コト消費の事例

では、実際にコト消費を捉えた商品・サービスにはどのようなものがあるのでしょうか。
インバウンド消費・国内消費の両方から事例を見てみましょう。

1.加賀屋

【公式サイト】和倉温泉 加賀屋___北陸 能登 石川-旅館_宿泊.png
http://www.kagaya.co.jp/

石川県に所在する老舗旅館「加賀屋」では、1995年に日系台湾自動車メーカーのインセンティブツアーを受け入れて以来、台湾現地の旅行会社を通じて営業を行ってきたことで、台湾からの宿泊客を伸ばしています。

加賀屋の特徴は、日本人観光客・外国人観光客ともに差別なく「おもてなし」を重視した対応を行っていることでしょう。

また、ホームページでは英語、中国語など6言語に対応しいるほか、Facebookで日・英・中3言語で情報発信を行うことで、インターネットからの個人予約客を増やしています。雪駄や下駄で館内を歩けるサービスや花見や雪見といった四季のイベントなどを提供し、ただ寝泊まりするだけでない空間作りを行うことでコトの需要にも答えています。

参考:
[平成27 年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備事業(訪日外国人の消費促進のための観光関連サービス産業等の在り方に関する調査研究) ]
(http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2016fy/000115.pdf)

2.irina

ロールタワー|イリナスイーツコレクション_irina_sweets_collection_公式サイト.png

http://www.irina-irina.com/item-1.html

銀座にあるスイーツショップirinaでは、小ぶりのロールケーキをセットにした「ロールタワー」というロールケーキを販売しています。

このロールタワーは購入した顧客自身が積み上げることで完成する点が特徴です。
ただ商品として販売するのではなく、家族や友人とロールケーキを積み上げてパーティーを行う楽しさそのものを価値として提供しています。

参考:
日本一高い? いや格安なロールタワーケーキが人気になる理由:日経トレンディネット
※記事の公開は終了しております。

新たな消費活動「トキ消費」にも注目

トキ消費とは

最近は「トキ消費」という新たな消費活動にも注目が集まっています。SNSが発達したことで、多くの人々が「コト消費」で体験したことをSNSで拡散するのが当たり前になってきました。その結果、実際に自分自身が体験したことではなくても、インターネットを通じてまるで擬似体験をしているかのように多くの情報が手に入るようになっています。

そこで注目されているのが「トキ消費」です。トキ消費とは、音楽フェスやハロウィーンの集まりなど、「その日・その場所・その時間」でしか体験できないような物事に参加する消費行動のことです。

SNSが発達しているからこそ、SNS越しの擬似体験では味わえない、“ここで自分が参加するからこそ意味のある”と感じられるような消費に注目が集まっているのかもしれません。

参考:
「コト消費」では説明できない。博報堂生活総研が新たに提案する「トキ消費」とは? | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議