利用規約の掲載事例

では、実際に利用規約をホームページで掲げている企業の事例について見ていきましょう。
提供しているサービスごとに3種類紹介します。

Web上でサービスを提供している場合:Google

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https://www.google.com/intl/ja/policies/terms/

Web上での検索サービスを提供しているGoogleでは、以下のような利用規約を掲げています。

Google利用規約構成(一部)
【本サービスのご利用】
サービスの立ち位置や禁止事項の案内
【プライバシーおよび著作権の保護】
プライバシーポリシーへの案内及び著作権侵害に関する通報について
【本サービス内のユーザーのコンテンツ】
Google上で扱うコンテンツへGoogleがどのような扱いを行うか
【本サービス内のソフトウェアについて】
Googleが提供するソフトウェアのライセンスについて
【本サービスに対する責任】
責任及び補償の範囲
【本規約について】
規約自体の追記・修正について

Googleではサービスの内容や責任の範囲を明確に明示しているのが特徴です。

ユーザーは、本サービスを利用することにより、本規約に同意することになります。以下を注意してお読みください。

また、規約の冒頭ではこのようにサービスを利用した時点でユーザーは規約に同意していると注意書きをしています。

ネットショップ:Amazon

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https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html/ref=jp_surl_conditions?nodeId=201909000

ネットショップ最大手であるAmazonでは利用規約の他にも以下のように特定商取引法や薬事法に基づく表示、プライバシー規定の掲載を行っています。

Amazon.co.jp プライバシー規約
特定商取引法に基づく表示
一般用医薬品、動物用医薬品に関する表示

利用規約自体も商品の返品および返金に関する記載や商品購入時の契約の発生するタイミングなど、内容が細かく定められています。

商品の販売には金銭のやり取りが発生するので、トラブルが発生しやすい分野です。
規約を設定する際は、行政書士や弁護士といった専門家の意見を元にするなど慎重に規約をまとめるようにしましょう。

コーポレートサイト:味の素グループ

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https://www.ajinomoto.co.jp/terms/

食品メーカー大手の味の素グループでは、企業の情報を掲載したコーポレートサイトにて以下のようにホームページの利用規約を定めています。

1. ご利用にあたって
2. 禁止事項
3. 著作権等について
4. 免責事項について
5. 個人情報の取り扱いについて
6. 推奨環境
7. 新しい商品の開発等に関するご提案について
8. リンクサイトについて
9. クッキー(Cookie)
10. 準拠法・管轄裁判所について
* WEB解析ツールについて

利用する上での禁止事項だけでなく、Web特有の機能に関しても言及しているのが特徴的でしょう。

  • クッキー(Cookie)やWEB解析ツールによって情報取得を行っている旨を事前にユーザーに通知するだけでなく、推奨環境やリンクについて明記することでユーザーへの利用案内を行っています。*
    また、商標や著作権に関する取り扱いなどを明記することで、ホームページ内のコンテンツや商品名の無断使用を禁じています。