PASMOといえば、交通系ICカードとして普段から愛用している人も多いのではないでしょうか?そんなPASMOカードが、AndroidそしてiPhoneの両機種に対応し「モバイルPASMO」となりました!

今回はモバイルPASMOの概要や使い方、そして2020年10月にスタートしたApple Pay対応についてわかりやすく解説します。

モバイルPASMOとは

モバイルPASMOとは、簡単にいえばPASMOカードをスマホで利用できるようにモバイル化したもの。

スマホアプリの中にPASMOカードの情報を入れ、電車やバスの乗車支払い、定期券の購入、さらに普段のお買い物などにも利用できます。つまり、スマホをPASMOカード代わりとして使用できるのです。

2020年の3月に、おサイフケータイ機能を搭載したAndroidデバイスを対象にした「モバイルPASMO for Android」がスタート。さらに同年10月6日には、iPhoneデバイスを対象にした「Apple payのPASMO」が始まりました。

参考:モバイルPASMO for Android|PASMOサイト

モバイルPASMOとモバイルSuicaとの違い

同じような交通系ICカードにはSuicaもあり、さらに同じようにモバイル化した「モバイルSuica」があります。

モバイルPASMOとモバイルSuicaでできることは、基本的に共通しています。

  • それぞれに対応した電車・バスの乗車支払い
  • 交通系電子マネーに対応したお店・自動販売機での買い物
  • 定期券の購入
  • 定期券としての利用
  • 残高チャージ(現金、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、オートチャージ)
  • 特典や割引の適用

ただよくよく見てみると、モバイルPASMO・モバイルSuicaでそれぞれ違った特色があります。それぞれの違いを見てみましょう。

参考:Androidの「モバイルSuica」と「モバイルPASMO」って何が違う? 比較してみよう【2020年最新版】

モバイルPASMOだけでできること

モバイルPASMOだけでできることには、次のようなものがあります。

  • 「バス特(バス利用特典サービス)」のポイント・特典チケットの確認
  • ICバス定期券の購入・内容確認

実はカードタイプのPASMOでは「バス特」のポイント・特典チケットの確認ができません。モバイルアプリにしかない機能です。

PASMO対応の駅や路線バスを普段から利用している人なら、スマホで内容を確認できるモバイルPASMOが使いやすいのではないでしょうか。特にバス利用者であれば、営業所に並ばずに定期券を購入でき、バス特の特典もチェックして賢く利用できます。

モバイルSuicaだけでできること

一方で、モバイルSuicaだけでできることは次の通りです。

  • モバイルSuicaグリーン券の購入・利用(残高での購入は不可)
  • 「EX-ICカード」としての利用
  • 「Suicaポケット」の受け取り
  • 対応Webショッピングでの決済

モバイルPASMOに比べてできることが広がります。Suica対応の駅・路線バスを使っている人はもちろん、ポイントを貯めている人、普段から対応Webショッピングを利用している人はモバイルSuicaの恩恵を受けられるでしょう。

併用はできる?

おサイフケータイ機能搭載のスマホには、原則としてモバイルSuica・モバイルPASMOのどちらか1つしか登録できません。そのため併用はできず、乗り換える場合にはすでに登録済みの情報を一度削除する必要があります。

ただ、最新機種のごく一部であれば併用できる機種もあります。その場合はPASMO・Suicaの両方を登録しておき、アプリで切り替えながら使用しなければいけません。

iPhoneユーザーを対象としたApple payのPASMOであれば、モバイルSuicaとの併用も可能となっています。