会社員も情報発信すべき時代に備えて!プロブロガーに”発信を継続する力”を学ぶ
インターネットやスマートフォン、ソーシャルメディアが普及したことによって、情報発信のハードルは格段に下がりました。その流れは企業にとっても新たな機会となり、情報発信に取り組むケースが増えています。
企業は情報発信を行うことによって、社内の文化の可視化や企業のブランド構築、ユーザーとの日常的なコミュニケーションなど、様々なことが可能になります。法人格としての発信はもちろん、会社で働く個人の発信も重要な役割を担います。
参考:
企業も社長も社員もメディア化!今求められる"情報発信力"の本質に迫る|ferret
「複業」も注目され、1つの会社でずっと働くことが当たり前ではなくなってきており、会社で働く「個人」もプレゼンスを高めることが重要です。その会社で働く個人が魅力的であり、かつ楽しんでいる様子が周囲に伝われば、会社の印象にも影響するはず。
この先、会社としても、会社にいる個人も情報発信力を磨いていくことが必要な時代になっていくと考えられます。とはいえ、個人での情報発信はまず何から始めていったらいいのでしょうか。
そこで今回は、個人として情報発信するコツを、ブログメディア「gori.me(ゴリミー)」を運営するプロブロガーのg.O.R.i(ゴリ)さんに聞きました。
gori.meは個人運営のブログメディアで、Apple関連情報を中心としたテクノロジーやガジェットに関するニュースやガジェットレビューを更新しています。日々更新される記事にはファンも多く、月間250万〜500万PVという数字(アクセス)を誇ります。
個人ブログでありながら、これだけの影響力を持つに至るまでに、どんなことを意識して発信を行ってきたのでしょうか。
続けるためにはハードルを上げすぎないこと
多くの人が躓くのは初めの一歩。情報発信を始めることにハードルを感じる人がほとんどです。まず、最初のハードルを乗り越えていくために、持つべき考え方とはどういうものなのでしょうか。
「まず、大事なのはハードルを上げ過ぎず、下げ過ぎないこと。このバランス感覚が重要です。読者が求めている記事や、書いた記事の反応を意識することは悪いことでありません。ですが、意識し過ぎて書けなくなってしまうのなら、その意識を隅に追いやる必要があります」
情報を発信しようとすると、ついつい読者の期待に応えようとしたり、自分が発信した情報に対する反響を気にしてしまいます。まずは、気にすることを止めて、自分の中のハードルをグッと下げましょう。
発信がスタートできたら、次は継続すること。更新頻度にバラつきが生まれると、読者との関係がなかなか構築されません。コンテンツを作り、更新していくことで、意味が生まれます。
発信を継続するコツについて、2009年からブログメディアを運営しているg.O.R.iさんは次のように語ります。
「個人の情報発信は、続けることで初めて価値が生まれてきます。常に高いクオリティを出そうとすると、息切れしてしまいます。そのため、継続するためには、妥協できるところはどこかを考える必要があります。ただ、妥協し過ぎてしまうと、クオリティは低くなってしまうので、バランスが必要です。自分の書きたいこと、相手が求めていることの接点が見つかると、質が保ちやすくなるかもしれません」
力を入れ過ぎてしまうと、情報発信を継続することは難しくなります。質を保ちつつ、継続していけるラインはどこなのかを探りながら、徐々に情報発信体質に変えていくことが重要です。この点については、過去の記事でも紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
参考:
最終ゴールは体質改善!?「ライティング力」を身につけるための最初の一歩|ferret
どこから読んでも、個人の持つストーリーに溶け込める工夫をする
情報発信を始め、継続もできるようになってきたら次はオリジナリティをどう出すのかを考えていきます。g.O.R.iさんは、書き手の個性を出せるように、どの記事を読んでも、個人の持つストーリー性に溶け込めるように、工夫をこらしています。
「記事を書く上で、ストーリー性を大事にしています。どのタイミングで、どこを経由して、読者が自分の運営するブログに、たどり着くのかはわかりません。そのため、どこから読んだとして”この記事を書いている人は誰なのか”が理解できる、書き手のストーリーに溶け込めるように書き方を意識しています」
g.O.R.iさんのブログに掲載される記事はどれも個性的。読むとg.O.R.iさんが書いたんだな、ということがわかるようになっています。書き手が誰なのかを理解できると、読者がその情報を信頼することにもつながります。この点については、最近、"スマートニュース株式会社 執行役員の藤村厚夫さん"が「文春オンライン」のインタビューでも言及されていました。
誰が書いたかが、重要な時代になってくる(スマートニュース株式会社執行役員 藤村厚夫さん #2)|文春オンライン
書き手としての立場をはっきりさせることで、ブログ全体に一貫性が出てくると、g.O.R.iさんは語ります。
「書く時は、自分自身の立場をはっきりさせることも大事です。ある意見に対して反対なのか賛成なのか、どういったテーマを自分は得意とするのかなど。立場をはっきりさせることで、自分の中で自然と書くべき内容が選定できるようになります。すると、自然と記事の中にストーリー性が生まれてくるはずですし、何より書くべき内容が定まることで書き続けなければならないといった使命感も生まれます」
どこから読みはじめても”らしさ”が伝わる、立場をはっきりさせて、書くべき内容を定めていく。これは個人としての情報発信でも、企業としての情報発信でも同じことが言えそうです。
まとめ - 自分のブログの一番の読者は、自分であるべき-
**「自分のブログの読者は、誰よりも自分であるべき」**−−g.O.R.iさんはそう語ります。
「自分が自分のブログのことを好きでなければ、そもそも続けられません。自分のブログを好きになるためにも、好きなことを書く。ただ単に、好きなことを書くだけでは、独りよがりなブログになってしまい、読者がついてこない危険性もあります。そこで、自分の好きなことと、世間から求められていることの共通点を考えると、個を際立たせながら、読者がついてくる情報発信が可能になるのかもしれません」
自分が発信したいこと、読者が求めていることのバランス。これを見ていくことが、ブログを継続させるためには必須となりそうです。
情報発信は個人からでも十分可能になりました。中小企業であれば、担当者が注力するだけで、様々なことが発信可能になるでしょう。情報発信に慣れている個人が社内にいれば、企業としてオウンドメディア等を始めることになっても、きっと参考になることがあるはず。
個人としての情報発信のポイント、ぜひ参考にしてみてください。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
- ソーシャルメディア
- ソーシャルメディアとは、インターネット上で不特定多数の人がコミュニケーションを取ることで、情報の共有や情報の拡散が生まれる媒体のことです。FacebookやTwitterなどのほか、ホームページ上の掲示板もこれにあたります。
- ブログ
- ブログとは、ホームページの一種です。運営者はブログシステムに登録し、利用開始をすることで、ホームページ制作のプログラム技術を修得する必要なく、本文のみを投稿しつづければ、公開・表示はおろかページの整理や分類なども効率的に行えるシステムを言います。
- ブログ
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- PV
- ページビューとは、ホームページにおいて閲覧者が実際に見たページのページ数を言います。
- ブログ
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- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- ブログ
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- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
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