デジタル広告運用には必須の指標。収益性と密接な関係にある「フィルレート」とは?
フィルレートの影響を踏まえたアドネットワークの使い方
先述した通り、フィルレートは収益への影響が大きく、アドネットワークを比較する際の指標の一つと言えます。しかし、フィルレートの低いアドネットワークでも、問題の回避は可能です。フィルレートが低いアドネットワークの懸念点は、「広告が表示されない割合が高くなる」ことなので、別のアドネットワークに切り替えるといった方法を利用するのが有効でしょう。
例えば、AdMob メディエーションというツールを使えば、アプリ内で複数のアドネットワークを使えるようになります。さまざまなアドネットワークから自由に割り当てられるようになれば、先ほどのフィルレートの問題はクリアできるのです。エリアごとの設定や優先順位などの条件設定ができ、使い勝手が良いうえに、フィルレートが低いことで生じるロスをカバーできるので理想的と言えるでしょう。
※各アドネットワーク社のSDKの仕様によっては自動的に切り替え不可の場合もあるようなので利用前に必ず確認をしましょう。
この他にも、収益性の高いアドネットワークに広告リクエストを送るように設定できるツールがあります。フィルレートを高めるために自動的に広告枠の空きを検知することや、リアルタイムに最適な調整を行うことが可能であるため、導入メリットは大きいでしょう。
参考:
【iPhoneアプリ広告で稼ぐ・第1回】アドネットワークを比較して選ぶ方法|APPBANK
フィルレートとともに押さえておくべき「eCPM」
フィルレートとともにアドネットワークを比較する際に注目される数値が「eCPM」です。eCPMは、「Effective Cost Per Mille」の略称であり、「広告が1,000回表示される際の収益金額」を指します。eCPMは、広告の収益金額から表示回数(インプレッション数)を割って、その数値に1,000を掛けて算出します。
eCPMではなく、「CPM」という指標も存在します。CPMはインプレッション課金の分も入っていますが、インプレッション課金を含まない実際のもの(Effective)という意味でeCPMと呼ばれているのです。
インプレッションに注目するeCPMも、フィルレートとともにアドネットワークを検討する際に出てくる指標だということを覚えておきましょう。
※「Mille」とは1,000という意味
参考:「教えて!達夫先生」〜eCPM はどのように決まるの?〜
フィルレートとインプレッションに注目し、広告運用の適切な判断を
メディアやアプリが、広告による収益を十分に得るためには、自社にとって理想的なアドネットワークを利用する必要があります。記事では、フィルレートに関する基本的なことを紹介しましたが、デジタル広告においてインプレッションに注目する必要がないということではありません。インプレッションあってのフィルレートなのです。インプレッションにボリュームがあることも留意したうえでフィルレートを上手く活用しましょう。
広告枠をより高値で売る仕組みとは?
日本でも72%まで普及している「ヘッダービディング」とは?
「ヘッダービディング」は、2018年あたりから急速に広まった広告技術で、最も単価の高い広告を表示する仕組みです。今や主流とも言われる仕組みですが、どのようにメリットをもたらしてくれるかを知らずに、導入の検討はできません。そこで、ヘッダービディングの基本や仕組み、メリットを解説します。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- 広告
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- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
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