は、クレジットカードや電子マネーを優先的に導入すると良いかもしれません。

また、クレジットカード決済のようにカード会社が複数ある場合、決済代行サービスによって対応できるカード会社が限られていることがあるため、事前にしっかり確認しておくと安心です。

参考:株式会社ジェーシービー「クレジットカードに関する総合調査」

【比較ポイント2】自社に見合った料金設定か

自社に見合った料金設定かという点も、決済代行サービスを導入するにあたって重要な比較ポイントです。

決済代行サービスの導入・運用にかかる費用は、初期費用と月額費用、決済手数料、その他オプション料金などが挙げられます。

特に決済手数料に関しては、決済額や件数によって変動する不安定な費用のため、売上額や客単価などを計算して利益を維持できるかどうかを判断した上での導入が必要だと言えるでしょう。

【比較ポイント3】信頼のおける決済代行サービスか

決済代行サービスの比較ポイントには、信頼のおける決済代行サービスかという点も挙げられます。

お金のやり取りが発生するため、信頼できない決済代行サービスを導入するのは大変危険です。

信頼できるかどうかの見極めには、決済代行サービスの導入実績の数や業種を参考にしてみてください。
導入実績が豊富であるだけでなく、企業の実名を載せた導入事例を公開している決済代行サービスだとより安心です。

【比較ポイント4】セキュリティ対策は万全か

決済代行サービスのセキュリティ対策が万全かどうかも、導入前に確認すべき比較ポイントです。

顧客の個人情報を決済代行サービスに預けることになるため、高いレベルのセキュリティ対策が行われていなければ情報流出の危険性も考えられます。

クレジットカードにおいては、情報流出による不正使用被害額が年々増えてきており、一般社団法人日本クレジット協会の調査では、2017年のクレジットカード不正使用被害額は約236.4億円と深刻な状況です。

決済代行サービスの導入時には使い勝手や手数料などが気になってしまいがちですが、セキュリティ面にもしっかり目を向ける必要があるでしょう。

参考:
一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正使用被害の集計結果について」