動画広告として投稿できる動画スペックの比較

次に、動画広告として配信できる動画のスペックについて整理しておきます。

Facebook
16:9(横型)〜9:16(縦型) 最大120分

Twitter
2.39:1(横型)〜1:2.39(縦型) 最大10分

インスタグラム
1.91:1(横型)、1:1(スクエア)、4:5(縦型) 最大60秒
※ストーリーの場合は9:16(縦型)、最大15秒

LINE
16:9(横型) 最大60秒

  
上記のとおり、動画の自由度が高いのはFacebookとTwitterで、横型から縦型まで、企画に応じて自由に決めることができます。さらに尺も最大2時間まで投稿が可能です。広告として10分あるいは2時間というのはあまり現実的ではありませんが、話題化を狙った超長尺動画広告などの企画もチャレンジできる環境です。

・スクエアや縦型の動画はモバイル画面での占有率が大きく、訴求力が高まる

インスタグラムの動画広告は60秒までですが、ループ再生されるという特徴があります。ループ再生を生かした動画企画であればよりユーザーの関心を引けるかもしれません。

一方、LINEは運用型動画広告を提供開始してまだ1年も経っていないため、動画の仕様については限定的です。今後の拡充が期待されます。
  

動画広告の出稿形態の比較

次に、動画広告出稿の際に選択できるキャンペーン目的と課金ポイントを比較してみましょう。

Facebook 
・キャンペーン目的が「動画の再生を増やす」の場合:インプレッション(CPM)、または10秒以上の再生(CPV)
・キャンペーン目的が「アプリのインストール」の場合:インストール(CPI)、インプレッション(CPM)、またはリンクのクリック(CPC)

Twitter
・キャンペーン目的が「動画をプロモーション」の場合:100%ビューアブルで3秒経過(または50%表示で2秒経過)、もしくはユーザーが動画をクリックした時点で課金(CPV)
・キャンペーン目的が「アプリのインストール」の場合:インストール(CPI)またはリンクのクリック(CPC)

インスタグラム
・フィード内動画広告の場合:Facebookに準じる
・ストーリー内動画広告の場合:インプレッション(CPM)(キャンペーン目的はリーチのみ)

LINE
・インプレッション課金のみ(最低CPM400円、最低出稿金額100万円)

  
FacebookとTwitterについては大きな違いはありません。マーケティングの目的に応じてキャンペーン目的と課金方式を選択しましょう。
インスタグラムのフィード内動画広告もFacebookに準じますが、ストーリー内動画広告は「リーチ」がキャンペーン目的となるため、新しいユーザーに広くアプローチしたい場合には検討してみても良さそうです。

また広告予算に関して比較すると、Facebook、Twitter、インスタグラムは1日500円程度から出稿可能ですが、LINEは現在、CPM最低入札額と最低出稿額を設定しているため(出稿期間については任意)、低予算で気軽にトライできるという訳ではありません。リーチ規模やユーザー層など、費用に見合った効果が得られるか十分に検証した上で出稿しましょう。