GENKINGのインスタグラムから学ぶ5つのテクニック

1. 一枚の写真に相当な熱量をかける

過去の投稿までさかのぼってみて見ても、GENKINGさんのインスタグラム投稿はどれもゴージャス。TV番組の取材によると、インスタグラムのために月にかけるお金は最大300万円だそう……!

例えば、上記の投稿はご自宅で撮影されたものらしいのですが、後ろに見えている絵画も相当なお値段のもの。また、鏡越しに自撮りをする時に映るスマホケースも定期的に買い替え、常にゴージャスなものになっています。

このように、1枚の写真に映り込むアイテム全てに、こだわりを持って撮影されています。
そういった1枚1枚の投稿が、GENKINGさんの世界観を確固たるものとし、「どこかで見たことある既視感のある写真」ではなく、*「GENKINGさんならではの写真」*として認知され、フォロワーを増やしているようです。

2. インフルエンサーを巻き込んだ投稿

GENKINGさんは、もともと美容系のお仕事をされていたことから芸能関係のご友人も多く、大ブレークする前からインスタグラムの投稿には女優さんやタレントの方々が登場しています。

例えば、上記の投稿は女優の榮倉奈々さんとインスタアイドルのmegbabyさん。こちらは2年以上前の2014年7月の投稿ですが、インスタグラム上の小手先のテクニックだけでなく、リアルな交友関係からにじみ出るGENKINGさんの人間力が、フォロワーの方にとって憧れの対象となる所以かもしれません。

企業のインスタグラムアカウントであれば、自社のコンテンツだけで投稿を良くしようとするのではなく、すでにファンがいるインフルエンサーの方を巻き込み、 ”自社のアカウントへの憧れ” を強化するアプローチが重要であることがわかりますね。

3. フォロワーが参加しやすい独自ハッシュタグ

マーケティング視点でインスタグラムのハッシュタグを使う場合、利用者数の多いハッシュタグを使うのが一般的です。なぜなら、ハッシュタグを通じて他のユーザーに自分の投稿を見てもらうチャンスが増えるからです。

一方、GENKINGさんのハッシュタグの使い方は、独特。インスタグラム分析ツール『ナビスタ』を使って調べてみた結果、GENKINGさんがよく使うハッシュタグは下記のとおりなのですが……

GENKING_ハッシュタグ.png

一番多く投稿しているのが、 “#genkingstyle” というハッシュタグ
GENKINGさんのコーディネートなどを投稿する際に使われており、『GENKING STYLE』という書籍にもなっています。このハッシュタグの何がすごいかと言うと、一般のユーザーも同ハッシュタグで写真を投稿していること。

#gdragon

21さん(@kyliegiri_jpn)が投稿した写真 -

一方的な情報発信だけでなく、フォロワーの方もGENKINGさんの世界観に加われるかのような感覚がエンゲージメントを高める秘訣かもしれません。このようにユーザー参加型の仕掛けは、ぜひ企業アカウントでも実践したいポイントです。

参考:
インスタグラムの新たな活用法!コミュニティ化を促進する部活ハッシュタグ25選

4. コメントに対してしっかりフォローアップ

GENKINGさんがフォロワーのエンゲージメントを高める仕掛けは、独自ハッシュタグだけではありません。
インスタグラムでは、投稿に対してユーザーがコメントを残すことができるのですが、GENKINGさんは一般の方からのコメントをしっかりと読み、コメントに対して投稿内で返答しています。

一つの投稿に対して多い時で3,000コメントもついたりするため、もちろん全てのコメントに答えているわけではありませんが、コメントを読んでいる旨を伝えたり、フォロワーへの気遣いコメントを投稿したりと、フォロワーにとってはまるで自分に言ってくれているかのような感覚が嬉しくなりますよね。

一方的に自社が伝えたいことだけを伝えるのではなく、SNSはユーザーとのコミュニケーションツールであることを念頭に、対話的コメントを添えるよう心がけましょう。

5. 思わず応援したくなる投稿テキスト

あなたにとって後悔しない生き方はなんですか? インスタを見たお姉ちゃんから、KABAさん[一華さん]が出てるノンフィクションの動画が送られてきの。 とにかく共感出来る部分が大きく、始まりから本当に涙が止まらなかった。 最初から最後まで共感しかなく、自分と照らし合わせても似てる部分も多く痛いほど気持ちが伝わりました。 僕もデビューして1年ちょっとたつけど、1年目は何年も隠してた辛い部分をカミングアウトして、それでもまだ怖くて、ユニセックス系ですみたいな言い方をし、 勿論、ファッションに限っては、メンズもレディースはしてたけど、心は女の子なのね。 けど、そんな部分を完全には曝けだせなくて、スカートは履きませんとか、オネエなのにオネエって言われたくない!なんて強がってみたりして。 本当はスカートも履きたかったしヒールもカツカツ履きたかったし。 けど、言う勇気が持てなかった。 カミングアウトしたからって、そこから何でも変われるかって言ったらそんなに簡単なことでは無く難しい事もたくさんで、誰にも打ち明けられない事もたくさんあった。 臆病で本音言えなくて発言は常に強がって、思いとは逆を発信してばかり。 本当に癒されるときなんてずっとなかった。 自分の事も僕って表側では、言ってるけどプライベートはずっと私はね?って私っていってるし。 矛盾してるけど、未だにうまく言えない。 自分に負い目もあったし。 恋をして惹かれる度にもっと女性らしくしたいって気持ちも強くなり、今年は去年に比べて見た目もファッションもかなり変わったの。 けど、終わりはいつだって性が理由。 相手も沢山悩ませたと思うし、何より僕も辛かった。 女の子に生まれてたらなって何度も思った。 付き合ってるようにやる事やって、喧嘩をして、やきもちもやいて、やっぱり付き合えないと言われ、それでも一緒に居てくれる彼に、もしかしたら気持ちが変わるかもって1パーセントの確率に期待をもったりして。 期待なんかもっても、どうにもなんないって分かりながら、彼に本命が出来るまでの間だけで良いから一緒に居させてって強く願ってた。 一体何に期待してんの?って感じだけど、 次こそ、次こそは何か違うかもって思っちゃうのよね笑 信じてだめで、また信じてだめで、それでもいつかって期待しちゃう。 じゅんこはそんなあたしを悲しむのは自分だから本気はやめときっていう。 ノン気を好きになるのはそゆことよね。 けど、生きてる限り可能性が0に近いとしても期待はしてしまう。 叶わないとしってても隣にいたいんだもん。 #こんなに熱く書いてんのに生まれ変わったらGENKINGでもなく普通の男か普通の女になりたいわ笑 #結婚して子供産んで狭くて良いからマイホーム買って #買えないならせめて可愛いアパートに住みたい笑 #そんな生活に今も憧れる #苦しい〜www #けどもう泣き言は当分言わないって今日決めたんだ

GENKING OFFICIALさん(@_genking_)が投稿した写真 -

『ナビスタ』では調べたいアカウントの過去最高のいいね数を獲得した投稿を調べられるのですが、GENKINGさんの過去最高"いいね数"が集まった投稿は上記のもの。

実際に投稿を見ていただくとわかるのですが、もはやブログレベルの文章を投稿されています。そして、赤裸々に語られるその内容に心を打たれてしまいます。
SNSでは、共感できるかどうかが鍵!カッコいい部分だけではなく、本当なら隠したいことも包み隠さず発信することで、信頼が生まれ、共感が生まれます。

せっかく情報発信するなら、自社の強みや良いところを伝えたいとついつい思ってしまうかもしれませんが、共感が生まれる投稿内容を常に心がけていきましょう。