オープンソースCRMツールを導入する際の留意点

1.日本語に対応しているかどうか

オープンソースCRMツールは、日本で開発された製品だけとは限りません。「日本語に対応していない製品」「英語が基本だが、サポートコミュニティは日本語でも提供されている」などさまざな状況があります。

自社で導入する前に、開発・運用する人の英語の習熟度に合致しているかどうかなど予めよく確認しましょう。

2.サポート体制・コミュニティ

また、導入・運用時のサポート体制についてもチェックが必要です。自社に必要なサポートを適切に得られないと、導入・運用後にうまくいかない場面も出てきます。

*「有償のサポート体制はあるか」「利用者コミュニティの充実度はどうか」*といった点も事前によく検討しましょう。

3.開発情報の頻繁な更新があるかどうか

オープンソースソフトウェアはソースコードが一般公開されているものですが、そのアップデートが頻繁に行われているかどうかも導入前によく確認しましょう。

アップデートが頻繁である、ということは、脆弱性やバグがある場合に素早く発見して修復することにつながり、セキュリティの堅牢性担保に関わってきます。

特にCRMツールとは、企業が集めたリード、つまり個人情報を管理するためのツールです。個人情報保護の観点からも、セキュリティの安全性を継続して確保できるかどうか事前によくチェックしましょう。

自社の業務実態に即した、柔軟なカスタマイズを行うことも可能

オープンソースCRMツールは、日本の大企業でも導入実績が見られます。自社内にEXCELファイルなどで散在している顧客データ、見積もりデータ、請求書データなどを一元管理し、顧客とのタッチポイントを社内で「見える化」し、営業活動の自動化・効率化をアシストしてくれるものです。

そして、ソースコードが一般公開されているので、自社内にシステムエンジニアが居れば、自社の業務実態に即した柔軟なカスタマイズを行うことも可能になります。

これからCRMツール導入を検討している方は、この「オープンソースCRMツール」もぜひ選択肢に入れてみることをおすすめします。

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