この記事は2014年9月11日に公開されたものを再編集したものです。

本記事で学ぶ内容

・Googleアナリティクスが計測できる仕組みを理解できる。
・トラッキングコードの概要を理解できる。
・リアルタイム画面の概要を理解できる。

Googleアナリティクスでまず重要となりますのが、トラッキングコードです。これがなければGoogleアナリティクスはアクセスを記録することすらできません。

しかし、トラッキングコードは登録時に自動的に付与され、その後は意識することがあまりありません。その仕組みを理解することは、その後の学習にとても役立ちますので、しっかりマスターしましょう。

※画面は2014年9月現在のバージョンはユニバーサルアナリティクスですが、知名度などを鑑みてGoogleアナリティクスと表記しています。

Googleアナリティクスはなぜ計測できるのか

Googleアナリティクスでは、ホームページにトラッキングコードを組み込み、そのページが閲覧されることで、初めて計測がはじまります。

そしてトラッキングコードは、ページ閲覧の、日時やページURL、見ているユーザーのブラウザやOSなど、アクセス状況を認識し、そのデータをGoogleのサーバーに転送します。

Googleアナリティクスでは、その蓄積されたデータを集計し分析することで、アクセス解析が可能になるのです。

トラッキングコードの中身

トラッキングコードは、以下の様な構成になっています。プログラムの細かな命令を理解する必要はありませんが、どういう役割を果たすのかを理解しておくことが重要です。

プログラム本体

Googleアナリティクスがアクセス状況を調べたり、一時的にユーザーのブラウザに記録したり、送信したり、といった制御部分と定義部分です。コピーして貼り付けるときに、1文字でも間違っていますと動作しませんので注意します。

データ送信部

プログラム本体で定義された命令を、実際に実行するところです。

ga('create',~) は、誰のGoogleアナリティクスなのかを定義しています。
ga('send',~) は、アクセスされたURLの情報を送信します。

など、具体的な命令を書き、実行させる部分になります。高度なトラッキングを行うときには、この部分をカスタマイズして、より詳細なデータを送信したり、条件に応じて送信内容を変えたりなど工夫します。

クッキー

クッキーとは、ユーザーがホームページを見るブラウザにデータを一時保存できる機能のことです。私たちがネットショッピングなどで、2回目以降パスワードなどを入力しなくても済むのは、クッキーにパスワードなどの情報が保存されているからです。

Googleアナリティクスでも、一時的に、ユーザーのアクセス情報を書き込んでいます。それを参照することで、以前アクセスしたときの情報や、パソコンとスマートフォンとで共通なユーザーなのかといった識別など、アクセス解析に役立ちそうなデータの一時保管場所としています。

クッキーがあるおかげで、私たちは高度なアクセス解析ができる、といえます。なお、Googleアナリティクスでは、1つのドメイン限定で利用が可能なファーストパーティクッキーを採用しています。使用を限定することで、プライバシーにも配慮しているのです。