Web業界で活躍されている方々の話を聞けるセミナーやイベントは頻繁に開催されています。

成功体験を持つ方の生の話は非常に実践的で参考になりますし、Web担当者の方であれば一度は行ったことがあるのではないでしょうか。

ただ、登壇されている方々の肩書きを見て「聞いたことのない職種だけど、どんな立場の人なんだろう」と疑問に思ったことはありませんか?一般的に使われる「営業部長」「店長」「販売職」などと異なり、カタカナで表記することが多いWeb業界の職種には聞きなれない単語も多く存在します。

今回は、Web制作やWebマーケティングに関わる12職種について解説します。

「エバンジェリストとは?」「WebディレクターとWebプロデューサーってなにが違うの?」などの疑問を感じている方は、この機会に理解しておきましょう。
  

1. Webの制作全体を管理する職種

ホームページの作成や運営にあたっては、実際に作成する技術を持った職種と制作全体を見て管理する職種があります。

「Webプロデューサー」「Webディレクター」「Webプランナー」の3つの職種はホームページ全体を見ながら行う業務であり、それぞれ取り扱う領域が異なります。
  

1-1. Webプロデューサー

「映画・演劇・テレビ番組などの制作・上映に当たって、立案・人事・予算などの責任を負う人」のことをプロデューサーと呼び、Webプロデューサーはホームページなどでの制作の責任者を意味しています。

制作にかかる費用の管理や、制作に必要な人員の確保までを担当している管理職であり、ホームページ作成の成果を背負う存在でもあります。

参考:
『広辞苑 第六版』(岩波書店)
webプロデューサーとwebディレクターの違いを教えて!
  

1-2. Webディレクター

ディレクターの語源である「direct」は「指導する、管理する、取り締まる」などの意味を持っています。そこから転じて、演出家や指揮者、テレビ・ラジオの番組担当責任者を意味する職種として使われています。

Webディレクターの主な役割としては、制作にあたってのスケジュールの管理やメンバーへの作業の管理が挙げられます。

顧客とも交渉しながら、制作が順調にいくように管理する現場監督のようなものと言えるでしょう。
  

1-3. Webプランナー

Webプランナーは名前そのまま、ホームページの企画(Plan)を行う職種です。
顧客の要望を聞き取りながら、どのようにユーザーに利用されるホームページにしていくのかページの設計を行います。

企画が通って作成を行う際には、ページ構成どおりにでき上がっているか確認作業を含めた編集作業を行う場合もあります。
  

2. Webの制作作業を行う職種

ホームページの作成にあたっては、実際にページを作り上げていく人員が必要です。それぞれの職種では専門分野に合わせて制作に取り組みます。

2-1. Webデザイナー

ホームページを構成する要素の1つとしてデザインがあります。
Webデザイナーは、文字のフォントや大きさ、全体の色合いなどを調整しながら顧客の要望に合わせて制作を行っていく職業です。

ただ綺麗で美しいだけではなく、ユーザーにとっての使いやすさを考慮して作成する能力が求められます。
企業によってはデザイン以外にも、デザインをホームページに反映させるためにHTMLCSSのプログラミングを作成している場合もあります。
  

2-2. システムエンジニア

システムエンジニアはホームページに必要なプログラムの設計を行う職種です。
顧客からホームページに求めるものはどのような機能なのかを聞き取り、実装する機能を定義付けます。それに合わせて設計を行い、設計を元にしてプログラマーが実際に作成していきます。

納品の管理も行っており、納品後に何か不具合があった際には対応を行います。
  

2-3. プログラマー

システムエンジニア同様、プログラミングに関わる分野の職種で使われることが多いのがプログラマーという名称です。

プログラマーは、システムエンジニアが作成した設計をもとにホームページに関わるシステムの構築や開発を行う技術者です。
ホームページであれば、Perl、PHP、Javaなどのプログラミンング言語を使って、ページを構築していきます。
自分が作成した内容に不具合がないかどうか確認することも重要な役割であり、ホームページのサーバー管理を任される場合もあります。
  

2-4. コーダー

コーダーとはWebデザイナーが作成したデザインもと元にHTMLCSSのプログラミングを作成する職業で、マークアップエンジニアと呼ばれる場合もあります。

作成した内容によってデザインの再現度が変わるだけではなく、ページの読み込み速度などユーザーにとっての使いやすさにも関わってきます。
  

2-5. ライター/コピーライター

ホームページには商品や会社の紹介文など、多くの文章が含まれています。
ライターはそれらの文章を作成する職業を指します。

その中でもコピーライターは、顧客の要望をヒアリングした上で印象に残るキャッチコピーを作成する仕事です。

企業によっては文章を書くだけではなく、文章が正しい内容になっているかどうかをチェックする校正も担当しています。

参考:
どんなスキルが必要?Web業界の職種をスキル別に解説!|Code部
あなたが目指したい職種は?|ヒューマンアカデミー
  

3. Webマーケティングに関わる職種

ホームページの制作に関わる職種だけではなく、Webを通したマーケティングを専門として業務にあたっている職種もあります。
聞きなれない言葉も多いかもしれませんが、一つずつ学んでいきましょう。

3-1. マーケター

マーケターとは市場の中でユーザーのニーズを見極め、顧客を企業へ近づけていく役割を持った業務を行う人物を指します。

市場データを分析し、より企業の利益を増していくのに必要なことを導き出す役割を担っています。

各界のトップを走るマーケターへのインタビュー記事を、こちらのページで紹介しています。マーケターの業務内容について気になる方は参照してみましょう。

参考:
Marketer's Story
  

3-2. グロースハッカー

企業や事業のグロースハックを専門とした職種を、グロースハッカーと呼びます。

グロースハックとは製品やサービスについてユーザーから得たデータを分析し、できるだけお金をかけずに素早く改善を繰り返しながら、収益を上げていく手法のことです。

特に創設期のサービスや事業の中で活躍し、サービスの一早い収益化を担う存在でもあると言えるでしょう。現在ではサービスとして安定した収益を得ていても、より一層の改善のためグロースハッカーを雇用している企業も存在します。

参考:
最近流行りのグロースハックって何?|電通報
広告に頼らずに成果を出せるグロースハックの概要と成功事例記事
  

3-3. Webアナリスト

調査、分析を専門とするアナリストの中でも、Webの領域で活躍する職種をWebアナリストと言います。

ホームページのアクセス解析や広告の効果など様々なデータを分析するだけではなく、必要に応じて様々な情報を収集してくることを主な業務とし、その分析をもとにした考察を行います。

参考:
ウェブアナリストの仕事とは? 期待されるべき姿とは?
  

3-4. エバンジェリスト

エバンジェリスト(evangelist)とは、元はキリスト教の「伝道者」を意味する言葉です。現在では、高度化が進むIT分野での現状や最新のテクノロジーを消費者にわかりやすく伝える職業を指します。

まだ国内でも職種として専門的に取り組んでいる人は少数ですが、展示会やセミナーなど露出の機会は多くなっています。
  

まとめ

Web業界の職種は英語をもととしている名称が多く、聞きなれない言葉もあるかもしれません。ですが、基本的には日本語の職種と同様、仕事の内容を示したものです。
それぞれの仕事の内容や何を目的にして働いている人なのかを知ることで、その人の話す内容への理解は深まります。

Web制作会社の方と一緒にホームページを作成していく時などは、職種ごとの役割を把握しておくことで、スムーズに業務の依頼ができるでしょう。

その際には注意したいのは、それぞれの人の肩書きは企業が自分の意思でつけているものだということです。中には、Webデザイナーでありながらライターを務めていたり、Webプロデューサーとディレクターが明確にわけられていない場合もあります。

肩書きだけで判断せず、それぞれの人の具体的な仕事内容や領域を知るようにしましょう。