YouTube等の動画プラットフォームは、今や全年代で8割近くの人が日常的に利用していると言われています。そこへ動画広告を出稿することは、商品・サービスへの認知を拡大したり、購買を喚起するために非常に有効な施策です。

本記事では、YouTubeでの動画広告を上手に活用していくために、YouTube広告の効果を上げるためのポイントを解説します。成功事例や失敗事例も紹介するので、自社の運用に応用してもらえれば幸いです。

目次

  1. YouTube(ユーチューブ)広告の特徴
  2. YouTube(ユーチューブ)広告で期待できる効果
  3. YouTube(ユーチューブ)広告の効果最大化のためのポイント
  4. YouTube(ユーチューブ)広告の2つの成功事例
  5. YouTube広告の効果を測定するツール
  6. YouTube(ユーチューブ)広告で効果を上げたいなら分析と改善を徹底的に!

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YouTube(ユーチューブ)広告の特徴

グラフ_Youtube利用者.png

YouTube広告を活用することで、幅広い年代・性別にアプローチが可能です。

総務省の「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(PDF)」によると、令和2年度のYouTubeの利用率は、全年代で8割を超え、10〜40代では90%以上もの人が利用していることが明らかになりました。

YouTtube広告は、Googleのユーザーデータを活用できるため、年齢、性別、地域など、最も自社のビジネスにマッチするユーザーに向けたターゲティングが可能です。

狙ったターゲットにだけ配信し、なおかつユーザー側が「好みに合わない」と思ったらスキップできるよう出稿時に選択も可能なため、闇雲に動画を打ち出すより効果的に見込み顧客にアプローチできることが特徴です。

YouTube(ユーチューブ)広告で期待できる効果

YouTube広告は、「認知獲得」「販売促進」 などに有効な施策です。

YouTubeが行った調査によると

・ 視聴者の7割以上が、YouTubeで新しいブランドを認知している
・ YouTubeで見たものを購入に至る可能性は、通常の2倍
・ 購入の比較検討のために、他プラットフォームの4倍の頻度でYouTubeを活用

といったデータが明らかになっており、購入意思決定の強い後押しになっていることが伺えます。

動画は、テキストの5,000倍の情報伝達力があると言われており、「視覚」「聴覚」の両方でユーザーに訴求できるため、クリエイティブ次第ではユーザーに強い印象を残すことが可能です。

YouTube(ユーチューブ)広告の効果最大化のためのポイント

1. 動画広告の目的に合ったKPIを設定しよう

「認知獲得」「比較検討」「購入」など、1本の動画広告出稿によって目指したいゴールがあるはずです。その目的に合うKPIを設定しましょう。

● 認知獲得の場合

再生回数表示回数ユニーク視聴者数など
(動画を通して1人でも多くのユーザーにリーチすることが重要だから)

● 比較検討の場合:

視聴完了数再生時間など
(動画をしっかり見てもらって、商品・サービスへの理解が深まることが重要だから)

● 購入の場合:

クリック数問い合わせ数など
(動画内に設置したCTAから次のアクションに移ることが重要だから)

2. 効果を上げやすい構成にする

YouTube広告の長さは6秒〜最長60秒です。5秒でスキップするユーザーもたくさんいるので、短時間に訴求ポイントを的確に盛り込む構成に仕上げましょう。

押さえるべき4つのポイント

❶ アテンション
冒頭で、まず関心を惹く

❷ キーメッセージ
一番伝えたいことを打ち出す。ブランド名や訴求ポイントをストレートに伝える

❸ スキップ防止策
例:「5 秒後に〇〇〇」といった予告やカウントダウンなど

❹ CTA
問い合わせなど次のアクションを促す

3. クリックされにくいパターンを理解する

アクションにつながらない「悪いパターン」をあらかじめ理解しておきましょう。

訴求ポイントの視認性が悪く、視聴者に伝わらない

一番訴求したいポイントについて、「テロップだけが出て、ナレーションが無い」「テロップの流れが速すぎる」「テロップの表示時間が短すぎる」など、視認性が悪いと結局何も伝わらずその後のアクションにつながりません。

また、最後に「●●で検索!」など、視聴者に検索を促すパターンもよくあります。しかしこのとき「動画内に表示される文字が小さすぎて、スマホで見えない」といった悪い例もありがちです。

ユーザーの視聴環境はPCだけとは限らず、むしろ今はスマホの方が多くなっています。小さい画面でも視認性が良いかどうか、その後、確実にアクションに繋がるかどうか、よく検証してから広告を出しましょう。

動画はテンポよく編集する

丁寧に訴求したいあまりに「尺が長い」「シーンの切り替わりが遅すぎる」といった事例では、視聴者が動画の途中で離脱してしまいます。

「テンポよく、軽快に」を目指しましょう。

4. 勝負は最初の5秒!ターゲットに寄り添うクリエイティブを意識する

勝負は動画の冒頭5秒です。5秒以降はスキップされる場合があるからです。いかに冒頭5秒で狙ったユーザーを惹きつけ、没入感を与え、強い印象を残せるかが重要です。

動画制作前にペルソナを設定し、「誰の」「どんな課題・悩みを」「自社商品・サービスによってどう解決したいか」を整理してみましょう。すると、ターゲットに寄り添う動画内容の企画につながります。

5. 効果検証をPDCAを回す

広告施策は、PDCAが重要です。

「出して終わり」ではなく、必ずはじめに決めたKPIに立ち返り、進捗・達成状況を確認して次の施策に活かしましょう。

ユーザーからの反応が良かったクリエイティブや訴求軸を社内で把握し、次はさらにユーザーに「刺さる」表現をして広告効果を高められるよう、運用を続けていきましょう。

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YouTube(ユーチューブ)広告の2つの成功事例

それでは、YouTube広告を実際に活用していくにあたり、成功事例をもとに学習していきましょう。BtoCBtoBのケースで1つずつ紹介するので、取り入れられそうな要素があれば参考にしてみてください。

鴨頭嘉人(かもがしら よしひと)

YouTubeで100万人登録を誇るYouTube講演家の鴨頭嘉人さんは、YouTube広告においてBtoC利用で成功した事例といえます。自身のセミナー動画を広告動画として出稿。そのキャラクターと魅力的なトークが話題を呼び、認知を拡大していきます。

結果としてそこから人気に火が付き、自身が運営しているビジネススクールの集客につなげるなど、YouTube広告を始めとするYouTube運用で大きな成果を上げています。

勤怠管理システムジョブカン

続いてBtoBの事例です。勤怠管理のサポートシステムであるジョブカンは、動画に印象的な内容を積極的に取り入れることで動画運用を円滑に進めています。企業が実際に抱えている課題を具体的に挙げることで、「業務上の悩みを解決できる」と視聴者に明確に伝えている点がポイントです。

目的に最適なテーマの選定とそれをどう表現していくのか。このように印象に残る表現を取り入れていくことも、結果として認知拡大やブランディングを促進していきます。

YouTube(ユーチューブ)広告の効果を測定するツール

広告を出稿するにあたって、効果測定は効率的な運用をしていくために必須です。しかしYouTube単体のアナリティクスでは、動画自体に関するデータしか得られません。そこで広告運用を助ける効果測定ツールを紹介します。

Play Ads

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Play Ads

視聴者の感情を可視化できるツールとして打ち出されているのが、Play Adsです。視聴者の反応を数値で確認できることから、具体的な分析と施策を打っていくことを助けてくれます。またYouTubeアナリティクスとの連携で、YouTube上の動画の分析もスムーズにできることもポイントです。

さらに、約2,000万人のデータから職業や趣味など、あらゆる属性でセグメントができる機能もあります。自社のサービスに適した属性のユーザーを見極めたり、動画の効果を試したりと、さまざまな使い方ができるでしょう。

Databeat

画像_Databeatのサービスサイト.png
Databeat

複数のSNSをリンクさせて管理できるDatabeat。情報収集や分析はもちろんのこと、データの管理においても利便性が高い設計となっています。自動で収集及び出力されるデータをもとに次の対策を打つことができるため、手間の削減にもつながるでしょう。

ABテストなどを通して、効果的な施策を検証していくこともできるので、データを最大限に活用した広告運用を目指すのであれば、強い味方といえます。

Youtube(ユーチューブ)広告で効果を上げるなら分析と改善を徹底的に!

YouTubeの動画広告で効果を上げるためには、目的を明確にして改善を繰り返していくことが重要です。ゴールから逆算していくマインドがあれば、結果も自ずとついてくることでしょう。

成功事例も多く存在しますので、自社の施策に取り入れられそうな要素は積極的に取り入れみてください。本記事がYouTube広告運用の手助けとなれば幸いです。

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