メールや資料、ブログなど、人の目に触れる文章を書く際には文章の意味だけではなく、読む人にとってわかりやすく書かれているかどうかが大切です。

わかりやすい文章を書くためには、「※」「→」「:」などの記号を利用すると便利です。
普段書いているメールや提案書の中でも、何気なく記号を利用している方も多いでしょう。

今回は、文章表現の中で使う記号について、意味と使い方を解説します。
意味を知らずに見たり使っていた記号に改めて向き合ってみましょう。

文章が苦手な人でも書ける Webマーケティングのためのライティングポイントまとめ

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初めてWeb上で文章を書く方に対して、テキストコンテンツのネタの集め方と、実際に書く際の手順までを公開しています。

記号の読み方・意味

記号文字の中でも、特に日本語の文章で使われるものを印刷業界では約物(やくもの)と呼ばれています。
今回は約物の中から、特に使用することの多いものをご紹介します。

参考:
約物の種類

目印として使用するもの

※(米印) 
「米」の字に似た形で、文中の注釈を行う際に利用することが多い記号です。

*(アスタリスク)
星印。注を添える時などに使う記号です。

#(ナンバー)
ハッシュマーク、番号記号、井桁(いげた)とも呼ばれています。
情報処理分野でも使われる記号です。

→(矢印)
矢の形をした記号です。方向、順路などを示すために使用します。

§(セクション)
節記号とも呼ばれる記号です。文章の区切りを表し、章立てされた論文の中で見かけることもあるかと思います。

¶(パラグラフ)
段落の始まりを示す記号です。

このような記号は「しるしもの」と呼ばれます。
箇条書きに利用する際にも使いやすく、紙面でも目立ちやすいものが多く存在します。

日本語の表現に関わる記号

「」(かぎかっこ)
会話文や引用、書名をくくる際に利用し、欧文では‘’(コーテーション)が該当します。

『』(二重かぎかっこ)
「私は昨日『お腹が空いた』と言いました」のように会話文の中にさらに会話文を用いたい時など、「」の中に「」を重ねる際に利用します。
書名をくくる際にも利用し、欧文では“”(ダブルコーテーション)が該当します。

:(コロン)
欧文で使用する句読点の一つです。特に対照、説明、引用などの前につけられます。
日本語の文で読点→句点となるように、欧文ではコンマ→セミコロン→コロン→ピリオドの順で文章を区切ります。

…(3点リーダー)
リーダーとは印刷業界で点線、破線を意味し、3点リーダーは3つの点で構成された記号です。言い切らない文章などに利用し、二回続けて使用するのが一般的です。

インターネットでよく使われる記号

@(アットマーク)
もともとは単価を意味する記号で、「かぼちゃ@100円」のように利用します。インターネットのメールアドレスにも使用されます。
現在では本来の意味から離れ、英語のatの意味と捉えて「お客様感謝祭@横浜」や「ミーティング@10:00」のように場所や時間を表現する際に用いる場合もあります。

©(コピーライト)
著作権を意味するcopyrightの略記の記号です。「©2016 samplename」のように使用します。

参考:
こんなに細かい!著作権の種類を徹底解説【著作者人格権・著作財産権・著作隣接権】