世界のユニークなソーシャルディスタンス例

日本での導入事例を主に取り扱ってきましたが、海外では日本とは異なる形でソーシャルディスタンスが導入されていました。それらについても紹介するので、コロナウイルスという異例の事態を上手く乗り越えようとするアイデアに触れてみてください。

デザイン性に富んだアイデアで美しく距離を

ソーシャルディスタンスは、一定の距離を保つことで、密集をさけ感染リスクを下げることを目的とした施策です。海外ではデザイナーを起用して、おしゃれな景観の中で距離を保つことができる空間の設計が行われています。

例えば人が滞在するスペースを丸で表現し、それを最適な距離感を保ちながら描くことでデザインと予防を両立することが可能となったケースも存在。アイデアをフルに活用することで、暗い状況の中からもユーモアにあふれた取り組みが生まれてくるのです。

閉塞感を感じさせないデザインで楽しく食事を

海外のレストランでもユーモアにあふれた取り組みが行われました。日本の飲食店ではパーテーションなどで区切ることで予防を行っていますが、このやり方の問題点は解放感がそこなわれて窮屈な印象を受けてしまうことです。

その問題点を解決したのが海外のレストランのアイデア。レストランの屋外に温室を用意することで個室を作りながらも、屋外の景色による解放感の両方が体験できるものとなっています。さまざまな面で窮屈さを感じることが増えたコロナ時代にて、食事をより楽しめるように工夫された取り組みといえるでしょう。

そのほかにもアイデアとしてレストランの座席の上に、アクリル製の筒を天井から下げる方法も考案されています。ユーモアにあふれた構想の数々は、感染症の脅威を和らげ純粋に食事を楽しむために重宝されることでしょう。

行政のバックアップのもと屋外スペースを開放

行政の力を借りてソーシャルディスタンスを実現するケースも海外には存在します。経営が難しいレストランなどに公共の場を開放することで、屋外スペースとして営業場所が提供されました。ソーシャルディスタンスが保ちやすい場所が与えられたことによって、経営難を回避するための施策として大いに機能したといえます。

このようにしてお店や企業ができないようなコロナ対策の一環として、行政の力を借りるといったことも事例としては存在しているのです。

参考:どうすれば2メートルを保てる? 世界のユニークな「ソーシャル・ディスタンス」のアイディア

距離をとりながら精神的には寄り添う

コロナ対策としてソーシャルディスタンスという言葉が多く使われるようになりました。これに伴って身体的な距離感がとられることが増えてきたため、精神的な距離感の近さが重要となっています。

周囲の人に対する思いやりを持ちつつ、感染拡大防止に努めていってください。

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