ウェザーマーチャンダイジングの事例

では、ウェザーマーチャンダイジングは実際どういった場面で行われているのでしょうか。
「商品の仕入れ」と「リスクマネジメント」「ネット広告」の3つの事例を紹介します。

1.天候に合わせた商品の仕入れ

コンビニエンスストアなどの小売店では、天候に合わせて商品の仕入れ内容を変えています。特に優れた事例としてセブンイレブンの需要予測が頭に浮かぶ方もいるかもしれません。

セブンイレブンではPOSレジと発注を行うシステムを連動した情報システムを構築し、リアルタイムでの販売状況と広告キャンペーン、天候などから高精度な需要予測を立てています。これにより消費者の欲しい商品が売り切れずに販売している状態を作り出し、商品の廃棄ロスを実現しています。

参考:
情報システム|株式会社セブン-イレブン・ジャパン
基本四原則の徹底|株式会社セブン-イレブン・ジャパン

2.気象予測によるリスクマネジメント

冷夏により電気の使用量が減少する電気会社や逆に増加するガス会社など、天候が経営に影響を与える企業がいます。
そういった企業においては気象予測を用いたリスクマネジメントが必要でしょう。

実際、東京海上日動では天候により発生した損害を保障する保険商品を販売しており、天候による企業のリスク管理を補助しています。

参考:
[平成13年度調査企業の天候リスクと中長期気象予報の活用に関する調査|気象庁]
(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/chousa/)
商品概要|天候デリバティブ|東京海上日動

3.天候に合わせたネット広告の配信

天候による需要の変化に合わせた広告商品も販売されています。
Googleが提供している広告サービスであるGoogleアドワーズでは、以下のような天気情報に基づいて以下のような条件に合わせたキャンペーン設定が行えます。

・気温
・地域
・降雨量
・晴れか雨か

また、Yahoo!プロモーション広告でも、降水確率や予想気温などの天気予報や花粉情報、紫外線指数などに合わせて広告の配信内容を変える機能を導入しています。

参考:
[グーグル、天気や気温に応じ広告 最適な内容配信|日本経済新聞]
(http://www.nikkei.com/article/DGXLZO06852700T00C16A9TJC000/)
サイズミック、Yahoo! JAPANと協力して企画した天気連動型広告を配信開始| ValuePress!
天気情報に基づくキャンペーン管理|AdWords Scripts