今やTwitterは、独り言を呟いたり、同じ趣味の人と繋がったりといった個人的な使い方だけではなく、企業のブランディングツールとしての側面も強くなっています。最近では大手企業はもちろん、中小企業でもTwitterアカウントを開設して、情報発信をしているというところも増えています。

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有名なところでは、株式会社タニタシャープ株式会社などのTwitterアカウントがあります。一見、フランクに呟いているイメージですが、絶妙なバランス感覚や言語センスなどを感じ取れます。ただ単にTwitterアカウントを開設して、自社の製品やサービスをツイートするというだけではあまり成果は上がらないものです。

そこで、効果的にTwitterで情報発信やブランディングを行っている企業アカウントを紹介します。

コクヨ株式会社の『コクヨのぶんぐ』

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出典:コクヨのぶんぐ

文房具やオフィス家具などの開発・販売を行っているコクヨのステーショナリー事業の公式アカウント。このアカウントでは、自社製品の使い方などを写真付きでツイートしています。

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製品写真をそのまま載せるだけではなく、実際にどんなシーンで使われているのかがわかり、参考になります。また、実際に社員などが使っている文房具を紹介するということも。

いわゆる「中の人」が垣間見え、親しみやすさが上がるとともに、商品の具体的な使用方法などが想起しやすいのが特徴。広報写真を載せているだけよりも、より商品を身近に感じられます。

参考:コクヨのぶんぐ

株式会社PFUの『HHKB OFFICIAL』

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出典:HHKB OFFICIAL

PFUが開発・販売を行っている高級キーボード「Happy Hacking Keyboard(HHKB)」シリーズのアカウントです。このアカウントでは、商品の情報やセール情報などがツイートされていますが、その他にユーザーのツイートに対するリツイート(以降、RT)が多いのが特徴です。

アカウントの中の人も、親しみやすい言葉でツイートをしていますが、それ以上にユーザーのツイートをRTすることで、よりユーザーとの距離の近さが感じられます。

このような方法を行うには、Twitter上の自社製品のツイートをこまめにチェックする必要がありますが、それほど難しい手法ではないので、真似しやすいと言えるでしょう。

参考:HHKB OFFICIAL

サンワサプライ株式会社の『サンワサプライ』

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出典:サンワサプライ

パソコン周辺機器やオフィス家具などのメーカー、サンワサプライの公式アカウントです。このアカウントでは、ほぼ毎朝「おはサンワ(おはようございます)」というツイートが行われています。

また、そのツイートには「今日は#○○の日」というキーワードが入っており、その日にちなんだ自社製品を紹介。

Twitterで毎日定期的に呟くには、ネタが必要です。日本では毎日「○○の日」が存在するので、これをテーマにすることは毎日投稿を続ける上で賢明な方法かもしれません。

参考: サンワサプライ

イノセントジャパン合同会社の『イノセント(おうちからハロー)』

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出典:イノセント(おうちからハロー)

ヨーロッパ発のスムージーを販売するイノセントジャパンの日本公式アカウントです。「イノセント」のTwitterは、ユーザー(イノセントでは『ドリンカー』と呼んでいる)からのリプライにもきちんと返答するなど、密なコミュニケーションを大切にしているのが特徴。オフィスはいつ訪問してもOKというオープンオフィスです。

Twitterはほぼ毎日更新。商品にまつわる情報はもちろん、フルーツの豆知識や普段の暮らしの一口メモ、ドリンカーへのアンケートなど、多岐に渡る話題を提供しています。

この運用を行うには専任のスタッフが必要ですが、自社ユーザーとの接点を増やすという点では非常に有効です。

参考:イノセント(おうちからハロー)

日清食品株式会社の『カップヌードル』

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出典:カップヌードル

日清食品の主力製品である「カップヌードル」の公式アカウントです。このアカウントの特徴は、何といっても「壊れっぷり」です。

カップヌードルのポスターのようなものがよくツイートされていますが、どれもこれも普通のポスターではありません。社内で悪乗りして作ったような、コラ画像的なものが多いのです(もちろん、普通のツイートもあります)。

シーフードヌードルのカップで新幹線を作ってみたり、カップヌードル全種類でチャーハンを作ってみたり。新製品のポスター作成時の上司とのやりとりをそのままツイートして、結果面白いポスターができあがり話題にもなりました。

大変な手間と時間がかかっていると思われるネタを惜しげもなくツイートしてくれているため、見ているこちらは飽きません。もちろん、ツイートを見ているうちにカップヌードルが食べたくなってきます。

これだけの見せ方をするには、Twitterをきちんと理解した上で振り切った運用をする必要がありますが、絶妙なバランス感覚でエンターテイメントに仕上げているところは見習いたいものです。

参考:カップヌードル
無茶ぶりする偉い人、対応する現場… カップヌードルのTwitterが“あるある”すぎる

まずは地道に等身大のツイートを。担当者も決めよう

企業がTwitterを始めた場合、ただ淡々とツイートしているだけでなかなかフォロワー数が増えなかったり、逆にインパクトを出そうと無理した結果炎上してしまったりというリスクが考えられます。

基本はあまり無理をせず、変に狙わないこと。Twitterを見ている人と同じ目線でツイートをしたり、話しかけられたら答えたりするというように、等身大でやっていくのがいいのかもしれません。野球に例えるなら、いきなりホームランを狙わず、まずは地道に出塁することを心がけましょう。

また、できればTwitter担当を決めるのがいいでしょう。マーケティングでも同じことが言えますが、本気でやるならば担当者を置くことは必須。まずはそこから始めましょう。

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