「昆虫食」が注目される背景

2013年の国際連合食糧農業機関(FAO)の発表によると、世界のほぼ8人に1人が慢性的な飢餓に苦しんでいる可能性があると考えられており、食糧危機問題は深刻化しています。そんな食糧危機に対する解決策の一つとして、FAOが「昆虫食」が推奨したことをきっかけに、昆虫食は世界中から高い関心を寄せられているのです。

また、ちとせ研究所によると、世界人口が増えるなか2030年には、たんぱく質の供給が足りなくなると予測されています。たんぱく質は、水分を除くと人の体の6割も占める重要な栄養素。効率的にたんぱく質を摂取できる昆虫食は、家畜の代替えとしての役割を期待されています。

参考:世界の食料不安の現状 2013年報告
未来のタンパク質源をつくる

昆虫食が食糧問題解決の救世主となるか

世界では、ヨーロッパを中心に一般的にスーパーなどで昆虫食を簡単に手に入れやすい国もありますが、日本では、長野県のイナゴの佃煮などの郷土料理は有名ではあるものの、昆虫食が一般化しているとはまだまだ言い難いです。

食糧危機やたんぱく質の確保など、私たちの身近に起きる深刻な問題に、地球に優しい未来食であるコオロギせんべいのような昆虫食がどこまで貢献してくれるのか期待したいです。

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