ライバル店がいるから売上が上がる!?顧客を吸い寄せる集積効果の秘密
新店舗やお店を開きたいと思ったときにどのようなところに展開するのか、そこにはライバルがいないかを必ずといってもよいほど確認することでしょう。
しかしながら、ライバル店と差別化するために必ずしも離れた立地でお店を開くことが売上を伸ばす秘訣とは限らないこともあるのです。
例えば、秋葉原の電気街や温泉街、海の家の飲食店などといったお店は、同業が多い場所にあえて店を構え、多くの人を集めることができている事実もあります。同業のお店が集まることを「集積効果」と言います。まずは、「集積効果」について解説していきましょう。
同業が集まることで売上を伸ばせる集積効果とは?
まずは、同業が集まることにメリットがあると言われている集積効果について取り上げます。
集積効果とは?
集積効果とは、特定の地域に集中して同じ業態の店舗が集まることから得られる経済的なメリットのことを指します。同じ業態の店舗が多くあると「ここに行けば、自分が探していたものを買える」と顧客は考えてその場所や地域に行きます。
同業が多く集まった場所では、同じ目的を持った人が集まるようになるため、集客効果を発揮して売上を伸ばすことができるのです。
参考:集積の経済とは
集客効果は店舗にも顧客にもメリットが生まれる
集客をする上で、ある地域に同業の形態の店舗が集まることは売上を伸ばす上で欠かせません。また、集積効果によって店舗と顧客側に生まれるメリットをそれぞれ紹介しましょう。
店舗側のメリットは集客効果
同業が並んでいると、顧客を奪われるリスクは当然あります。
しかしながら、集まることで今まで違う地域で買い物をしていた人たちがより良いものを求めに集まっているところに行くことがあります。多くの顧客が流入するために単独で立地するよりもお店に来る客数が増えるために、売上を伸ばせます。
同業が集まっている地域の商店街ではイベントが開催されることもあります。イベントは、町おこしになり普段より多くの人が集まります。店舗に訪れる顧客が増えれば、お店の認知度とともに売上を伸ばすことができます。同業が集まっている地域でイベントを行うことは、集積効果にもつながります。
また、温泉街や海の家でも同じような効果を発揮することができます。目的としていた場所が混んでいて入れなかったときは空いている別の店舗で宿泊や食事を楽しむことができます。多くの顧客が集まる地域だからこそ、普段そこまでお客様が来なかったお店も集客数を増やしていくことで利用してくれる顧客が増えてお店の売上を向上することができるのです。
集積効果によるメリットである集客数の増加は、ひとつの店舗だけでなく複数の店舗の利用者数を一気に増やしてくれることを実現できます。
顧客は一度に多くの商品を探すことができる
同業が集まっていると、一度に多くの商品や価格を見ることができます。
顧客は誰しも、より安くて優れた商品を買いたいだけでなく、買い物で失敗やリスクを起こしたくないという心理も持っています。
秋葉原は、電気街と言われて家電量販店が多く並んで家電を買うことが目的の人が平日も休日もたくさんの人でにぎわっているところを現地やテレビなどで見たことがあるかもしれません。
家電を買うことを目的に秋葉原に行けば、秋葉原は多くの店舗があるために店舗ごとに何がおすすめなのか、価格は他の店舗と比べてどれくらい安いのかなどを知ることができます。
多くの店と商品がある秋葉原では、選択肢が広いため自分にとって最適な買い物ができる場所だといえます。
このようにして、同業が集まるところで買い物をすることは、同じ商品が置いてあったとしても他の店舗とどれくらい価格やアフターサービスが異なっているのかをじっくりと見極めることができて、より失敗のない買い物を実現することができるメリットもあるのです。
ホームページやSNSを活用する
SNSやホームページを活用することは、店舗の認知度を向上することができます。
店舗の認知度だけでなく、SNSの登録をした顧客に限定のサービスなどを考えていくこともライバル店と差別化するためにも大切です。
また、地方であれば駐車場を広く確保することができれば、買い物で利用してくれるお客さまを増やすことも必要です。
競合との優位性をアピールしよう
同業が並ぶことでメリットを得られる集積効果は、集客数増加による売上向上と顧客にとって失敗のない買い物を実現できます。
しかし、価格やサービス面で知名度の高いチェーン店に顧客を持っていかれる恐れもあることもしっかりと視野に入れることも必要です。
これから同業と差別化するためには、他の店舗に負けないようにSNSや駐車場の設置など商品以外で優位性を出してアピールしていくことがポイントです。
同業に対しての戦略作りと顧客に向けてのサービスを充実していくことができれば、今後人口が減少してコンパクトな街になった世の中でも、間違いなく生き残る店舗になることでしょう。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
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