ソーシャルディスタンスとは?国内外の対策事例についても紹介
新型コロナウイルスが流行したことを受けて、頻繁に聞くようになった単語の1つにソーシャルディスタンスというものがあります。適度な距離を保つことで感染のリスクを軽減しようとする取り組みですが、日本だけでも多くの企業が距離感などを意識した対策を導入しているのです。これまでに考えられない状況になっていることから、新しいアイデアや環境が整備されてきています。
本記事ではコロナ時代を生き抜くためのキーワードとして挙げられるソーシャルディスタンスについて見ていきましょう。ソーシャルディスタンスの効果や対策例などについても紹介するため、今一度確認してもらえれば幸いです。
ソーシャルディスタンスとは?
まずはソーシャルディスタンスがどのようなものかを振り返っていきます。社会全体に浸透し取り入れられている考え方なので、実際はどのような定義がなされていて、どのような効果があるのかについて確認していきましょう。
コロナウイルス感染を予防するための距離
ソーシャルディスタンスは日本語に訳すと社会的距離という意味になります。コロナウイルスの感染の危険性から逃れるためには、感染のリスクを下げることが重要です。人と人との間が近いことによって、大勢が集まったときの感染リスクは大幅に上昇します。これを考えたときに、よりクラスター状態を避けられる対策がソーシャルディスタンスとなるのです。
ソーシャルディスタンスの距離の目安は、咳で2m、くしゃみで3m。意識して対策を行っている企業などはこの数字をもとに施策を打っています。少しでも感染するリスクを軽減するためにも、注意して日常を過ごすことが求められる距離です。
参考:新型コロナウイルスに関連する3密、ソーシャルディスタンスとは?クリニックフォアグループの医師が解説します。
3密を避ける効果
ソーシャルディスタンスが考えられるのと同時に、3密という状況についても考えられるようになりました。3密というのは簡単にいうと、人が密集しウイルスが蔓延する状態を指します。3つの条件を満たすことで、感染リスクが上昇するといった指標として使われているものです。
ソーシャルディスタンスの距離感では、3密でいうところの「密集」と「密接」を改善してくれます。適度な距離感をとることで感染リスクを少しでも回避でき、社会全体における感染症による脅威を緩和する要素となりえるのです。
参考:新型コロナウイルス感染症への対応について(高齢者の皆さまへ)
ソーシャルディスタンスの導入事例
ソーシャルディスタンスという言葉が浸透するにしたがって、企業が対策として導入する事例が増えてきました。そこでお店や街のいたるところで見かける施策についても見ていきます。ソーシャルディスタンスを簡単に意識しやすいようなアイデアにあふれているので、確認しつつ学んでいきましょう。
飲食店
導入している事例としてわかりやすいのが飲食店です。今までは用意された席がすべて埋まるまでお店に人が入っていたところを、半分以下に減らすなどの対策が実施されています。席数を減らすことで、客同士の距離感が十分にとれるようになることから、対策として多くの店舗にて採用されているようです。
また企業によっては席数の制限に加えて、アクリル板などを利用して席を個別に区切る方式を取り入れています。*飛沫の防止にも注意を払った対策となっているので、コロナ時代に適応するためのアイデアが見える取り組みといえるでしょう。
テイクアウトも増えることでより接触する人の数が減る流れも生まれています。厳しい状況を生き抜くアイデアが生まれることを期待していきましょう。
企業ロゴ
企業のロゴにおいても、ソーシャルディスタンスを意識したユーモアにあふれたものが登場しました。例えばマクドナルドのロゴでいうところの「M」の2つの山が分かれて、1つの山が2つ離れて並んでいる様子など。暗くなりがちな世の中にユーモアを注ぐ姿勢が感じられます。
他にもロゴの中に距離を保つ呼びかけを、文字情報でストレートに盛り込んだものもあるなど、日常の中から注意喚起が行えるものが多数打ち出されました。ユーモアとアイデアにあふれた企業ロゴの数々は、多くの人の意識に訴えかける効果をもたらしたといえます。
人は接触回数が多いものほど覚えているという傾向を持つ生き物です。多くの企業のロゴを通して対策についてを思い返すことがあれば、必要な場面で適切な行動を取りやすくなることでしょう。
フロアサイン
お店の床を見ると距離感を保つことを促す表示が設置されているのを見たことはないでしょうか?どのぐらいの距離感で立てばいいのかを示すための表示は、視覚を刺激することから直感的な判断を可能とします。そのため多くの人が意識しやすい形での導入となっており、よいアイデアが盛り込まれているといえる導入事例です。
視覚的に判断ができれば、小さい子供から感染対策に関心がない層に対しても行動を促すことが可能になります。わかりやすく簡単に伝えるという手段を用いることで得られるメリットは多いことがわかるでしょう。
ソーシャルディスタンスという慣れていないものに対して、人々に行動を促すのであればハードルを下げた状態で情報を与えるのも有効です。街にはこのような生活に適した形での施策が打ち出されています。
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