炎上の防止策

それでは、炎上を防止するにはどのようにして広告を作れば良いのでしょうか?炎上の防止策を解説します。

デリケートなテーマは表現に注意する

男女差別はもちろん、育児問題やいじめ問題などもデリケートなテーマです。社会問題を企業広告に取り入れると注目を浴びやすいですが、同時に炎上リスクとも隣り合わせであることを忘れてはいけません。

社会問題を体現するために弱い立場が責められるような広告を作りがちですが、消費者はそういった「弱いものいじめ」に敏感です。デリケートなテーマを取り扱うときには、表現方法に細心の注意を払いましょう。

「あるあるネタ」は消費者目線で見直す

ロフトの事例では、過去にキリンビバレッジが出した午後の紅茶のプロモーション『みなさんの周りにいそうな#午後ティー女子』が「午後の紅茶を買ってる女性を馬鹿にしてるようにしか見えない」などの批判の声が上がり、炎上した事例とよく似ています。
参考:『午後ティー女子』のイラストが炎上。キリンに対して「顧客を悪く描いて何が楽しいのか」の声

どちらも「あるあるネタ」を使った結果、消費者をバカにしたような広告になってしまったのです。

「あるあるネタ」を使うと消費者の共感を集めやすいのは確かですが、炎上を防止するならポジティブなものだけにするか、結果的に消費者をバカにしていないかをローンチ前に徹底的に見直す必要がありそうです。

徹底して調査する

年代も環境も違えば、人の感性も大きく変わります。製作者や企業側だけの感性で広告を作ると、まったく違った感性を持った消費者からの批判を集め、炎上しかねません。

自分や自分が生きている世界の「ものさし」だけで、物事を判断してはいけないということですね。

炎上リスクを抑えるには、時代の流れや現代の消費者の生活、平均月収、環境などを徹底して調査したうえで、ターゲットの感性に合う広告を作る必要があるでしょう。

指針の周知と遵守を徹底する

広告やプロモーション、マーケティングにおける指針は「こうしましょう」という曖昧なものではなく、必ず守るべきルールです。

企業の一部だけがマーケティング指針に従っていても、誰か1人でも破ってしまうと、炎上どころか法令違反を侵す可能性も。

今一度マーケティング指針を見直し、社員全体への周知と遵守を徹底しましょう。広告制作を外注する際にも、指針の再確認をしっかりと行いましょう。

最低限の炎上リスク対策を

自社では「良い広告ができた」と思っていても、いざ世に出してみると意図せず炎上してしまった、というパターンがほとんど。

思い切った広告であるほど多少の批判や賛否両論はどうしても避けられないものですが、それが大炎上することを防ぐことは可能です。

あらゆる点に注意しながら、炎上リスクを抑えた広告制作を心がけましょう。

炎上に対する理解を深める

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