消費者の飲食店選びに見られる変化とは?コロナ禍における外食市場の動向
世界中に多大な影響を与えた新型コロナウイルス。ステイホームやテレワークなどを通じて、生活スタイルが大きく変わったと実感している方も多いのではないでしょうか?
そんな状況の中で、IT業界や物流業界、ゲーム業界などに対する需要は高まっていますが、飲食などのサービス業界は深刻な影響を受けています。
コロナ禍において、消費者の行動はどのように変化したのでしょうか?今回の記事では、飲食店選びに見られる消費者の変化や外食市場の動向を解説します。
この記事を読むことで、マーケティングや企画に役立つ情報を入手できるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
以下のPDF資料では、飲食店選びにおける消費者の変化を紹介しています。
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アンケート×WEBログを用いた飲食店選びに関する自主調査
「外食シーン別に見る」「利用媒体から見る」「人から見る」の3つの視点から飲食店選びの実態を調査しました。
コロナ禍における飲食業界の動向
株式会社リクルートが2021年9月に実施した調査によると、外食市場規模は、2021年7月時点で2019年比で48.1%まで減少したことが明らかになりました。
感染拡大防止の一環として、営業時間短縮や人数制限が要請され、厳しい経営を強いられたことが影響しています。
特に自店舗で感染者が発生した飲食店は、営業停止などの対応を取る必要があり、大きな打撃を受けた飲食店も少なくありません。
マイナス幅は少しずつ減っているものの、依然として回復が伸び悩んでいるのが現状です。
消費者の飲食店選びに見られる変化
新型コロナウイルスは飲食店の運営側だけでなく、消費者の行動にも大きな影響を与えました。
大人数での食事や夜間の飲酒が制限される中で、消費者にはよりTPOに応じた飲食店選びが求められるようになっています。
例えば、個室のある飲食店へのニーズが高まったり、営業時間を事前に確認する人が増えたり、消費者の行動にもさまざまな変化が見られるようになりました。
また、テイクアウトサービスやデリバリーサービスなどを利用する人が増加しており、飲食形態事態にも変化が起きています。
内閣官房が提示する飲食店を選ぶ際のポイント
新型コロナウイルス感染者数の拡大を受け、内閣官房は国民に向けて、飲食の場面におけるコロナ感染症対策のお知らせを公開しました。資料の中では、飲食店を選ぶ際のポイントとして以下の項目が挙げられています。
- 座席の間隔の確保(又はパーティションの設置)
- 食事中以外のマスク着用の推奨
- 手指消毒の徹底
- 換気の徹底(1,000ppm以下で)
内閣官房は主な飲食店予約サイトとも連携しており、飲食店の感染症対策が確認できる環境を整えました。このような取り組みが実施される中で、消費者が飲食店を選ぶ意識にも変化が現れています。
次章では、飲食店選びの変化を3つの観点から紹介していきます。
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外食シーンから見る飲食店選びの変化
友人や家族、恋人と外食する際、もしくは1人で食事をする際、飲食店の情報収集はどのように行われているのでしょうか?また、お店を選ぶ際の基準とは何でしょうか?ここでは、外食シーンから見る飲食店選びを紹介します。
情報収集の方法
情報収集の方法は、外食シーンを問わずに食べログのサイト・アプリが上位となっていますが、ユーザーがシーンにあわせて利用媒体を変えていることがわかりました。
1人で食事をする際は、Googleマップを使用する人が多く、ロケーションで飲食店選びを行っている人が多いことが予想されます。
また、友人との食事シーンでは、家族・友人等のすすめで食事先を決める人が多く、友人の意見もしっかりと取り入れる傾向にあります。
恋人や家族と食事をする場合、食べログやぐるなびをはじめ、YahooやGoogleで飲食店を検索する人が多いようです。
お店を選ぶ際の基準
ユーザーが飲食店を選ぶ基準として、味、コスト、アクセスは重要な要素です。また、消費者は食事シーンにあわせて最適な場所を選ぶ傾向にあります。
例えば、友人と食事をする場合、ユーザーは「会話がしやすい空間か」どうかを確認しますし、1人で食事する場合は「入りやすい雰囲気であること」や「コストパフォーマンスが良いこと」を重視します。
また、恋人との食事シーンでは、「料理の見た目や店内デザイン」がポイントとなっており、雰囲気を重視している人が多いようです。さらに、「口コミが良いこと」を基準にしているユーザーが比較的多く、食事先を慎重に選んでいる人が多いことが予想されます。
利用媒体から見る飲食店選びの変化
現在は、食べログやぐるなび、ホットペッパーグルメをはじめ、GoogleマップやSNSなど、飲食店選びで利用できるツールは幅広くなっています。ユーザーが利用する媒体にはどのような特徴が見られるのでしょうか?
3大グルメサイト・アプリ比較
「 食べログ 」 「 ぐるなび 」 「 ホットペッパーグルメ 」 は、多くのユーザーから利用されている3大グルメサイト・アプリです。それぞれのサイトの特徴は異なり、利用しているユーザーの属性も変わってきます。
全世代からの利用率や重視率が高いのは食べログです。食べログを利用する理由に関しては、「信頼できる口コミが多いから」、「利用者が多い媒体だから」という意見が見受けられました。
ホットペッパーグルメは「クーポンやポイントを得られるから」という理由で、若年層に利用されることが多いようです。
ぐるなびは他のサイトと比較すると突出した特徴はないですが、利用率ピークは50代となっています。
グルメサイト・アプリ以外の手段
グルメサイト・アプリ以外にも、GoogleマップやSNSを利用されることがあります。
Googleマップを利用する理由は「複雑な作業なく、簡単にお店を見つけられるから」が多くを占めており、若い世代からの人気を獲得しています。
SNSに関しては、最新情報やトレンド、写真などの豊富さが特徴的な媒体で、20代女性から利用されることが多いです。
SNSを利用する理由として、
- 「お店の最新の情報を得られるから」
- 「自分の趣味にあったお店が見つかるから」
- 「今人気のお店が見つかるから」
- 「料理の写真が豊富だから」
- 「お店の雰囲気を把握することができるから」
などの回答が目立ちました。
ちなみに、雑誌や新聞折込チラシなどのオフライン媒体は、オンライン媒体に対する信頼度が低い世代から利用される傾向にあります。
人から見る飲食店選びの変化
コロナ禍においてグルメサイトのユーザー数はどのように変化したのでしょうか?ここでは、人から見る飲食店選びの変化を紹介します。
グルメサイトのユーザー数
主要グルメサイトのユーザー数はコロナ初期に激減しています。これは緊急事態宣言により、ステイホームが推奨されていた時期です。
Go To Eatキャンペーンにより、一時はコロナ前の水準を取り戻すものの、効果は持続せずに、2021年1月には再び利用率が減少しました。
しかし、それ以降はユーザー数に大きな変化が見られず、2回目の緊急事態宣言が出された後も増減はわずかでした。感染者の状況を見て、ユーザーが継続的に外食を控えていることが関係しているでしょう。
コロナ禍における飲食店選びに対する不安
新型コロナウイルスの影響を受けて、以前よりも飲食店を探す頻度が低下したと回答した人が全体の3割以上に及ぶことがわかりました。
飲食店を探す場合でも、
- 「事前に営業時間をしっかり確認するようになった」
- 「混雑している人気店を避けるようになった」
- 「個室のある飲食店を選ぶようになった」
と回答する人が一定数見受けられました。
特に若年層は営業時間を確認する傾向にあり、遅い時間まで食事できるか懸念していることが伺えます。
また、高齢者ほどお店がどのような感染対策をしているか重視している結果となりました。
ユーザータイプ別の情報収集の方法
ユーザーのタイプは大きく、以下の2つに分けられます。
- 「飲食店選び熟練者」
- 「飲食店選び初心者」
飲食店選び熟練者はグルメへの関心が高く、外食にお金をかけているユーザーのことです。日常的にSNSなどで飲食店の情報を収集しており、料理だけでなく、見た目や店員の対応など細かいところまでこだわる特徴を持ちます。
一方、飲食店選び初心者は比較的グルメに対する関心が低く、自分で料理をすることが多いユーザーのことです。レシピサイトは利用することが多いものの、飲食店選びに苦手意識を抱えており、アクセスや入りやすさなど、わかりやすい指標でお店を選ぶ傾向にあります。
飲食業界の最新情報を収集しよう
今回の記事では、飲食店選びに見られる消費者の変化や外食市場の動向を解説しました。
新型コロナウイルスの影響により、飲食業界における消費者の行動は大きく変化しました。飲食店選びにも変化があり、サービス提供者はユーザーの動向にあわせた柔軟な対応が求められています。
外食シーンやユーザーの属性によってお店を選ぶ基準は変わり、媒体ごとの利用ユーザーにも違いが見られました。
消費者のニーズにあったサービスを提供するためには、このような変化を敏感に察知し、それぞれの特徴を理解しながら臨機応変に対応する必要がありそうです。
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アンケート×WEBログを用いた飲食店選びに関する自主調査
「外食シーン別に見る」「利用媒体から見る」「人から見る」の3つの視点から飲食店選びの実態を調査しました。
- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
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- 口コミ
- 「口頭でのコミュニケーション」の略で、消費者の間で製品やサービスの評価が伝達されることです。 一方で、不特定多数の人々に情報が伝達されることをマスコミと使われます。
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- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- 口コミ
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- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
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- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
- キャンペーン
- キャンペーンとは、インターネット上のサイトにおいて、ファン数を増やし、購買行動を促すためにおこなう懸賞キャンペーンなどのマーケティング活動のことです。キャンペーンにはファン数を増やすだけでなく、ファン獲得以上のリアル店舗の来店者数を増やす、資料請求者を増やす、実際の購買を増やすなどの目的があります。
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