メリット・デメリット

目標コンバージョン単価制は、Web広告媒体として世界中に検索サイトGoogleを展開しているからできるサービスです。目標コンバージョン単価制導入のメリットとしては、コンバージョン単価の上限や下限が設定できるので、コンバージョン単価が自分の予測と乖離することを防いでくれます。つまり、予算の範囲内で最大の効果を発揮できます。

一方でデメリットも少なからず存在します。初動はコンバージョン率が低いという点です。Googleは過去の膨大なデータとリアルタイムのデータを分析しつつ、最適な時に広告を提示します。そのためある程度、初動時はデータが不十分なので、AI分析も正確性に欠けてしまうところがあります。しかし、2週間ほどAIに時間を与え、AIに自動学習をさせれば、その後ぐらいから徐々に成果が出始めるでしょう。

引用元:Google広告の自動入札機能とは?使い方やメリット・デメリットを解説

目標コンバージョン単価制の仕組み

まずは自分でコンバージョン単価を設定します。そうするとGoogleのAIがそのコンバージョン単価になるように広告の出稿を行います。例えば、平均コンバージョン単価が5000円の場合は5000円で1回のコンバージョンが獲得できれば良いので、そうなるように過去のGoogleに蓄積されたデータから最適なタイミングで最適な箇所にWeb広告を表示します。

そうすることでコンバージョンのない広告出稿を出すリスクが少なくなります。膨大な過去の広告データの中からAIが最適な提案をすることでユーザーが希望するコンバージョン率を達成する手助けをしてくれます。

設定の仕方

まずは「ツール」→「入札戦略」をクリックすると、「目標コンバージョン単価」の項目が登場します。その項目をクリックすると目標コンバージョン単価の設定ができます。そこではキャンペーン名と目標コンバージョン単価を設定できます。コンバージョンの推奨単価をAIが算出してくれるので、その単価を参考に入力します。

入札単価制限

とはいいつつもAIが推奨する単価額が自分の予算オーバーになってしまったりする可能性もあります。そんなときのために「詳細設定」という項目があります。ここではコンバージョン単価の上限額と下限額が設定できるので、上限と下限を設定するとAIはこの範囲内で自動入札を行ってくれます。

その他の自動入札機能について

自動入札機能は、目標コンバージョン単価制以外にもいくつか用意されているので、代表的な機能を紹介します。ただ基本的にはコンバージョン対象の指標が異なるだけで、ベースとなる部分は変わりません。

目標広告費用対効果

広告費用対効果の視点からコンバージョン数が最大化するように自動入札が行われます。

参考:
「目標広告費用対効果」に基づく入札について

クリック数の最大化

予算内でクリック数が最大化されるように自動入札が行われます。この機能はかなり効果的だった事例が多いので、認知度が低いサービスや企業は、このクリック数の最大化を利用するとよいかもしれません。サービスや企業名を知ってもらいたいときに有益です。

コンバージョン数の最大化

予算内でコンバージョンが最大化できるように自動入札が行われます。

参考:
目標コンバージョン単価制について