知ってるようで知らない「ニッチ(niche)」とは?言葉の意味から事例までを解説
ニッチ産業の事例
では、実際にニッチ産業に進出している企業にはどういった事例があるのでしょうか。
3つの企業を見てみましょう。
1.株式会社ユーグレナ
株式会社ユーグレナはミドリムシ(学名:ユーグレナ)の研究開発及び関連商品の製造販売を行う企業です。
2005年の設立以降、順調に売上を伸ばし、2016年には111億円もの売上高を計上しています。ミドリムシというニッチな分野ながら、化粧品や食品、バイオ燃料、飼料まで様々な商品を展開しているのが特徴でしょう。
現在では国内だけでなく上海に現地法人をおき、バングラデシュにも事務所を開設しています。マレーシアでイスラム法で許された商品の証明であるハラール認証をとるなど、海外事業にも力を入れています。
参考:
[ニッチ分野で伸びる企業、社長が語る経営戦略|NIKKEI STYLE]
(http://style.nikkei.com/article/DGXNASFK3000N_Q4A330C1000000?channel=DF280120166590&style=1)
2.YKK株式会社
https://www.ykk.co.jp/japanese/
YKK株式会社はカバンや洋服などに広く利用されているファスナーの製造販売を行っており、71もの国と地域で事業を展開しています。
ファスナーを作る機械まで自社で製造することで、他の企業や環境に依存しない一貫生産を行っています。商品登録を行っているファスナーだけで、10万以上もの商品があり、ファスナー市場において大きな強みを発揮しているでしょう。
参考:
[驚きのファスナー|YKK株式会社]
(https://www.ykk.co.jp/japanese/ykk/tech/07.html)
3.軒先株式会社
ニッチ産業は製造業だけのものではありません。
特定の需要に対応したコミュニケーションビジネスなどにも、活躍しているニッチャーがいます。
軒先株式会社は、使っていない空き家や駐車場などの小さなスペースのシェアサービスを提供している企業です。
従来こういった敷地面積の少ない空き地は不動産運用をしても利益率が低く、本格的に参入している企業はいませんでした。
このようなニッチな産業ではありますが、2017年2月時点で『軒先パーキング』サービスの登録スペース数は2500カ所以上、法人の利用者は4000社以上となっています。
参考:
[軒先」に注目、妊娠中に起業 会社はわが子のよう|日経DUAL]
(http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=9940)
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