阪急三番街  「甘いものパワー、今も昔も最強かも。」

今年大流行した飲み物といえば「タピオカドリンク」でしょう。タピオカドリンクを飲むことを意味する「タピる」は「新語・流行語大賞」にノミネートされるなど、特に若い女性を中心に空前のタピオカブームとなりました。
一方で、タピオカ店にわざわざ並ぶ人々の行列を見ると、「なんでタピオカってこんなに流行ってるんだ?」と思う方も少なくないはず。その答えをいとも簡単に表現してみせたのが、阪急三番街に掲示されたこの広告コピーです。
タピオカ.png出典:阪急阪神ビルマネジメント株式会社
昔懐かしい「クリームソーダ」と今をときめく「タピオカドリンク」の画像を半分ずつ合わせており、その中心には「甘いものパワー、今も昔も最強かも。」の広告コピー。流行の時代は違えど、甘くて見た目も楽しめる飲み物はいつの時代でも人気がある、ということを表現しています。短い一文ながらも、一瞬で納得してしまう、インパクトのある広告コピーですね。

ラグビーワールドカップ2019 「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」

日本初開催の「ラグビーワールドカップ2019日本大会」は日本代表がアイルランドやスコットランドなど強豪国に相次ぎ勝利し、史上初の決勝進出、ベスト8を記録しました。「ONE TEAM」や「笑わない男」などは流行語にもなり、大きな盛り上がりを見せました。
ラグビー.png出典:ラグビーワールドカップ2019日本大会 公式HP
ラグビーワールドカップ2019™日本大会公式キャッチコピー「4年に一度じゃない。一生に一度だ。- ONCE IN A LIFETIME -」は、大会期間前から電車の中吊り広告や街頭のポスターなどでよく目にしたことでしょう。
「初めて」は二度とやってこない「一生に一度」の経験。あえて大げさとも言える表現を使用したことで、ラグビーについてあまり詳しくない人でも、少なからずその熱狂や興奮を感じることができるキャッチコピーといえます。広告コピーではターゲットとなる人以外にも「当事者意識」を植えつけることも重要といえます。

映画『JOKER』ポスター 「本当の悪は笑顔の中にある」

今年の邦画と洋画を合わせた興行収入の総額が、2016年にアニメ「君の名は。」が社会現象化して記録した2355億円を上回り、過去最高となる見通しとなりました。今年のヒット映画といえば、新海誠監督の「天気の子」やディズニー映画「アラジン」などが挙げられます。
ジョーカー.png出典:映画『ジョーカー』ポスター
今年度のヒット作品のひとつ、「ジョーカー」は、ハロウィンで主人公の仮装をする人が出現するほどの社会現象となりました。ポスタービジュアルでは、不敵な笑みを浮かべるジョーカーの姿と共に「本当の悪は笑顔の中にある」というキャッチコピーも印象的で、短い文章ながら映画全体に漂う狂気が感じられます。