リスティング広告を運用したいと思ったとき、何から始めたら良いのか迷った経験はありませんか?また、すでに運用をしている方の中にはクリック率やCV数がアップせずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。。

今回はリスティング広告の基礎知識とともに、運用のポイントや予算の決め方などを詳しく解説します。費用対効果をアップさせるコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. Web広告とは
  2. リスティング広告とは
  3. リスティング広告を効果的に運用するコツ
  4. リスティング広告の費用相場と予算の決め方
  5. 費用対効果をアップさせるコツ
  6. コツを掴んでリスティング広告の運用を成功させよう

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Web広告とは

Web広告とは、インターネット上にある各メディアに掲載されている広告です。スマートフォンやPCなどから閲覧できるのが大きな特徴で、時間や場所に関係なくいつでも見られます。Web広告を掲載できる主な媒体は以下の通りです。

  • Yahoo!
  • Google
  • YouTube
  • Facebook
  • Instagram
  • Twitter
  • LINE
  • SMARTNEWSADS
  • INDEED

掲載媒体は宣伝したい内容や業種、シチュエーションなどによって使い分けましょう。Yahoo!とGoogleでは主にリスティング広告を扱っており、多くのユーザーにアピールできます。媒体によってユーザーの年齢層が大きく異なるため、効果的に活用するためにはアピールしたいサービスや商品の内容にあわせて厳選する必要があるでしょう。

リスティング広告とは

リスティング広告はYahoo!やGoogleが主に扱う広告で、大きく分けて2つの種類があります。ここでは、リスティング広告の種類やメリット・デメリットについて解説します。

リスティング広告の種類

リスティング広告には、検索連動型広告ディスプレイ広告の2種類があります。検索連動型広告は、Webで何かを検索した際に表示される広告です。例えば、Googleの検索窓で「リスティング広告」と検索したとき、検索結果の上部に表示されているのが検索連動型広告となります。検索連動型広告は、テキストのみのシンプルな見た目をしているのも特徴です。

一方でディスプレイ広告は、Webサイトブログなどの横や上に表示される広告を指します。検索連動型広告とは異なり、テキストと画像などで構成されているのが特徴です。YouTubeの動画や検索結果などに表示されるディスプレイ広告もあります。一般的にリスティング広告として活用されているのは検索連動型広告です。

リスティング広告のメリット

リスティング広告にはさまざまなメリットがあります。以下でそれぞれのメリットを詳しく解説するので、参考にしてみてください。

低予算で始められる

リスティング広告は比較的低予算で始められるため、宣伝費をあまりかけられない方にもおすすめです。多くの媒体が効果が出た分だけ費用が発生するムシステを取っており、余計な予算をかけずに運用ができます。

また、Yahoo!広告などでは1日あたりの予算を指定できるため、決められた金額以上にお金がかかってしまう心配がありません。リスティング広告は基本的に予算の下限が設定されておらず、月に数万円からの少額運用も可能です。成果が出始めてきたら予算を増やすといったやり方もできるため、自由度の高い広告でもあります。

すぐに運用がスタートできる

リスティング広告のメリットとしては、やりたいと思ったときにすぐ始められる点も挙げられます。実際に広告を掲載する際は会員登録や初期設定を済ませてから、広告の作成に移りましょう。掲載したい媒体への入稿と審査が完了すれば、すぐにでも広告を掲載できます。

早ければ即日での広告掲載も可能なので、タイムリーな話題や広告を素早くアピールしたいときにも便利です。また、効果が出なかったときの分析や内容の変更も素早く行えます。毎日チェックしながら微調整ができるため、よりよい広告を目指せるのも魅力です。すぐに運用が始められるのはもちろん、好きなタイミングでストップもできます。

リスティング広告のデメリット

リスティング広告には明確なデメリットはないとされていますが、知識のない状態でスタートしても成果はなかなか出ません。クリック率やCV数をアップさせるためには、キーワード選定や細かな予算調整が必要になります。そのため、最初に専門知識を付けるのが大変だと感じる方は多いでしょう。

ただし、ある程度知識がついてくれば運用しながらでも学べるため、まずは*各媒体の操作方法やメニュー画面の内容を覚えましょう。*また、業種や宣伝したい内容によって予算にばらつきがあったり、認知されていないキーワードでは検索されない点もデメリットの1つと言えます。

リスティング広告を効果的に運用するコツ

リスティング広告の種類やメリット・デメリットが分かったところで、次は効果的に運用する際のコツを見ていきましょう。

ロジックツリーを覚えておく

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ロジックツリーとは「倫理の木」を意味する言葉で、抱えている問題をツリー状にして作るフレームワークです。リスティング広告においてはCVやコスト、クリック数などからロジックツリーが作れます。ロジックツリーを用意しておくことで、リスティング広告を運用した際の結果や改善点が見えやすくなるでしょう。

クリック率を上げる

リスティング広告の運用においては、まずクリック率をアップさせることからスタートしましょう。ただ多額の予算をかけるだけでは効率良くクリック数をアップさせられないため、入札価格の抑制を行ってクリック単価を下げてるのがポイントです。欲張って入札価格をアップさせたり複数のキーワードに入札したりすると、大きな予算がかかるだけで効果が出ません。効果の出やすいキーワードを分析しながら、最小限の入札価格で運用を行いましょう。ただし、入札価格を下げすぎてしまうと広告が表示されにくくなってしまいます。

また、1日の予算を設定している場合には、入札価格が高いと早い段階で予算を使い切ってしまう可能性が高いです。そのため、1日の中でまんべんなくクリックされるように入札価格を調整してみてください。

CV数を上げる

ある程度クリック率がアップしてきたら、次は直接的な効果へと繋がるCV数をアップさせましょう。CV数とはコンバージョン数の略で、クリックした顧客の中からアクションを起こした人数を指します。

CV数をアップさせるためには、アクションを起こしてくれそうな見込顧客にアプローチするのがおすすめです。例えば歯医者を探しているユーザーに対しては、「○○駅 歯医者」などのようにエリアを絞ると検索されやすくなります。同じエリアに同じような歯医者がいくつもある場合、顧客がどんな歯医者を選ぶのか想像しながらキーワードを選定しましょう。

運用前に設定をチェック

クリック率やCV数をアップさせるためのコツが分かったところで、次は運用の際の設定方法について解説します。細かな設定方法は使用する媒体によって異なりますが、ポイントを押さえておくだけで管理画面がグッと使いやすくなるはずです。

まずはキーワードマッチをチェックしましょう。キーワードのマッチタイプには完全一致・フレーズ一致・部分一致などがあります。完全一致は一言一句同じキーワードで検索した場合のみ広告が表示され、部分一致は一部分だけ同じ場合でも表示されます。

次に広告配信エリアやユーザーの属性を設定しましょう。例えば、地域限定で行うサービスの場合、対象外の地域で広告を配信しても効果が出ない可能性が高いです。また、女性向けのサービスをアピールする広告を男性がクリックしてもCV数には繋がりません。そのため、該当の商品やサービスに合ったエリアや属性に絞って配信するのがおすすめです。

リスティング広告の費用相場と予算の決め方

リスティング広告を出稿するためには費用がかかります。ここでは、広告出稿にかかる費用の相場と予算の決め方について解説します。

費用相場は20万円前後

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中小企業がリスティング広告にかける費用の相場は月額20万円前後です。50万円以下までの予算をかけていると回答した会社は、全体の8割を超えるとの結果が出ています。もちろん業種や会社の規模などによって予算は異なるため、相場はあくまでも目安として参考にすると良いでしょう。

リスティング広告における2つの費用

リスティング広告にかかる費用は大きく分けて2つあります。ここでは、それぞれの費用について詳しく見ていきましょう。

広告費

1つめは広告費、つまりクリックコストなどと呼ばれる費用です。リスティング広告にはさまざまな課金制度があり、最もメジャーなのが「クリック課金」となります。クリック課金は広告がクリックされるたびに費用が発生するもので、その際にかかるお金が広告費です。

クリック課金は最低1,000円程度から設定できるため、低予算で試しにリスティング広告を出したい方にも向いています。

運用代行費用

広告を自分で運用せず、代行の会社に依頼する場合には代行費用がかかります。代行費用は利用する会社によって異なりますが、手数料率型・定額型・成果報酬型のいずれかを提示しているところが多いです。

手数料率型は広告費に応じて決められたパーセンテージの金額を支払い、定額型は広告費や成果に関わらず最初に設定した金額を支払います。成果報酬型は広告運用によって得た利益の一部を支払うイメージです。どの支払い方法を選ぶかによっても費用が大きく異なるため、自分の運用プランに合うものを選びましょう。

予算の決め方

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広告費や運用代行費用などの予算を決定する際は、目標から逆算してく方法がおすすめです。まずはリスティング広告を経由した売上や成果が、どれくらい欲しいのかを設定します。商品の販売なら売上、サービスなら契約や問い合わせ数などを細かく設定しましょう。

次は広告をクリックしてくれた方の中から、どれだけの割合が顧客になってくれるか(CV数)を予想します。分からない場合は相場とされている1%を目安に計算しましょう。さらにクリック単価などを算出し、計算式を用いて予算を決定します。

費用対効果をアップさせるコツ

リスティング広告は運用するだけでは意味がなく、上手く分析しながら費用対効果をアップさせていく必要があります。ここでは、費用対効果をアップさせるコツやポイントを解説します。

顕在キーワードを中心に配信する

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顕在キーワードとは顕在層が検索する際に入力するキーワードで、その商品やサービスを実際に探しているユーザーを引き込むためのものです。例えば耳鼻科を探している方に向けた顕在キーワードなら「○○駅 耳鼻科」や「人気 耳鼻科」などが浮かびます。潜在キーワードを中心に配信すると潜在層が顧客になってくれる可能性がアップし、売上の増加に繋げられます。

成果に繋がらない検索語句を除外する

一定期間の運用をしたら、次は成果に繋がらない検索語句を除外しましょう。必要のないキーワードを設定したままにすると、費用ばかりかさんで費用対効果が下がってしまいます。クリック数があってもCVに繋がらなければ費用対効果はアップしないため、確実に成果の出ているキーワードを残すのがおすすめです。

コツを掴んでリスティング広告の運用を成功させよう

今回はリスティング広告を初めて扱う方に向けた、さまざまな情報を紹介しました。リスティング広告は簡単そうに見えて非常に奥が深く、運用の仕方を間違えると余計な予算がかかってしまいます。

Web広告の担当部署に配属されて困っている方や初めての運用で分からないことがある方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。