PREP法

ビジネスの文書でよく使われるのが、このPREP法です。最初に重要なことを先出ししてしまい、続けてその理由や詳細などを書き連ねていく書き方となります。

Webにおいては、LPや記事を閲覧するユーザーが開いたページを最後まで見てくれるとは限りません。そのため、先にもっとも重要な部分を提示しその続きを読ませるPREP法は、Webライティングと相性が良い文章構成だと言えるでしょう。

Point(結論)

最初にもっとも重要なこと、伝えたいポイントを述べます。読み手を引き込むよう、長すぎず簡潔に述べることが大切です。

Reason(理由)

結論に至った理由を述べます。「なぜならば〜〜」「その理由としては〜〜」などの言葉を使うとつなげやすくなります。

Example(具体例)

具体例をあげて説明を補足します。「例えば〜〜」「具体的には〜〜」などがよく使われています。

Point(結論)

最後にもう一度、頭でも話した結論を言います。文章の最初と最後に大事な話を持ってくることで、読み手に対して伝えたい内容をさらに強く印象付けられます。

2.四段構成(尾括構成)

小説などでもよく目にする構成で、文章全体が起承転結の4つのパーツにわけられたものが、四段構成です。
頭括構成、双括構成に対して、尾括構成と呼ばれる場合もあります。
主張したい内容に向かって読み手の興味関心を少しずつ喚起していく構成ですので、小説はもちろんブログやコラムなど、じっくりと腰を据えて読んでもらいたい記事に適しています。

この構成は日本語によく見られる文型です。
日本人が読みやすいというメリットがある反面、結論が先送りになるため記事を読み切るまで読み手の興味関心を喚起し続ける必要がある・端的な伝わりやすさでは頭括構成に劣る場合があるといったデメリットもあるとも言えます。

例:インスタグラムは、2016年4月現在、昨年よりユーザー数がも500万人も増加しており、主要アプリの中でも飛び抜けた増加率を誇っている。
そのため、コミュニケーションツールとして急成長を遂げているサービスと言える。
(参考:[「Instagram」アプリの利用者数が2016年4月に1,000万人を突破 ~ニールセン、スマートフォンアプリの利用動向を発表~ | ニールセン株式会社](http://www.netratings.co.jp/news_release/2016/05/Newsrelease20160531.html)

1.起

「起」は、これから記事を読む上で知っておいて欲しい前提知識や情報などを簡潔にまとめて記載するパーツです。
ここで重要になる注意点は、記事の冒頭から難しい内容を詳細に書きすぎない、ということです。
じっくりと読んでもらうための記事構成ですので、冒頭から難しい内容が羅列されていると最後まで記事を読み切ることなく離脱されてしまう可能性が高くなります。
まずは読み手を引き込むことができるように、わかりやすく記事全体で必要になる内容をまとめましょう。

2.承

「承」は「起」で提示した知識や情報を詳しく解説するパーツです。
「起」と内容はそれほど大きく変わりませんが、知識や情報を詳しく解説することで記事全体を読みやすくし、記事内容の核となる次のパーツ「転」へ繋げる重要な役割があります。
事例やデータを提示するならば、このパーツで記載すると良いでしょう。

3.転

「転」は「承」で深めた知識た情報を元に、記事内で主張したい内容や主題を記載するパーツです。
これまで「起」「承」の2つのパーツで、読み手の記事に興味関心を最高潮に導いているはずです。
このパーツで、畳み掛けるように主張・主題等を述べましょう。

4.結

「結」は、記事のまとめとなるパーツです。
これまで展開してきた内容を要約して、記事内で読み手に伝えたいことは何か、を簡潔にまとめて記事を締めくくりましょう。
ここでは、簡潔さが重要なポイントとなります。
記事の最後でこれまでの内容をダラダラと書くだけでは、ただ内容を振り返っているだけになってしまいます。
最後まで読み手の興味関心を惹きつけておけるように、より簡潔に、分かりやすい言葉でまとめるように心がけましょう。