AIが進化すると営業マンは不要になる?

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**飯髙:**AIがこのまま進化していったら、遠くない将来、AIが営業できるようになるのでもしかしたら営業マンはいらなくなるんじゃないかとも言われています。
AIと営業の関係について、皆さんはどのように考えていますか?

**内山氏:**前提として、機械学習にしろディープラーニングにしろ、*AIってデータがないと何も始まらないんですよ。*データがないと単なる統計ツールなんです。
なので、どのようにデータを集めて、データベースとしてちゃんと読み取れるように識別させてデータサイエンティックにできるかが重要です。
そこが難しい。「データの作り方」の部分ですよね。そこは人がやる部分かなと。

僕の会社では、テキストマイニング寄りのAIを開発しています。インサイドセールスから取れる音声データをテキストに落として、単語ごとに解析して傾向を分析します。
例えば、パソコンを売っている企業のインサイドセールスが既存顧客にヒアリングして「4年前に購入したけどそろそろ買い替えを検討している」という回答が得られるとします。

これって、顧客自身がWeb上に入力することはないですよね。インサイドセールス経由で人を伝って入手できる情報です。
そのような情報をデータ化してディープラーニングに読ませると、営業時期が読みやすくなる。
こういったことができると、営業活動は非常に楽になりますよね。

**相原氏:**そういえば、ちょうど、フルーツ缶をAIが売り切ったって言うニュースが出てましたね。

参考:
ドールのフルーツカクテル缶、AIが売り切る|深層 | Campaign Japan 日本

ただ、そもそも「フルーツ缶を作るのは誰なんだ」っていう。
僕は、営業マンが商品開発するべきだと思っていて。
売れる商品をわかっているのはフロントにいる営業マンですよね。
缶のパッケージを作るのも誰なんだっていう。

仮に、営業がいらなくなるぐらいオートメーション化された時、本当にレコメンドだけで商品を買うのかっていう疑問もあります。

あと、コミュニケーションが消えない限り、営業が無くなることはないです。
AIにレコメンドされた商品が完璧で全部買っても、友達からオススメされた商品も買っちゃいますよね。
だからコミュニケーションがある限りは営業はなくせないと思います。
減ることはあるかもしれませんけどね。

**内山氏:**法人営業が基盤の場合だと余計なくならないでしょうね。人が訪問して商談して稟議とおしてっていう文化がある限り、2、30年後まではなくならないでしょうね。
その先は、営業マンは情報収集して、商品企画だったり、会社を良くするための働きをしていくことになるかもしれませんね。