アイデアは企画書に的確に落とし込んでこそ価値を発揮するもの。企画書づくりの基本がわかっていないと、せっかくのいいアイデアも魅力が伝わらず採用されません。

「企画書に何を書けばいいのか」と悩んでいる方に向けて、すぐに使える企画書の方程式や説得力を倍増させるノウハウを紹介します。せっかく生み出したアイデアをお蔵入りさせず、企画会議を通して実現させましょう。

企画書の黄金式を知る

企画書の方程式を知っていますか?この方程式が企画書の軸であり、これはいわば木の幹のようなもの。ここがしっかり固まっていないと、どんなに美しいデザイン・レイアウトで企画書を作っても魅力が伝わりません。良い企画書を作るために、以下の黄金式を覚えておきましょう。

企画書=事実+課題整理+解決策(+感情)

企画書の中身は客観的な事実と、企業や消費者など説得対象が抱えている課題、そしてその課題の解決策から成り立ちます。この3つが明確になっていなければ、それは企画になっていません。

そして忘れてはいけないのが最後の「感情」です。「なぜ自分がこれを提案するのか」という説得力を持たせる部分です。企業の新サービス開発であれば「なぜその企業が開発する必要があるのか」を説明できるようにしておくべきです。これにより、説得対象は納得しやすくなります。論理的な説明はもちろん大切ですが、人間は感情で動くものです。最後の一押しになる決定打として、「感情」を考慮しましょう。

ストーリーを作る

説得対象の「感情」をより動かすのがストーリーです。企画書には1つのストーリーを入れ込み、それに沿って提案しましょう。どうしてこのアイデアが生まれたのか、どうやって実現していくのかといった流れがリアリティを持ってイメージできることが大切です。

実現までのストーリーが明確に想像できる企画書には説得力があります。

ストーリーを作る際は、

  • 説得相手はだれか?
  • 説得相手は何を目指しているか?
  • 説得相手の最終目標は何か?

この3つを書き出します。

次に、

  • 提案者はだれか?
  • 今回の企画で目指すことは何か?
  • 最終目標は何か?

この3つを書き出し、最後の最終目標はさきほどの最終目標と一致するようにすると、説得対象が目指すゴールを達成できるストーリーが出来上がります。このストーリーを企画書で順序立てて説明しましょう。

課題はピンチかチャンスに分類する

企画書に書く「説得相手が解決するべき課題」は、ピンチかチャンスのいずれかに分類できます。

最初に課題を浮き彫りにするときは、客観的事実に自分なりの解釈を加えていきます。単なる事実を「解決しなければならない課題」だと認識させるのです。ここで説得相手が「解決するべきだ」と思えなければ課題認識されないため、納得できるように文字数を多めに割いても構いません。

そして課題が浮き彫りになったら、ピンチかチャンスに分類します。ピンチであれば未然に防ぐ予防策を提示し、チャンスであれば好機をつかむ方法を提示します。それによって説得対象は「この課題に今すぐ取り掛かるべきだ」と感じるため、企画が採用される確率が上がるでしょう。

ビジュアルで質を上げる

ここまでで企画書の土台が出来上がりました。良い企画書はビジュアル面も優れているもの。ここからは企画書の精度を高めるビジュアル面のテクニックを紹介します。

【1】色のイメージを活用する

それぞれの色には人の感情を呼び起こすイメージがあります。企画書で伝えたい内容と、色のイメージが異なっていると説得力が落ちてしまいます。色の特性を理解して、企画書のメッセージ性を高めましょう。

赤は活動的、情熱的、衝動的といったイメージがあります。神経を興奮させ元気を出す効果があり、意欲を出させたいときに適しています。時間の経過が早く感じるという特徴もあり、エネルギッシュなメッセージを伝えたい際におすすめです。

オレンジ

オレンジには家庭・自由・暖かい・食欲といったイメージがあります。開放感を与え、楽しい気分にさせたいときにおすすめ。食欲を増幅させるため、飲食店や食品で好まれる色です。

黄色

黄色は好奇心、警戒、幸福、軽快、カジュアルといったイメージがあります。集中力を高めたいときや気分を明るくしたいときに適しており、注意を促す警戒の意味合いもあります。強調したい箇所に使うのも効果的でしょう。

緑は穏やか、調和、自然、平和といったイメージがあります。赤と反対に興奮を抑える効果があり、集中力を増したいときに適しています。協調性を表し、気持ちを落ち着かせたいシーンにもぴったり。エコやナチュラルなイメージを訴求したいときに活躍します。

青は平和、安全、誠実、信頼、清潔、若さといったイメージがあります。こうしたイメージからコーポレートカラーに選ぶ企業も多いです。冷静にさせる力があり、事故防止の看板に使用されることも。爽やかさや知性も感じさせます。

白は清潔、潔さ、美しさ、純粋といったイメージがあります。汚れていない色なので、清潔感をアピールしたいときに適しています。明るいイメージがありますが、無機質な印象も与えるためメリハリある使い方が求められます。

黒は恐怖、悪、沈黙、高級感といったイメージがあります。一番有彩色を引き立てるため、明るい色との相性が良く使い勝手がいいです。落ち着いた印象から高級感を醸し出すこともできます。

【2】文字数を減らして端的に伝える

企画書にできるだけたくさんの情報を盛り込みたくなる気持ちはわかりますが、ぎっしりと文字ばかりが並んだ企画書は読む気力を奪います。できるだけ文字数を減らしつつ、誤解なく的確にメッセージを伝えられる企画書を作りましょう。

最小限の文字数でストレートにメッセージを伝えるには。以下の3つの要素を意識するべきです。

・What(何の企画をするか)
・Why(なぜこの企画がいいのか)
・How(どうやってこの企画を実行するのか)

この3つを上から順に伝えていくと、企画の全体像が伝わりやすいうえに大事な要素がしっかり盛り込めます。

ただ、リストラなどネガティブなイメージを抱きやすい提案をする場合は「Why」から説明して「なぜこの企画を行うか」といった背景を理解させたうえで結論となる「What」へつなげた方が説得しやすくなるケースもあります。

ケースバイケースで順番を前後させつつ、「What」「Why」「How」の3つで簡潔に企画を説明しましょう。

【3】1スライド1メッセージに絞る

「What」「Why」「How」の3要素に絞っても企画書が長くなってしまった場合は、「1スライド1メッセージの法則」を適用しましょう。スライド1枚で伝えることは1つまでに絞るのです。たくさんのメッセージが書いてあると、プレゼンされる側もスライドをじっと見なければ何を伝えたいのかが把握できず、「ちょっと待って、どういうこと?」と確認したくなってしまいます。

結果的にスライドの枚数が増えてしまっても、文字が大きくなり読みやすくなるので、サクサクと次のスライドに進んでいけば理解しやすく見る側は負担に感じません。スライドに使う文字の大きさは、できれば12ポイント以上にしましょう。

テンポよく次のスライドに移りながら簡潔に説明していけば、かえって説得力が増すこともあります。スライドの枚数には制限を設けず、「見やすくわかりやすい」企画書に仕上げましょう。

まとめ

企画書は、ノウハウを学べばだれでもうまく作れます。説得力のある企画書を作れば、アイデアの激戦となる企画会議もすんなり通過できるでしょう。

今回はアイデアの魅力を確実に伝えられるノウハウを多数ご紹介したので、ぜひ実践して伝わりやすい企画書を作り、アイデア実現に役立ててください。

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