AmazonやGoogleなど大手IT企業が開発を進める「AIスピーカー」とは?
AppleやGoogle、Amazonなど、大手IT企業がこぞって「AIスピーカー」を発表しています。各社が開発するAIプラットフォームを内蔵するスピーカーです。
AIスピーカーは音楽の再生だけでなく、話しかけることによって連携したデバイスの操作ができます。しかし、なぜスピーカー型のデバイスに注目が集まっているのでしょうか。
今回は、「AIスピーカー」は具体的に何ができ、どのようなWebサービスが利用できるのかを解説します。また、大手IT企業である「Amazon」「Apple」「Google」「LINE」が発表しているAIスピーカーも紹介します。
「AIスピーカー」とは?
AIスピーカーとは、AI(人工知能)が搭載されたスピーカーのことを指します。スマートスピーカーとも呼ばれており、インターネットに常時接続されています。話しかけることでAIの音声アシスタント(AlexaやSiriなど)と対話できるという特徴があります。
“AIとの対話”によってあらゆるデバイスの操作ができる
AIスピーカーに内蔵しているAIプラットフォームによって詳細な機能は異なりますが、話しかけるだけでスマートフォンやPC、連携しているスマート家電などのデバイスを操作できます。
直接触れずに操作できるため、家事など手を空けられないシーンでの活躍が期待されています。
ニュースや書籍などコンテンツの読み上げをしてもらえる
AIスピーカーに呼びかけるだけで、居住地域のニュースや天気を聞くことができます。また、AmazonのAIスピーカーである「Amazon Echo」は、同社の電子書籍であるKindleの読み上げに対応しました。
単純な指示だけでなく、人間同士の対話のような「問いかけ」にも的確に反応できるのがAIならではの特徴です。機能のアップデートにより、さらに高度なやり取りが行えるようになるでしょう。
参考:
Alexa can read your Kindle books.
ネットショップやデリバリーサービスの注文ができる
現在のAIスピーカーができるのは、所有しているデバイスの操作、コンテンツの利用だけではありません。ネットショッピングやデリバリーサービスの注文も可能です。
Amazonの音声アシスタントAlexaは、2017年3月に同社サービス「Prime Now」に対応しました。Amazon Echoに話しかけるだけで商品の注文ができる仕組みです。他にも、ピザの注文から配車アプリまでデリバリーサービスにも対応しています。
参考:
Amazon.com、音声命令のAlexaで「Prime Now」の注文可能に
現在発表されている主要AIスピーカー4選
まるで人間同士が会話をするような雰囲気で様々なサービスを利用できるのがAIスピーカーの最大の特徴です。
AIスピーカーの登場により、スマホとは異なる新しいインターネット体験ができると期待されています。
次に、日本国内でも期待されている大手IT企業の主要AIスピーカー4種類をご紹介します。
1.AmazonのAIスピーカー「Amazon Echo」
Amazon Echo - Amazon Official Site - Alexa-Enabled
Amazonの「Amazon Echo」は、Amazonが開発するAI「Alexa」が搭載されているAIスピーカーです。アメリカでは既に発売されています。
話しかけるだけで好みの音楽プレイリストを再生できたり、ニュースのチェックまで行えます。また、先にもご紹介したとおり、Kindleの読み上げからネットショッピングまで対応しているのが特徴です。
AmazonのAIスピーカーは、「Amazon Echo」の他にも、小型据え置きタイプの「Echo Dot」、ポータブル仕様の「Amazon Tap」といった複数タイプを販売しています。
「Amazon Echo」の価格は、180ドル(2017年6月時点で約2万円)です。
2.GoogleのAIスピーカー「Google Home」
Googleが手がけるAIスピーカー「Google Home」は、GoogleのAI「Google Assistant」を搭載しています。
Google Assistantは、既にAndroid OSのスマートフォンに搭載されているもので「OK Google」と呼びかけることで、デバイスの操作や音声検索ができます。
Googleのサービスだけでなく、SpotifyやNetflixなどにも対応しており、テレビとも連携させることができます。
日本では、2017年内に発売される予定となっており、価格は、125ドル(2017年6月時点で約1万3,900円)です。
3.AppleのAIスピーカー「HomePod」
AIスピーカーというと「Amazon Eco」と「Google Home」が既に発売されており、両社が先行しています。そんな中、Appleからも「HomePod」というスピーカーが発表されました。
AppleのAI「Siri」を搭載し、Appleミュージックの操作やメッセージの送信などに対応しています。
また、HomePodはスピーカーとしての「音響面」でのスペックにも特徴があります。7つのツイーターに1つのウーファースピーカーを組み合わせた仕様で、どの位置においてもクリアな音質が楽しめる設計と同社は発表しています。
発売日は12月を予定されていますが、日本での販売は決定されていません。価格は、349ドル(2017年6月時点で約3万8,778円)です。
4. LINEのAIスピーカー「WAVE」「CHAMP」
【LINE】事業戦略発表会「LINE CONFERENCE 2017」を開催
LINEは、2017年3月に発表したクラウドAIプラットフォーム「Clova(クローバ)」を発表しました。そのClovaを搭載したAIスピーカーとして「WAVE」「CHAMP」という2種類が発売される予定です。
「WAVE」と「CHAMP」では、同社の「LINE MUSIC」の操作ができるほか、LINEでのメッセージ操作なども可能です。今秋日本での発売を予定しており、価格は1万5,000円です。
また、今夏からMUSICだけの機能に絞る形で1万円で先行発売が決定されています。正式販売のタイミングで「MUSIC」機能以外がアップデートで使えるようになります。
参考:
Clova
LINE、クラウドAIプラットフォーム「Clova」を発表
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- フォーム
- フォームとは、もともと「形」「書式」「伝票」などの意味を持つ英単語です。インターネットの分野では、パソコンの操作画面におけるユーザーからの入力を受け付ける部分を指します。企業のホームページでは、入力フォームが設置されていることが多いようです。
- デバイス
- デバイスとは「特定の機能を持つ道具」を表す語で、転じてパソコンを構成するさまざまな機器や装置、パーツを指すようになりました。基本的に、コンピューターの内部装置や周辺機器などは、すべて「デバイス」と呼ばれます。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
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- デバイス
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- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
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- Android
- Android OSとはスマートフォン用に開発された基本ソフト(OS)の一種です。米国Google社が中心となり開発されました。
- OS
- OSとはOperation Systemの略称です。パソコンやスマートフォンで操作した内容をアプリケーションに伝える役目を担っています。パソコン用ではwindowsやMac OS、スマートフォンではiOSやAndroidが有名です。
- デバイス
- デバイスとは「特定の機能を持つ道具」を表す語で、転じてパソコンを構成するさまざまな機器や装置、パーツを指すようになりました。基本的に、コンピューターの内部装置や周辺機器などは、すべて「デバイス」と呼ばれます。
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