新型コロナウイルスの流行により、アメリカで続いているロックダウン生活。庭いじりをしたり、DIYをしたりと、さまざまな家での過ごし方が注目されています。

そのなかで一際異彩を放つのが、「ダイアルアップ」というスマホアプリ。この「ダイアルアップ」がアメリカで人気を集めています。

いったい「ダイアルアップ」はどんなアプリなのか。解説します。

「ダイアルアップ」は見知らぬ人と会話ができるアプリ

「ダイアルアップ」は、スマートフォンから見知らぬ人へ電話をかけることができるというアプリです。このアプリを使うと、ランダムで匿名のユーザー同士をつなぎ、会話ができます。

2019年に公開されたこのアプリ、2020年1月と2月は、1週間の平均会話時間は40時間ほどでしたが、3月に入ると1330時間、4月には2300時間と急増したとのこと。ロックダウン生活が始まり、手持ち無沙汰になった人たちがこの「ダイアルアップ」を使い、見知らぬ人との会話を楽しんでいるようです。

一人暮らしなどを中心にコロナ禍で大人気に

見知らぬ人と会話することが苦手という人もいるでしょう。しかし、一人暮らしで話し相手がいない人などは、このアプリを使うことで単調な毎日に刺激を与えることができます。また、電話で会話することが少ない若い世代などは、電話での会話が新鮮に映っているようです。

なかには、疎遠になっていた家族と偶然「ダイアルアップ」で再会した、というエピソードも。単なる暇つぶしのアプリが、このコロナ禍においては重要なツールとなりつつあるようです。

参考：
見知らぬ人に電話かけるアプリ、ロックダウンで人気急上昇｜Yahoo!ニュース

日本の類似アプリ「斉藤さん」

「ダイアルアップ」は日本では使用できませんが、似たような機能を持つ「斉藤さん」というアプリがあります。このアプリをインストールしているユーザーとランダムにつながり、会話だけでなく、カラオケやゲームなどのコンテンツも楽しめます。

LINEなどで特定の仲間とコミュニケーションを行う一方で、見知らぬ人とオンライン上でつながり会話をするというコミュニケーションも行う。特に若い世代は、両極端のコミュニケーションを楽しんでいるようです。

参照：
斉藤さん iOS、Android

意外な需要があるかも？今一度見直してみよう

コロナ禍での自粛生活。単調な生活が続き、気持ちも沈んでしまいがちです。そんなとき、「ダイアルアップ」や「斉藤さん」のようなアプリを使えば、少しは気分転換になるでしょう。

また、サービスを提供する側としては、意外なところで需要があるという好例とも言えます。自社の商品やサービスなどで、一見このコロナ禍とは関係なさそうなものでも、意外なところで需要があるかもしれません。今一度見直してみて、マーケティングの方法を変えてみるなどすれば、新しいビジネスの展開が見えるかもしれませんよ。