「VR180」を利用したコンテンツ活用事例

次に、YouTubeが公式に作成した「VR180コンテンツ」の再生リストからコンテンツ活用事例をご紹介します。

再生リスト:
VR180 のご紹介|YouTube

1.ミュージックビデオでの活用事例

The Poppy VR180 Experience

アメリカの歌手The Poppyのミュージックビデオです。定点から撮影したシンプルな構成の動画ですが、VR180の立体視の効果により立体感がでます。

被写体として背面を映す必要がなく、一方でライブ感(現実味のある雰囲気)のある撮影をしたい場合に活用できるでしょう。

2.ドキュメンタリーコンテンツでの活用事例

Coachella VR180 Tour - Coachella 2017

アメリカの音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」の様子をVR180フォーマットで撮影した動画です。一人称視点で現地を歩いているかのような雰囲気で撮影されています。

このようなドキュメンタリー系コンテンツのように、撮影者の目線をそのまま表現したい場合に活用できます。

しかし、撮影者が振り返らないかぎり背面は見えないため、その場合は360°全方位カメラでの撮影が適しています。

まとめ

VR180は視野を半分の180°にカットしたことで気軽にVRコンテンツを作成できるようになります。

撮影には専用のカメラが必要ですが、価格は一般的なデジタルカメラと同等に落ち着く見込みがあります。また、編集ソフトはAdobe Premiere Proなど一般的なソフトが利用できるのも良心的な仕様です。

360°全方位の撮影が必要な場合、VR180では対応できませんが、簡易的なVRコンテンツ制作には十分活用できるでしょう。

なので、企業のWeb担当者からユーチューバーまで幅広いユーザーの活用が期待されています。VR180の専用カメラの発売後、どのようなコンテンツが登場するのか、注目です。