シェアの高いBIツール7選

BIツールにはさまざまな製品がありますが、ツール別のシェアが分かる調査データは公表されていません。しかし、BIツールを提供する各社のWebサイトでは、これまでの導入実績数を確認することが可能です。

そこで、以下ではWebサイトに記載されている導入実績数が多い7つのBIツールについて、特徴を紹介します。

Zoho Analytics(導入実績500,000社以上)

Zoho Analytics(ゾーホーアナリティクス)は、ゾーホージャパン株式会社が提供するBIツールです。オンプレミス型とクラウド型の両方が用意されています。

Zoho Analyticsの特徴は、GoogleドライブやDropboxなどのクラウドサービスや、複数のデータベースと連携して使える点です。また、分析データを簡単にグラフ化できる機能や、質問するだけで適切なレポートを出力してくれるアシスタント機能もついています。

Zoho Analyticsで利用できる各プランの料金や主な機能は以下の通りです。

プラン 料金(税別) ユーザー数 主な機能
ベーシック(クラウド型) 月額2,700円(年間払い) 2人 ・50万行までのデータ処理、レポートとダッシュボード、100以上のデータコネクター など
スタンダード(クラウド型) 月額5,400円(年間払い) 5人 ・100万行までのデータ処理、ベーシックプランまでの全機能、1時間ごとの同期処理、データバックアップ など
プレミアム(クラウド型) 月額13,500円(年間払い) 15人 ・500万行までのデータ処理、スタンダードプランまでの全機能、ロゴのリブランディング、非公開リンク
エンタープライズ(クラウド型) 月額53,460円(年間払い) 1人 ・2万5,000行までのデータ処理、10個までのデータテーブル、5個までのワークスペース
個人(オンプレミス型) 無料 1人 ・2万5,000行までのデータ処理、10個までのデータテーブル、5個までのワークスペース
プロフェッショナル(オンプレミス型) 1ユーザーにつき月額3,600円(年間払い) 5人~ ・無制限のデータテーブル、レコード、ワークスペース、データ共有 など

参考:BIツール各種利用料金プラン|Zoho Analytics

利用ユーザーを追加する場合、1人につき月額960円(税別)がかかります。クラウド型では15日間、オンプレミス型では30日間の無料お試しが可能なため、機能や操作性を確認したい場合は無料お試しを活用しましょう。

Tableau(導入実績70,000社以上)

Tableau(タブロー)は、タブローソフトウェア社が提供するBIツールです。オンプレミス型とクラウド型の両方が用意されています。

Tableauの特徴は、直感的な操作でデータ分析ができる点です。また、さまざまな形式のデータを読み込みでき、分析データを簡単に共有する機能も充実しています。

Tableauで利用できる各プランの料金や主な機能は以下の通りです。

プラン 料金(税別) ユーザー数 主な機能
Tableau Creatorライセンス(クラウド型、オンプレミス型) 1ユーザーにつき年額102,000円 1人~ ・データの分析やレポートの作成(Tableau Desktop、Tableau Server)、ダッシュボードの保存、データ自動更新(Tableau Server)、データの形式変換などの処理(Tableau Prep Builder)
Tableau Explorerライセンス(クラウド型、オンプレミス型) 1ユーザーにつき年額51,000円 5人~ ・レポートの作成(Tableau Server)、レポートの編集
Tableau Viewerライセンス(クラウド型、オンプレミス型) 1ユーザーにつき年額18,000円 100人~ ・作成されたレポートの閲覧

参考:データ活用を支援する価格体系

Tableauを利用する際は、Creatorライセンスが最低1つ必要となります。ExplorerライセンスやViewerライセンス単体での購入はできないためご注意ください。

Fine Report(導入実績15,000社以上)

Fine Report(ファインレポート)は、帆軟ソフトウェア株式会社が提供するBIツールです。オンプレミス型のソフトウェアとなっています。

Fine Reportの特徴は、地図を含むさまざまな形式のデータをグラフ化して分析できる点や帳票作成・IoTなど独自のダッシュボードが用意されている点です。また、スケジューラなど業務を効率化するための機能もついています。

Fine Reportで利用できる各プランの料金や主な機能は以下の通りです。

プラン 料金(税別) ユーザー数 主な機能
Fine Report(オンプレミス型) 公式サイト上に記載なし(要問合せ) 公式サイト上に記載なし(要問合せ) ・多様な形式のデータ入力および分析、独自のダッシュボードを用いたレポート作成、モバイル端末でのデータ閲覧 など

参考:Fine Report

Yellowfin(導入実績10,000社以上)

Yellowfin(イエローフィン)は、Yellowfin Japanが提供するBIツールです。オンプレミス型とクラウド型の両方が用意されています。

Yellowfinの特徴は、データの入力から分析、共有までがスムーズに行える点です。また、課題に対する原因分析を自動で行ってくれる「自動インサイト機能」もついています。

Yellowfinで利用できる各プランの料金や主な機能は下記の通りです。

プラン 料金(税別) ユーザー数 主な機能
エンタープライズ向け(クラウド型、オンプレミス型) 公式サイト上に記載なし(要問合せ) 公式サイト上に記載なし(要問合せ) ・データの入力、変換、分析、ダッシュボードによるデータの可視化、自動インサイト機能 など
組み込みビジネス向け(クラウド型、オンプレミス型) 公式サイト上に記載なし(要問合せ) 公式サイト上に記載なし(要問合せ) ・データの入力、変換、分析、ダッシュボードによるデータの可視化、自動インサイト機能、開発者向けのAPIおよび拡張機能 など

参考:Yellowfin 価格

Dr.SUM(導入実績6,400社以上)

Dr.SUM(ドクター・サム)は、ウイングアーク1st株式会社が提供するBIツールです。オンプレミス型とクラウド型の両方が用意されています。

Dr.SUMの特徴はインメモリエンジンによる超高速集計で、提供会社の計測データによれば10億件ものデータを1秒台で集計することが可能です。また、ユーザー数によらずライセンス料金が一定であることもDr.SUMのメリットとなっています。

Dr.SUMで利用できる各プランの料金や主な機能は下記の通りです。

プラン 料金(税別) ユーザー数 主な機能
Dr.SUM(オンプレミス型) 公式サイト上に記載なし(要問合せ) 無制限 ・データの蓄積、分析、超高速集計、データのメンテナンス など
Dr.SUM Cloud(クラウド型) Smallライセンス 初期費用50万円、月額25万円 無制限 ・1テーブルにつき2,000万件までのデータ蓄積、分析、超高速集計、データのメンテナンス など
Dr.SUM Cloud(クラウド型) Mediumライセンス 初期費用50万円、月額50万円 無制限 1テーブルにつき1億件までのデータ蓄積、分析、超高速集計、データのメンテナンス など
Dr.SUM Cloud(クラウド型) Largeライセンス 初期費用50万円、月額200万円~ 無制限 ・データの蓄積、分析、超高速集計、データのメンテナンス、個別のニーズに合わせた機能

参考:Dr.SUM Cloud

Pentaho(導入実績2,000社以上)

Pentaho(ペンタホ)は、ペンタホ社が提供するBIツールです。オンプレミス型とクラウド型の両方が用意されています。

Pentahoの特徴は、プログラミング不要で各種データの取り込みや加工処理を定義できる点です。また、さまざまなデータを抽出・統合する機能、対話的な処理でデータを分析するためのOLAP機能もついています。

Pentahoで利用できる各プランの料金や主な機能は以下の通りです。

プラン 料金(税別) ユーザー数 主な機能
Pentahoサブスクリプションライセンス(オンプレミス型・クラウド型) 公式サイト上に記載なし(要問合せ) 公式サイト上に記載なし(要問合せ) ・データの入力、加工、統合、ダッシュボードによるデータの可視化、データのOLAP分析、分析結果のレポート出力 など

参考:Pentaho製品情報

DOMO(導入実績1,000社以上)

DOMO(ドーモ)は、Domo社が提供するBIツールです。クラウド型のサービスとなっています。

DOMOの特徴は、蓄積したデータに基づく分析結果やレポートを、モバイル環境からでもリアルタイムに確認できる点です。また、操作が簡単なことや、クラウド型のためサーバーメンテナンスが不要な点もメリットとなっています。

DOMOで利用できる各プランの料金や主な機能は下記の通りです。

プラン 料金(税別) ユーザー数 主な機能
DOMO(クラウド型) 公式サイト上に記載なし(要問合せ) 公式サイト上に記載なし(要問合せ) ・・データの入力、分析、・ダッシュボードによるデータの可視化、自動レポート機能、500種類以上のデータコネクター、モバイルアプリによる閲覧、ユーザー同士での情報共有 など

参考:製品|Domo

DOMOのライセンスにはトライアル版があり、基本的な機能を無償で試すことができます。