イノベーションを起こすために必要なこととは?-Fintech Venture Meetup 2015-
fintechの可能性ついて
fintechの事業機会は無限
林氏:fintechの事業機会、成長機会っていうところで、今日本で足りてない領域ってどういうところでしょう?
佐々木氏
事業機会はなんでもあるんじゃないかなと思います。
あまり日本人が得意じゃなかった領域なのかなと。
どういうことかというと、日本て都市伝説的に「そういうことやるとどこどこの団体から反発されるから辞めたほうがいいんじゃない」って言われるんですよ。
実は政府側も意見がほしいけど、誰も言わない。だから彼らも困ってるんですよね。
イメージでダメだと思ってることが結構あるんですよね。
最近ハッとしたことがあって。僕中学は男子校だったんですが、共学にしますと公約掲げて生徒会長になったんです。
実際に生徒会長になってやってみたところ、これは難しいと思って自分で辞任したんですね。
そういう話を最近したら、「そもそも共学にできないボトルネックってなんだったんでしょう」と聞かれた時に気づいたんですね。
確かにその時は僕そこまで考えてなかったと。
例えば、校則の条文にこう書いてあるからダメだったのかとか、意思決定プロセスのなかで誰がボトルネックになるからダメだとか、そこまで分析せずにできないと判断してしまった。
fintechスタートアップに求められるのは、ボトルネックまでたどりつくことですね。
そこまでいけばイノベーションってどんどん生まれるんじゃないかなと思います。
銀行も国も巻き込んで、世の中の仕組みを変えていく
林氏:今、日本ではクラウドレンディングの市場ってまだ小さいと思うんですが、どうやって成長を加速していけばいいのか、クラウドクレジット杉山さんお願いします。
杉山氏:
アメリカや中国に比べるとまだ日本市場は小さいですよね。
イギリスなんかは日本と違って調達ギャップを抱えているので、本格的にソーシャルレンディングを育てていかないと中長期的に経済がまわらなくなるのが分かりやすいので、銀行とソーシャルレンディングを社会でお金をまわす二本の柱として国をあげてサポートするということを表明しています。
日本の場合、政府の借金が多いということがよく言われますが、じゃあそれをどうしようという解決策を提案する人には1人も会ったことがないんですね。
でも解決策はあると思っていて、日本国内に貸付先がないのであれば世界中にどんどんお金を貸していって、そういう資金で成長した国に日本の国債を半分くらい買ってもらえば、借金がなくなることはないけど消化は十分可能なんじゃないかなと。
これは僕の妄想ではなくて、実際イギリスもアメリカも国としてそういったバランスシートを作ってどんどん成長しているので、日本も国をあげて、銀行とソーシャルレンディングを利用して世界にお金を流していけると面白くなるんじゃないかなと思います。
林氏:日本では、成長市場であるクラウドレンディング市場に対して、決済市場は既にかなり大きいですよね。国内、海外含めプレイヤーが多い中で、なかなか事業機会を見つけていくのって大変かなと思うのですが、そのなかでどのように戦っていくのか。鶴岡さんいかがでしょうか?
鶴岡氏:
決済や金融ってすごく難しいですよね。僕ですら、用語とかよくわからないです。
ただ1つだけ確かなのは、あらゆるものがインターネットに移っていくということです。
現状においてキングである企業が、新しい時代でもキングであり続けることはほぼ無いと思っていて。
そういう時代がいつか来るといった意味ではインターネットの未来は明るいなと思います。
fintechに最適な人物像
林氏:では最後に、fintech市場への参入を考えている方へ皆様から一言お願いします。
冨田氏:
私も証券の業界で働いているなかで問題を感じた人間です。
今fintechのイノベーションって部分部分で起こり始めてるんんですよね。
最終的にはAppleとAmazonとFacebookとGoogleによる中央決戦が起こったたようなことが起こるんじゃかなと思ってます。
何が言いたいかというと、金融の一番コアな部分のトランザクション、までどんどん広がっていくんじゃないかと。
例えば、日本でいうとリテールの金融商品の手数料ってどれぐらい落ちると思います?
保険と不動産と証券と銀行合わせると、個人の話ですが20兆円以上の手数料が発生しているめちゃくちゃでかいマーケットなんですよね。
そういったマーケットて、チャンスめちゃくちゃあるよねっていうことです。
金融業界のなかでお客様を見て、こういう構造だから変わらなかったんだということを体験した方にぜひfintechの世界飛び込んで来て欲しいと思います。
そういう仲間が増えていくと、構造的に変わっていくのかなと思います。
高岡氏:
約1年前のミートアップにも参加させていただいて、当社社長の松本が言ってたんですが、金融ってわかりにくそうというイメージがあるからこそ、参入障壁が大きい、からライバルがそんなにいません。
しかし、富田さんが仰ったように市場は巨大です。
これが、今後いろんなかたちでディスラプトされていって、業界構造が変わっていきます。
起業コストも下がってきており、金融機関はこぞってイノベーティブな人材を欲しているのです。よって今って失敗してもそんなにコストが大きくないから、今は入る時期としてはとても良いんじゃないかなと思います。
なので、何か面白い事業アイデアがあればぜひお声かけください。
林氏:うちもVCやってるので、面白い事業アイデアがあればぜひお聞かせください(笑)。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
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- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
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