ライバルはUber Eats!? 競合との差別化は?

ferret:
POTLUCKと同じようなサービスは出てきていないと思うのですが、ライバルはどこになるのでしょうか?

谷合氏:
確かにまだ、同じようなサービスは出てきていません。ただ広い意味で捉えるとあらゆるサービスがライバルになるのではと考えています。Uber Eatsのようなデリバリーや近くのコンビニ、社内の社食系のサービス、宅配弁当なんかはわかりやすい例ですね。

ただ、僕たちは、ランチタイム時間の使い方を変える、という部分に重きを置いています。例えば企業でデリバリーを頼む場合、「休憩、12時になりました」の後に頼むものを決めて配達されるまで待って……ってなると結構ロスしてしまう時間が多いじゃないですか。待ってる間に他のことをしようと思っても、食事が来るまでは気になって集中できないことの方が多い気がしていて。

これが受け取るものが決まっているテイクアウトランチであれば、10分で取りに行ってあとの50分を有意義に使えるんです。POTLUCKはその時間的価値が意義だと思っています。その意味では、企業で契約している宅配弁当などがもっとも競合になってくるかもしれませんね。

エリア拡大よりも利用店舗の密度が大切

POTLUCK_谷合

ferret:
POTLUCKさんのサービス提供エリアはまだまだ限られていますよね。今後のエリア拡大についてはどのように考えていますか?

谷合氏:
直近は、まだまだ渋谷を中心にやって行こうと思っています。POTLUCKは、自分で歩いて商品の持ち帰りができる範囲にどれだけお店があるかがユーザーにとって大切です。なので範囲を広げて店舗数を増やすよりは、ユーザー数に対するお店数の密度が重要になります。渋谷から恵比寿と少しは広げつつも、中心地の密度をどれだけ上げていけるかに注力していきたいと思っています。

他エリアで考えていることが、ビル内に飲食テナントが入っているようなオフィスビルでの展開です。お昼になると全従業員が降りてきて、飲食店が大行列になってるようなところがありますよね。そういった、ユーザーがたくさんいて、オフィスビル側も混雑に困っているような場所にtoB向けのランチサービスとしてアプローチできたらいいなと…。

ferret:
ビルごとまるっと全て契約してしまうような?

谷合氏:
はい。そういった話も出ているので、今年あたりから動き始められればなと。例えばこれがお弁当を運んでくるようなサービスだったら、既に入っている飲食店の競合にもなってしまいますが、僕らなら飲食テナントの利益にもなる形で入れますから。

ferret:
お互いメリットしかないですね。
そんなサービスが入ったオフィスビルで私も働きたいです(笑)。