目には見えない新たな価値を求めるように

モノ消費からコト消費への変動の背景には、国内市場・インバウンドともに*「生活に必要なもの・買いたいものはすでに揃ってしまったので、目に見えない価値が欲しい」*という価値観の変化があります。それは単純にモノが売れなくなったということではなく、モノに新たな価値が求められるようになったと捉えられるでしょう。

例えば、irihaのロールケーキではケーキという商品だけでなく、ケーキを組み立てる楽しさも商品の中に含んでいます。このように既存の商品であっても、利用することで消費者にとって楽しさや嬉しさを感じられる商品であれば、コト消費のニーズにも応えていけるかも知れません。

大手百貨店の三越伊勢丹ホールディングスが国内の百貨店全体の売り場面積を2~3割縮小し、代わりにエステや美術展のようなコト消費に合わせた売り場にすると発表するなど、モノからコトへの消費動向の変化はBtoC産業にとって関心ごとの1つとなっています。

モノ消費からコト消費への変化は、大きなビジネスチャンスでもあります。
社会のニーズの変化を感じ取りながら、自社の戦略へと反映していきましょう。

参考:
売り場面積2~3割縮小を検討 三越伊勢丹HD社長 コト消費に対応- SankeiBiz(サンケイビズ)

コト消費の事例をもっと見る

2017年「コト消費」事例15選!体験型サービスのトレンドを掴もう

2017年「コト消費」事例15選!体験型サービスのトレンドを掴もう

近年、「物」ではなく「経験・体験」を提供するサービスに人気が集まっています。もしくは同じ「物」でも、何かしらの「感動」を付加価値としてアピールする商品も少なくありません。 物を所有することに価値を見出すのではなく、その物を購入することによって得られる経験、もしくはサービスの経験そのものの購入に価値を見出すことを、「コト消費」といいます。「コト消費」は、今や国内市場だけではなく、訪日外国人の観光施策でも取り入れられています。 今回は、2017年に話題となった「コト消費」の事例を15個ご紹介します。